言の葉の庭のレビュー・感想・評価
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ここまで出来るなんて
君の名は。がとても面白かったので、こっちも観賞。
日本のアニメーション技術は高いというのはニュースで知っていたけど、ジブリでもないのにこんなに綺麗な映像が見られるなんて感動しました。
キャラクター達は言葉をとても繊細に、丁寧に扱っているように思える。
全部言葉に出すんじゃなくて、沈黙とか動作とか行間で、伝えようとする。考えさせようとする。ショートストーリーなのに、ぐっと心掴まれたような気がします。
けしらかん
雨降りの朝で今日も会えないや
とくるりは15年前に歌っていましたがこの作品では雨を理由に出会える2人を主人公にしています。
雨降りの朝を理由に学校をサボり、新宿御苑を散歩していたら黒髪ショートのアンニュイな年上美女と出会い、なんだか良い感じになるという話です。
なんともけしらかんわけです。許せません。くるりへの冒涜です(?)。何よりも学校に行け学校に!
きっと学生時代にこの作品を観ていたらこんな生活に憧れて雨の日に授業サボって東京散歩に繰り出そうとしてただろうけどどうせそんな度胸自分にはなかったろうなぁとつまらないことを考えているとこの作品はあっという間に終わってしまいます集中して観ましょう笑。
評判通りの映像美。この一つ前に星を追う子どもを観たわけだがあちらも素晴らしいが、この作品は何気ない日常の風景描写が引くほど綺麗である。雨がこんなにも繊細に描けるのかと思うほどに細かくて色鮮やか。風景描写に定評のある新海誠とはよく言ったものです(言ってない)
そんで見終わった後必ず秦基博を聴いてみたくなること間違いないでしょう笑。土砂降りの階段シーンの美しさとバックで流れる秦基博のマッチ具合と言ったらもうねぇ。
靴を作るために足の寸法を図るシーンでそこはかとないエロさを感じてしまった自分はもう心が汚れてしまったのだろう笑。観たら心がざわついて3日くらい寝れなくなるだろうから特に10代の方には早めに観てほしい作品。
雨の日に綺麗な人と出会った
ボーイミーツガール。
新海誠さんの得意とするところ。映像美、特に雨や木々は本当に美しい。
45分という短さもあってか、物足りなさを感じた。登場人物に感情移入する事ができなかった…
主人公は達観しているようでラスト近くではそうでもなく、キャラがよくわからなかった。
ヒロインはなんというか、申し訳ないんだけど、引いてしまったな…
映像は本当に素晴らしいので!画集とか欲しいです!
映像美に注目
映像の美しさが印象に残る。雨や木々の緑、風のそよぎなど、絵画を見ているようであり、それが作中人物の心情と重なり情緒が深まっていく。「雨」がひとつのモチーフになっているが、雨が現実世界から、人物を隔てた閉ざされた空間を演出していることに注目した。高校生のタカオは、靴職人という今の学校生活とは、かけ離れたところにある仕事をしたいと夢見る。ユキノは仕事で傷ついて前に歩きだせない心を抱える。そんな孤独な二人を雨がそっと包み、徐々に心がマッチングしていく。雨は時に優しく穏やかに、時に激しく荒々しく、それは二人の心と同じである。終盤の雷雨のシーンが印象的である。
時間が短いこともあり全体的に淡白な感じである。違う作品になってしまうかもしれないが、時間をかけて二人の心の交流を描いたものを見たいとも思う。
雨が綺麗。青春もの。
まずこの作品雨の描写が綺麗です。
梅雨の時期の鬱陶しい雨が美しいそれとしてかかれていました。
紆余曲折を経て、近づく2人。
最終的には前向きな恋物語でした。
印象に残ったのは、彼が彼女を追い詰めた人間をどつき倒しに行く場面。
雨の描写ですかね。
最後の新宿御苑でお酒は飲めませんには笑いました。
個人的には、新海誠で一番好き
個人的には、新海誠の作品で一番好き。
最近は『君の名は。』が、高盛りだけど
アニメでドラマがしっかり描けてる作品ほど、力の持ったものは無い。
出てくるシーンも、あえて新宿御苑以外は、あまり出さない。
2人のひとときの拠り所として描くコトで
彼等の色々な想いをピックアップしているし
日々の孤独すら読み取るコトができる
それを意図してやっているのが、また好感が持てたし、世界に入り込みやすかった。
終盤の思いを口に出すシーンは、久々に胸を打たれ、涙腺を刺激されました。
