「ハウス陥落13分。」エンド・オブ・ホワイトハウス ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ハウス陥落13分。
久しぶりに、手に汗握る凄いアクション映画を観た気がする。
ダイ・ハードでしょ?といってしまえば確かにそれまで、
よく似た構成、たった一人でテロリストに立ち向かう…のだから
それはそうかもしれないけど、いやいやそういうことではなくて、
とにかく本当にこの攻撃が起こるんじゃないかと怖かったのだ。
なんだか今年は…ホワイトハウスものが主流か?と思うほど
今作の次にもまだ控えている…(ホワイトハウス・ダウンだって)
どちらもホワイトハウスが陥落してしまうタイトルなんだけど、
まさかそんなことが!?と思うそのまさかがリアルで怖いのだ。
今作でも冒頭~大統領夫人の悲劇を経て、いよいよ攻撃される!
というドラマまでが一つのシークエンスだとすると、落ち着いて
観ていられたのはほとんどここまで。あとは攻撃・破壊・銃弾の嵐。
アチラで公開された時、おそらくは誰もが思い起こされただろう
9.11を彷彿とさせる空襲攻撃。これが容赦なくて、街中の民間人も
皆殺し。ハウス陥落まで13分という早さで(ツッコミ箇所はあれど)
攻撃を仕掛けてくるテロリストたち。もちろんそんなことが出来た
からには、内部に共犯者がいるのは見え見えだが、かといって、
よく紛れ込めたものだと、そんなことあるんかい!とまず目を疑う。
が、疑っている間もなくハウス内の人間が容赦なく銃撃を受けて、
気がつけば、大統領と側近補佐官や長官しか残っていないなんて
悪い冗談かと思うくらい大胆な描き方をしている。
事故の際に大統領夫人を救えなかったため、大統領警護を外された
主人公が、運良く(悪くか^^;)近辺から入り込み、気がつけば俺一人!
っていうあの状況が出来上がるのである。
いやそれにしても…。
ハウス制圧後も容赦なく人質を殺していくテロリスト達。
いちばんの見所は何といっても女性国防長官(M・レオ)との攻防戦。
(彼女が最大の功労者かもしれない。最後はどうなるか…?)
難攻不落といわれたオリンポス陥落(原題)が、こうもあっけなく…
と思わせるのが今作の狙いなんだろうけど、まるで手ほどきを
受けているかのような、おかしな気持ちになったのは私だけかしら。
攻めるならかかってこい!?
いやいや、そんなこと実際に起こったら大変なんですよ、大統領!
分かり辛い構造ではないので(話の骨子は)
とにかく闘い・闘い・闘いの連続に息つく間もないこの2時間戦を、
どう頑張って観続けるか?という感じになる。
隣にいた中年女性は、もう観ていられなかったようで(リンチとか)
はぁーっ。わぁーっ。て何度も座位を変えて溜息ついておりました。
ちょっと分かる気がする…。私も怖くて何度も目を閉じたので^^;
ただね、これだけの緊張感が味わえる作品を最近観てなかったので、
朝から目がギンギン☆になってしまった。ホント凄い映像の連打。
男性陣が大喜びして観ているのが、なんとなく分かる気が。
非常に疲れるけど観応えはあります、体力の充実した日に是非。
(もう一本はどんなんだろ。観る前から怖くなってきちゃったよー)