「アルテミシアの色撃。」300 スリーハンドレッド 帝国の進撃 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
アルテミシアの色撃。
前作のファンは今作では不満じゃないかしらと観終えて思った。
監督が交代し、レオニダスは戦死したからG・バトラーもいない。
(ちょこっとだけ映像が出てきますけど)
スナイダーとバトラーのコンビで描かれた前作の印象が強すぎて、
今回のテミストクレスは顔からしてちょ~っと迫力不足な感じ。
バトラーなんてノーメイクでも戦士に見えるくらい、ごっついのに、
ステイプルトンは、どう見てもキレイに纏まり過ぎている。
まぁ、顔より戦いがメインだから!と観ていても(冒頭からして)
う~ん…そうなのかぁ…その感じかぁ…となんとなく気落ち。
今回は海戦ということで青が基調となる全体イメージ。
ハラハラと終始火の粉が舞う映像は決して悪くないのだけど。
スプラッター的な戦いの映像と物語のバランスが最初イマイチ。
クセルクセスの過去や、女戦士アルテミシアがどう絡んでくるか
そこを狙って観続けていくと、クセルクセスのセコい行いよりも
アルテミシアの波乱万丈な人生がバーン!!と前面に出てくる。
いやはや、恐れ入りました…旧ボンド・ガールの、E・グリーン。
デビュー当時から怖い顔(ゴメンなさい、メイクのせいだよね)と
思っていた彼女が、本当に怖い役で出てきたからもう適材!
ヤバいと見るやテミストクレスを色仕掛けで攻め、出すわ出すわ、
男性陣の皆さまは彼女のおっぱい(美乳)に見惚れたようですけど、
女の私が見ても確かにキレイ。それでもやっぱり全体的に怖い~。
その後の戦い…。超劣勢…。あーあ、テミストクレスのバカ野郎。
と、同軍兵士の皆さんと同じように観客も思うワケですが。
スプラッター以上に怖かった女の業。
まんまと罠にかかった男のさらなる巻き返し作戦とは!?
後半の戦闘シーンになると、なかなか面白い。
レオニダスのカリスマ性が少~しずつ、テミストクレスに遷って
スピーチもなかなか。色々あって成長したんだ!青の将軍万歳。
王妃ゴルゴもけっこう好きだ。あの凄まじさはTV版サラ・コナー。
(歴史上のテミストクレスは策略家。泣き脅しもやったのかしら?)