「主人公に感情移入」風立ちぬ ピロシキさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公に感情移入
出来るのは、理系男子やクリエイティブな仕事をしている人間だけだろなと感じた。
そういう人間以外はセリフの棒読みと、感情がわからない主人公に気持ちを乗せるのは困難だと感じるだろう。
映画を観ている内に自然と主人公に感情移入し、ジブリならではの世界に入りびたり、ずっとこの世界に浸っていたいと思いながら終幕を迎える。これはジブリ映画しか味わえない醍醐味だと長い間信じてきた。
しかし、この作品でその期待はゲド戦記以来2度目の裏切りにあった。映画を観て退屈で眠たい、早く終わらないかと思ったのもまた2度目だ。
最後にある少しだけの感動シーンとユーミンの曲だけが印象に残った退屈な映画だった。
監督には過去の名作のリピートで神格化されつつあるジブリの過去作品のような王道のファンタジーをまた作って欲しい。
こんな時代だからこそ、現実世界からより遠く離れた世界の話をみんな求めていると思う。
次回作に期待してます。
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こまじぇさんのコメント
2013年8月7日
私はエンジニアですが、エンジニアだからこそ、主人公の描き方に甘さを感じ、全く感情移入出来ませんでした。 堀越先生は海軍の平賀中将と並ぶ、この時期の神様みたいな技術者で、一言では説明出来ない葛藤を内に秘めた方でした。そのあたりは、さらーと流して、訳の分らない外国人を登場させて、更に意味不明にしています。
感情移入出来ないから、泣けないのです。