「凝縮した人生。」風立ちぬ yuki-yo@ybfbwさんの映画レビュー(感想・評価)
凝縮した人生。
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キャラクターの全てが、生きている。
自分の意志をもち、魅力をもち、
苦しい時代だからこそ、凝縮した人生を生きようと、描かれている。
主人公の堀越二郎などは、最早、完璧超人の部類なのだが、
内に秘めた想い、悩みや憤り、哀しみや弱さを抱えている。
それを表現しているのが、無言の表情であり、なんと、庵野秀明の声であった。
正直、
どっからどー聞いても庵野さんの声なんだけど、
ヘタだなとか、棒読みだなと感じたときは、一度もなかった。
巧いとゆーわけでもないが、
このヒトの声は、この声なのだと、おもうことができた。
むしろハキハキと発音されるプロの声では、このキャラクターは生まれなかっただろう。
また、
予告で大きく取り上げていたロマンスに関しては、じつは、本編の半分ぐらいだった。
作品の中で、とても大きな意味をもつけど、悲哀がメインとゆーわけではない。
あの予告では勘違いする方もいるんじゃないかな?
戦争を描いていない、現実の悲惨さがない、ともあるが、
これは誤りで、
ちゃんと描いていますよ。
直接的ではなく、この作品に合ったやり方で。
『風立ちぬ』とゆー映画は、
感じることが大切な、そんな作品だと、おもいました。
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