それほど長い映画では無かったはずなので、その点も切り取られた思い出のあの頃として感じられ
とても良かった。
ちなみに、秦基博さんの歌が何れも作品に染み込んでいます
是非ご覧頂くことをオススメしたいです
良い意味での雰囲気極まった作品
みなとみらいで再上映と言う事で鑑賞致しました。
梅雨の時期を舞台に新海誠監督の自然や人口物の美麗さが遺憾無く発揮されている作品でした。
本作品は、少し斜に構えた所もある悩める思春期の主人公、少し歳を重ね大人として社会人として様々な問題を抱えるヒロインの想いが感じられました。
主人公は基本的に真っすぐな性格・想いを持っていて、日々の生活が上手くいっておらず少し後ろ向きになっていたヒロインに前向きな気持ちを与えます。
又ヒロインは大人として自然体に接し主人公に漠然としていた夢を現実的にどうするかと向ける影響を無意識に与えます。
そうして梅雨の時期、雨の日に出会い少しづつ変わっていく二人から梅雨が明け遂に前へ進もうとするヒロインと主人公のすれ違い・・・
等作中のセリフ以上に雰囲気で感じ取り楽しむ作品で少し大人向けであったかなと思います。
難点としては原作があるのかはわかりませんが映画だけだとヒロインの設定が少し多すぎてそこまでの必要性が感じられない事があった点が気になりました。
ただ今となって見た感想としては秒速から言の葉、そして君の名と段々よくなって行ってる感じられる作品として丁程良い中間作品とも見れました。
雨のシーンがキレイすぎ
映画『君の名は』を観に行こうか悩んでいるので、まず『言の葉の庭』を観てみようということになりました。
『秒速5センチメートル』然り、繊細なお話と目を見張るほどの絵の美しさであっけにとられているうちに終わっちゃいました。水面に落ちる雨粒はそこだけ実写?ってなんども思って、いやいやアニメアニメ…って言い聞かせる程。淡くって切ないドラマは、山崎ナオコーラの『人のセックスを笑うな』を思い起こさせます。いい作品だと思うけど、観終わったしばらくは心にずっしりきて、ちびまる子ちゃんでも観たくなる感覚。
「雨」と「癒し」
東京から離れた田舎に住む身から言うと、冒頭の画像で新宿駅と新宿御苑に行った遠い過去を思い出した。そして雨であれだけ多様な映像表現が出来るのかと言う新鮮な驚きもありました。そして何より雨粒がリズミカルで美しい。
ストーリーは最初の二人の出会いの短歌が最後近くの返歌に関連し、そしてこの住む世界の全容がわかる展開なのも秀逸。この島国の情感文化みたいなものを和歌が表している。
雨になるとブルーになるのではなくて、ブルーな気分に雨がマッチしているに過ぎなくて、雨には癒しの効果があるに違いないとこの映画から思えるようになった。とにかく素晴らしい作品で誰にも見て欲しい。
繊細な感性に嫉妬してしまいました。
一学年に一人かふたりくらいいませんでしたか?
さすがに靴職人目指している人はめったにいませんが、
同学年の仲間とは一定の距離を置いた付き合いで、かといって別に仲が悪いわけではなく、ただ、同学年の友達とは馴染まない別の世界を持っている人。本人は育った環境のせいか、持って生まれた資質なのかわかりませんが、自分としては普通に振舞っているだけなのに、何故か周囲からは一目置かれるというか、理解されないような人。
周りの人からはオトナっぽく見えるので、しっかりした強い人に思われがちですが、実はすごく繊細で傷つきやすく、なぜ、自分のことが理解されないのだろう、と常に人知れず、孤独感を抱いている人。
私自身はごく普通のコドモな子どもだったので、そのような繊細な心理は分かりようもないのですが、この作品はそんな硝子の少年たちにとってはきっと深く共感できる物語りのような気がします。
少なくともいわゆる等身大の少年として素直に共感できる人の方が少ないのかな、と思いました。
自分がもし、10代や20代でこの作品をみたら、違う世界に到達している同世代の若者の存在に対して嫉妬していたと思います。
雨の日には公園へ
新海誠監督ということで相変わらずの画のタッチ。心のモヤモヤが浄化されていく気分になる。
この作品の時間がわりと短いためサクッと観ることができ鑑賞後も良い余韻に浸ることができる。禁断の愛が始まるのか始まらないのか。それを羨ましいと思いながら…。その後どうなったの?と後日談が非常に気になる。
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