かぐや姫の物語のレビュー・感想・評価
全302件中、81~100件目を表示
悲恋が美しい
思っていたよりも良かった。
捨丸兄ちゃんとの悲恋が、かぐや姫の悲しい運命にとってせめてもの救い。
かぐや姫の地球での生活は、幸せばかりではなく、悲しいことが多かった。
しかしラストの捨丸とのシーンでのかぐや姫のセリフ(うろ覚え)「捨丸と一緒に人生を歩んでいれば私は幸せだった、、、今それがはっきりと分かった」や、
天上人に対しての「この世界は喜びも悲しみも、色鮮やかでとても美しい」という台詞の中に、
悲しみの中でも地上で生きることの喜びを噛みしめていた、かぐや姫の切ない心情がうかがえて、涙が出た。
天上の世界は、悲しみがない代わりに喜びもないのだろう。
かぐや姫の喜びと悲しみを通じて、生きることの美しさを感じることができる映画だった。
月世界とかぐや姫の地球の生活の解釈が分り辛い
総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
かぐや姫の幼少期が独自の解釈で描かれている半面、月のことはあまり描かれていない。地球に憧れてそこでの生活を欲したかぐや姫が、罰として月から降ろされてしまった。だがかぐや姫が月に助けを請うて帰りたいと一度願っただけで、本人の意思に反して強制的に帰還することになってしまうのならば、それは一体なんの罰だったのだろうか。この地に降り立ったのは、鳥や獣のように生きるためとも言っている。そのような生き方に竹から生じる黄金や衣装が必要だろうか、そんなものがあったから勘違いで出世を夢見る都暮らしに繋がったのではないか。かぐや姫の幼年期を描いたのならば、彼女の地球での存在意義や月の世界の事情について、もっとしっかりとした独自の解釈があっても良かったのではないか。すっきりしない部分が残ったし、全体的に何が言いたいのかわかり難さもあった。高畑監督が構想に何年をかけて作り上げた渾身の作品だと思うので、ここはもっとしっかり作っていて欲しかった。
妻子のいる大人になった捨丸が、少年期に一時を過ごしただけのかぐや姫と出会って、すぐに妻子を捨てようとするのも引っかかった。彼に妻子がいない設定ならばまだ許せたのだが。
水彩画のような淡い色調の絵は、大好きとは言わないものの、御伽噺の紙芝居を見ているようで、古い日本の話を描くのに的外れとも思わない。『まんが日本昔話』の竹取物語長編版のようなさっぱりとした話になっている。音楽はもうちょっと和風でも良かったかと思う。結末の場面に関しては、描写と音楽もいい感じだった。
賛否両論ありますが。
母さまの人柄
いまいち
主人公のかぐや姫に魅力を感じなかった。
そりゃ、あんな無理強いばかりさせられてちゃしょうがないけど。
帝の扱いひどすぎて笑えた。なぜ最後に不老不死の薬もらうくだりを描かなかったんだろう。
捨丸が奥さん捨てて逃げたいって言ったのもイライラしたし。
この世の中は穢れでいっぱいっていうことを描きたかったのかな。
作画は素晴らしいと思った。平安時代の不明瞭な雰囲気がよく出てる。
月からお迎えが来るとこ、音楽も素敵で見入ってしまった。
作画がすごい
かぐや姫の物語
キャラクターの魅力が・・・
奥が深い
どこまでも「和」につきる。まあ平安時代の話なので当たり前なんですが...
-
惜しい。って感じる かぐや姫の心理や表情などを丁寧に描けて、映像美...
惜しい。って感じる
かぐや姫の心理や表情などを丁寧に描けて、映像美で見応えあるストーリー展開かと思いきや
捨て丸のクソ加減に腹が立ち
かぐや姫の浮いてる頭、翁の気持ち悪さ
こんなとこに目がいってしまう僕は高畑さんの作品に向いてないのかな…と。
捨て丸との空中遊泳で完全に台無しだと思いました。かぐや姫の疾走シーンとかは凄い迫力ある、いいシーンだと感じる一方、この空中遊泳で心が離れましたね。だいぶ終盤なんですが、、だから、惜しい。
髪の毛をかきあげる仕草とかピカイチなアニメーションなのに、勿体無い。映像は文句無しなのではないのでしょうか
この国に生まれて
アニメーションというのは、まず子どもが観て楽しくて、尚且つ子どもを映画館に連れて行く大人の心にも訴えるメッセージも内包しているもの、という思い込みがあるのだが、これはそういう種類のアニメーションではない。多分。
そもそも、日本最古の物語と言われている「竹取物語」は、他の昔話のように、分かりやすい教訓話ではない。
だからこそ、この物語をどう解釈し、どう見せるのかに大きな余地があり、それが製作するにあたっての大きな魅力だったのではないかなと想像する。
まず、“絵が動く”アニメーションとして、新鮮。
色を塗りつぶさない“余白”が、“和”を感じさせ、姫の成長を、梅、木蓮、桜、藤、アザミ、桔梗といった花で季節の移り変わりと共に表現し、四季のある美しい国に生まれたことをあらためて感じさせてくれる。
アニメーションでも洋画の吹替でも、プロの声優ではなく、(主に話題作りを狙った)俳優やタレントのキャスティングには否定的なのだが(餅は餅屋に!)、今作に関しては違和感なく、皆さん、素晴らしい仕事をしていると思う。
アカデミー賞でノミネートされ、受賞が期待されたが、そのメッセージ性においてちょっと分かりにくいものだったことが、多く支持を集められなかった要因だったからかもしれない。
良くも悪くも、日本的過ぎたのかもしれないような
感動はしたけど乗り切れないところも。
独特な絵のタッチが素敵です。
また新たなジブリ作品を見れたなと思いました。絵のタッチがとても独特で引き込まれました。結末はわかっていてもやっぱり切ないものですね…。個人的には成長する過程や四季折々がとてもよく描かれていてて素晴らしいなと思いました。
ジブリ作品と考えず見るとより良いと思います!
そして、帝の顎が気になってしょうがなかったです…笑
とても綺麗、だけど
ハッピーエンドではないので、
後味が悪い(笑)
でも原作がそうなのでそれは仕方ないですよね
絵も凄く綺麗だし、
仕草や表情など本当に研究して描かれたんだろうなぁと思いました。
中学生か高校生時代に古文で勉強した「竹取物語」と比較できて、それもまた面白かったです。
でも正直とっても面白かったわけではないです。私はマーニーの方がずっと好きだし感動した。結末を知っているお話だからでしょうか。
それと、おい、すてまる兄ちゃん。
結婚して子供もいるのに美女と駆け落ちしようとして、夢から覚めたら何事もなかったように帰っていくのね。
少年のときにカッコよかっただけに残念で、思いっきりツッ込んじゃいました。
映画は悲しい別れで終わっているけど、エンドロールで流れる歌の歌詞によってその後を視聴者に想像させようとしているのかな…とも思いました。
ずっと気になっていた作品なので、見られてよかったです。地上波で公開されたのを録画しておいて、次の日に晩御飯を食べながら母と見ました。(だから日にちは公開日の次の日です)
表現力が凄い、さすがジブリだねという感想は共通でした。
全302件中、81~100件目を表示