「じっくり見入れる歴史劇」ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮 αさんの映画レビュー(感想・評価)
じっくり見入れる歴史劇
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しごく真っ当でオーソドックスな歴史宮廷劇という感じです。もちろん、それが悪くない。
デンマークでは誰もが知るらしい史実を、ほとんどそのまま描いているそうで、なるほどこんな話があったのか…と知ることができるわけですが、むやみに煽りたてたりスキャンダラスにすることもなく、正当に真正面から丁寧に描くことで人物たちの息遣いがきこえてくる。
Wikipediaでストルーエンセの項目を読むと性格ややり方に問題もあったようだし、実際に映画の中でも専制っぷりをどんどん発揮していくわけで、見ようによっては独裁ととらえられなくもない。でも、映画で描かれる彼は、あくまで国民のための改革を進める理想主義者という感じで、そのへんも観客が共感しやすい描き方になってると思う。なので、あの終わり方はなんとも悲しい。
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