キング・オブ・マンハッタン 危険な賭けのレビュー・感想・評価
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彼はどんな利益を得たのだろうか?
原題『Arbitrage』「異なる二つの市場の価格差を利用して利益を得ようとする取引」のことだそうだ(by『コトバンク』)。
ジミーの為に○○しようとしたことだけがほっとしたけど…。
「自分のミスのしりぬぐい」と内容はしょぼい。が、設定は豪華。これも計算のうちなのだろう。虚飾に満ちた映画です。
家族を踏みつけしてのし上がってきた男。どちらにも、どこにもいい顔して誰もを裏切って。二つの顔を使い分けていることすら気がついていない。その狭間でうまくやれていると思い込んでいた。世界は自分の為に回っていると思っていた。あの時までは。
そう、急場の時に呼びつけたのは他人。まあ、愛人との事故だから気持ちはわかるけど。
結局お金でしか人と関われないのね。「投資家の為」とか言っているけど、自分のミスのしりぬぐい。
空虚感を埋める為に慈善事業にのめり込むしかなかった妻。妻の復讐。
これからこの家族はどう生きていくんだろう?嘘の上に嘘を塗り重ねて生きていくんだろうな。贅沢と引き換えに。
おもしろかったと思う、
モヤモヤは残りはするけど、ストーリーはわかるし、ハラハラもしたりでおもしろかったと思う。
カネや人脈がある人は、危機があっても「それなりの」やり方で乗り越えてあくもんなんだな、と。
強引な綱渡りというか騙し合いというか、いろんな駆け引きや隠蔽?があって入り込めたし、また間をあけて見てみようとは思えた。
脚本の段階でボツにしてほしかった
基本的に、映画は娯楽だと思っているのですが、この作品には、楽しめる余地が全く無い。
ティム・ロス、スーザン・サランドンはともかく、好きな俳優が出ているでもなく、笑えるでも、泣けるでもなく、何だか、お粗末なアメリカの警察と、生き残るためには何でもやる、ひと握りの金持ち、そして訴訟で無罪を勝ち取れば、多額な寄付をしてチャラになり、名声を得ることができるとでも言いたいような、「いったい誰が喜ぶのか」わからないドラマを見せられた。
アメリカ社会が抱える矛盾と、名声の裏に潜む汚辱。せめてリチャード・ギアが手痛いしっぺ返しを食らうことがあれば、多少なりとも胸が晴れたのに、辛うじて今の地位を失うことなく生き延びてしまう。
そしてきっとこの男は、のらりくらりと汚いことにも手を染めて生きていくのでしょう。これからも。
誰か特定のモデルでもあるのか、実話に基づくのか。とにかくすっきりしない。一言で言って、「この映画に正義はひとかけらもない」という内容。
何で映画にしたの?
2016.8.30
人生の縮図
私は面白く感じました。
リチャードギアの魅力と演技力もさることながらお金持ちとハーレムのあの黒人との差はなんなのかとか人生とは愛とはと考えさせられた。
この終わり方以外の終わり方では白けだと思うので正解かと。
モヤモヤ感が残るが、人生上手く切り抜けるエリートって意外とこんな感じだろう
お金、社会的地位、素敵な家族、孫、そして愛人に囲まれながら人生を謳歌している主人公。
最後はどんでん返しを期待したが、意外にも丸く収まってしまう。
人生意外とそんなもの。
説明するのがめんどくさい笑
なに勝手に終わってんだよ、と言いたくなる。
ただまあ、こっからどうにかなりそうな話でもない。
検察側の戦略ミス(写真の捏造)がストーリーの整合性を奪っていると思うが、どうだろう。とにかく変。落とさないし、救わないし、償わせないし、かといって、勝ち逃げさせるわけでもない。がんじがらめにしたかったのだろうか。。
やめた、説明するのがめんどくさい笑
しかし、わりとドラマとしては観れたりする。なので、クソでもない。
リャードギア・ギア 洒落てるし、タフガイじゃないくせに上手くいくか...
リャードギア・ギア 洒落てるし、タフガイじゃないくせに上手くいくから‥
もし、これを観なおすとしたら、どうゆう心境なんやろうか? 笑
リチャード・ギアお決まりの天国から疑獄へのフルコース。 ブリット・...
