劇場公開日 2013年3月23日

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「脚本の段階でボツにしてほしかった」キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0脚本の段階でボツにしてほしかった

2022年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

基本的に、映画は娯楽だと思っているのですが、この作品には、楽しめる余地が全く無い。

ティム・ロス、スーザン・サランドンはともかく、好きな俳優が出ているでもなく、笑えるでも、泣けるでもなく、何だか、お粗末なアメリカの警察と、生き残るためには何でもやる、ひと握りの金持ち、そして訴訟で無罪を勝ち取れば、多額な寄付をしてチャラになり、名声を得ることができるとでも言いたいような、「いったい誰が喜ぶのか」わからないドラマを見せられた。

アメリカ社会が抱える矛盾と、名声の裏に潜む汚辱。せめてリチャード・ギアが手痛いしっぺ返しを食らうことがあれば、多少なりとも胸が晴れたのに、辛うじて今の地位を失うことなく生き延びてしまう。
そしてきっとこの男は、のらりくらりと汚いことにも手を染めて生きていくのでしょう。これからも。

誰か特定のモデルでもあるのか、実話に基づくのか。とにかくすっきりしない。一言で言って、「この映画に正義はひとかけらもない」という内容。

何で映画にしたの?

2016.8.30

うそつきカモメ