「勝ってどうする」300 スリーハンドレッド 帝国の進撃 しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
勝ってどうする
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前作「300」は初めから負けると分かったうえでの、超屈強な野郎スパルタ族がどんだけ超人的な動きをして戦うか、というのと、どんだけ、「それでも」どう敗れ堕ちるか、というのが見ものだった。
その過程で、猿軍団や象さんやクセルクセスがおもろい、という、設定のみの、ストーリーどうでもいい、割り切りがその楽しさでもあった。
だが、本作、グダグダ前作のつじつま合わせなストーリーに一生懸命な点に辟易するのと同時に、お前ら死なんでどうすんの!?という展開。
海戦、というのは、屈強なスパルタでなくても、なんとかなる、てな作り手の苦肉の策とは思うが、まあ、面白くない。
エヴァ・グリーン演じる女将軍もかっこいいんだが、その境遇や背景もグダグダ説明してしまって、ただのバカ映画にしたくない、という、しょうもない見栄が本作ずーっと付きまとって、うんざり。
そのくせ、童貞将軍が突きに突きまくるシーン。
なんだよ、悲劇の女将軍として描いてたん、違うんかい。
絵的にはザック・スナイダーの、前作のノリまんま。まあ、あれが別に面白いとは少しも思ってないので、すぐに飽きる。
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