「実にアメリカらしいゴジラ」GODZILLA ゴジラ おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
実にアメリカらしいゴジラ
ゴジラの迫力は大満足です
焦らしが長すぎるとか、暗い場面しかないとか不満点は多少ありますが、それを含んでも十分すぎるほど大迫力のアメリカらしいゴジラを描いてくれました。
これに関しては感謝しかありません。
ゴジラのシーンだけでお金を払う価値はあります。
が、逆に言えばゴジラが出るシーン以外に関して金を払う価値はミジンコほどもありません。
要らない要素のオンパレードなのです。
まず主人公の存在価値は毛ほどもありません。
現場を引っ掻き回すだけでなんの助けにも進展もなく、ひたすら無能を晒すだけ。
人間がゴジラにあたふたしても無駄だということを表したいのかもしれませんが、ストーリー的にも明らかに必要のない行動しかしてません。
子供を助けるシーンとか……要りますか?
どうしてこうハリウッドは家族愛とか恋愛とかヒーローを作りたがるのか……本当に謎です。
芹沢博士も明らかに要らないですよね?
怪獣のスペシャリストかと思えば、なんか思慮深そうに黙っているだけ。
起こる事象に対してなんかアワアワしてるだけ
無能オブ無能。LIF言いたいだけちゃうんかと。
ムートーのデザインもあまり好きではないです。
これはアメリカ人と日本人の感性が違うだけかもしれないけど、どうしてアメリカ人は「怪獣」じゃなくて「モンスター」、「クリーチャー」を作り出すのか。
ムートーに限らず、コングに出てきたスカルクローラーとかもろクリーチャーですし。
怪獣は恐ろしさ、カッコよさ、強さ、そして可能であれば愛嬌が欲しい。
一目見れば「あ! こいつは○○○だ!!」ってわかる特徴的なデザインでなくてはならない。
ムートーのデザインって生物的すぎて特徴がそんなに無い……。
画面が暗いせいもあるけど、見た後「敵怪獣ってどんなデザインだったっけ……?」ってなりました。
どう考えても主人公の父親を主役に据えた方がおもしろい作品になったと思いますね。
怪獣に対する執念とか怨念とか、絶対ストーリーにうまく混ざったはずです。
ゴジラが平成ガメラみたいな役割になってるのは、まぁ良いです。
続編でも言ってますが、このゴジラは怪獣ではなく「キングオブモンスター」らしいので。