リチャード・ギアお決まりの天国から疑獄へのフルコース。
ブリット・マーリングがここでも存在感発揮。
2014.4.4
面白い
愛人を死なせ会社売却もうまくいかない。娘からも疑われるがしかし主人公はなかなかの切れ者で最後にはうまく事を運んだ。ギアの切れ者であるが愛人に夢中のところがどうだろうな。まあ結末はうまく事を運んだようだよね。劇中にギアを追及する刑事として 嘘の瞬間 のティム・ロスも演じてる。
偽りの栄華
幸福な家庭と莫大な資産を持つ大富豪。しかし、投資の失敗による損失と愛人を事故で死なせた事により窮地に追い込まれる…。
リチャード・ギア主演のサスペンス・ドラマ。
下手すりゃ二流サスペンスになりそうな題材を、なかなか見応えある上質サスペンスに仕上げている。
主人公が栄華を誇っていたのは序盤だけ。まるで何かの罰のように次から次へとトラブルに見舞われる。
考えてみれば投資の失敗は自業自得だし、愛人の死亡事故から逃れようとするなんて卑劣。果ては、切羽詰まり、会社の右腕だった娘に暴言を吐く。
家族を愛し、仕事も出来る成功者の勝手さと傲慢をあぶり出し、皮肉も込める。
主人公と真逆の境遇ながら繋がりあるハーレムの黒人青年、死亡事故を捜査する刑事の存在も印象深い。
オスカーノミネートも期待されたリチャード・ギアの熱演は素晴らしく、ハマり役。
刑事役のティム・ロスも好演。
主人公の妻役に、スーザン・サランドン。
単なるセレブ妻に非ず、全てを知っているような序盤のあるシーンや、強かさを秘めた好助演。
主人公の顛末。
彼は救われたのか、偽りの栄華のままか。
清純派女優の初ベッドシーンのような作品。
酷かった。
主役のリチャードギアの熱演が推されている本作。
確かに表の顔と裏の顔、そして素の自分を行き来する演技は良かった…気がしなくもない。
ただ残念なことに「あのキャラの人が、ここまで!!」と凄まじいギャップを感じられる程ではなく、挑戦はしているもののまだ守るべき枠がありハミ出てないもどかしさが。
心のニプレスが剥がれきれていない感じがして、何というか乳輪だけハミ出ていて逆に恥ずかしいという印象でした。
そもそも裏の顔を出すタイミングとしては若干遅くないかと。
元清純派女優orアイドルが色々あってヌードになる時の定番「10年前だったら…」に感覚は似ている気がします。
キャラのギャップ差で言えば、先日観た映画「フライト」の方が数段上でした。
リチャードギアの大ファンの方のみ。
オススメです。
お金の話
これは壮大なお金の話です。
金の強大さが話の中枢にあるとき、スクリーンいっぱいに広がる世界はすべて『金さえあれば』まかり通るような世界に見えます。
会社の業績も良く忙しく仕事をして、家族にも恵まれ、愛人を囲い、幸せな生活をしています。
表面的にとても美しい。
しかし、それでは工夫が足りない。と思ったのか、違う方向へ話は進む。
次に、お金ではどうにもできない人間関係の話、家族の話。
人が死んだら警察が動く。そこには法にのっとった考えがあって、金を中心とした世界とはまた別の物です。金ではどうにもならない。
助けてくれる(おそらく善意の)友人に対しても金の世界に生きている主人公は、金で解決しようとします。そうした方が楽だから、安心できるから、金は裏切らないから。ここで主人公の拝金主義者っぷりが鼻につく。
真の友情、真の愛情、誠実さとはなにか。
そして、お金そのものが何で、いったい何のために金を稼ぐのかという根本的な話にまで持っていく。
その三種の話をうまく混ぜて、そして一つの話に仕上げたのではないかなーと。
表面的にはマネーゲームの話なんですけど。
すべては書類やデータ上の出来事であるにもかかわらず
拝金主義者といってもいいくらい金の力を知っている主人公は、金で周りを支配しようとして金に支配される生活から逃げることができない。
目的であった会社の売却も済み、いろいろと立て込んでいた身辺も一応ひと段落し、契約成立を祝うパーティー会場に出席する主人公夫妻。
そのパーティー前に罵り合う諍いをしても、人前では仲良く悪い意味で『大人』の振る舞いをし、祝福の拍手で迎えいれられる際にもきちんと妻の頬にキスをして感謝の意を表現する。たとえそこに心がなくても。
拍手が鳴り響くラストで壇上で一息吸って前を見つめた主人公は
これからも虚飾に満ちた生活を続けるのでしょうか。
それを象徴するような終わり。
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