劇場公開日 2013年6月8日

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「そもそも大統領の人質価値って…」エンド・オブ・ホワイトハウス yoqさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0そもそも大統領の人質価値って…

2018年4月21日
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鑑賞方法:VOD

単純

アクション映画が好きなので、突っ込みどころ満載ではあるがほとんどの事はエンターテイメントとして目をつぶって楽しむよう試みた。しかし掲題の件だけは最後までモヤモヤが消せず消化不良となった。
アクションとしてはそこそこ高評価、役者も悪くない。しかし映画としては物語、演出など全て低レベルといった作品でした。

そもそも大統領にそこまで人質としての価値があるのか?という違和感があります。
全世界的に戦争が勃発するかもしれない状況で、大統領含む政府高官達の生命をここまで考慮するような愚策をかのアメリカ合衆国が行うとは到底思えませんでした。
マスコミの目があるから表向きは配慮する動きを見せても、最終的には人質の安否は二の次で強行突入して完全解決するでしょう。たとえ子供が中に残ってたとしてもね。それくらいの非情な強さがあるから世界一の強国なのですよ。

特殊部隊の男1人に命運を委ねるような危うい選択はせず、確実に負けない策を採用します。テロリストに交渉で優位に立たれて武装解除するなんて事態は絶対にありえません。
代理大統領や軍人達が皆精神的に弱く、対応が全て後手に回っている姿が一番リアリティが無いと感じました。
大統領なんて役職であって、代わりが居ないという存在では無いのだから。天皇や王族といった人質であればこのシナリオは受け入れられたけどね。

この映画の後の世界を想像すると、テロリスト程度で国が傾くのかと各国から舐められて、覇権国の立場など地に落ち、それこそ世界紛争勃発ですよ。
アメリカの本質からかけ離れている滑稽な映画としか思えませんでした。

そもそも本質がどうとかいう考えもなく、単にホワイトハウス、大統領、核爆弾、北朝鮮、特殊部隊、といった目立つキーワードを組み合わせ、スーパーマンが無双するヒーローアクションを作りたかっただけなのだろう。

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yoq