きっと、うまくいくのレビュー・感想・評価
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3時間の長編でも飽きないし疲れなかった!
高評価という噂を聞きつけて見に行きました。
初めてのインド映画だったし、事前にストーリーのチェックも何もせずに見たので冒頭はちんぷんかんぷんでしたが、気づいたら引き込まれていました。
笑いあり涙あり友情ありロマンスあり、家族愛もシリアス面も大逆転も、ぎっしり詰まってる!
主人公たちの人生が凝縮されていました。
笑いや涙をあからさまに誘っていましたが、いやらしさがないです。そんなウケ狙いでさえおかしくて笑ってしまいました。
インドの現実が垣間見れるシリアスなシーンでさえも、笑いを挟んでくるのでリラックスしてみれました。
ラブラブしすぎてしまいそうなシーンでは、親友がベッドに潜って盗み聞きして笑いを堪えているのがちょくちょく写り、ドキドキしないで笑って良いよ!と言ってくれてるようで、みていて笑って楽しめました。
もちろん、自分や家族と向き合うシーンでは主人公たちは笑いをとりません。彼らも全力で泣きます。それが私を泣かせました。
散らばった伏線とその回収も素晴らしいです。あれも伏線の一つだったの!?と驚きもありました。
とにかく長さを感じない映画です。見終わったあとの疲れは一切なく、むしろすごく幸せな気持ちで劇場を出ることができました!
もうすぐ劇場上映終了してしまうのがもったいないです。もっといろんな人にみて楽しんでほしい映画です!
3時間ゆえにDVDだと飽きてしまっり集中できないかもしれません。だからぜひ劇場で見ていただきたいのです。
きっと、乗っ取れる。
インド映画、ボリウッドムービーには詳しくないのだが、
いつものシネコンに突然入ってきて(爆)ちょっと驚いた。
なんたって170分の大長編!(ってこの長さで普通レベル)
久々に腰を据え^^;大河ドラマを観る構えでトイレも万全。
インド映画を観るには体調管理がとても重要になってくる。
まずは座っていられるか否か。最近は長編が多いけどね。
それから音楽の使い方が非常に独特で冒頭から大音量、
途中で歌手が臆面もなく登場し、ギター片手に歌を熱唱、
恋愛妄想場面では総勢でミュージカル構成になる。
ここで一体何が起きたのか?なんて考える必要はなく^^;
次場面で何事もなかったようにドラマに引き継がれるので
合い間のCMのように楽しんでればいいと思うのだが、
それなら何か商品を持たせてPRしてもいいんじゃないか?
なんてかなり蛇足なことまで考えてしまう。
ボリウッド俳優さんたちは、歌って踊れて演技もできるが
これだけ完璧ならば、某有名テーマパークをインド人で
乗っ取れるんじゃないかと思えるくらい、堂に入っている。
何をやらせても上手い。派手。完璧。勢いがある。
最近某番組にて、インドカレーの専門店で働いているのは
ほとんどがネパール人であるといっていた。
じゃあインドの人々は何をやってるんだ?と思っていたら、
最も多いのがエンジニアだった。日本にも沢山いらっしゃる。
かの2000年問題では沢山のインド人エンジニアが来日して、
それで現在、西葛西はインド人の街になっているらしい。
いや~。なんかそれすごく分かる。これを観てそう思った。
生まれた時(いや前か)から、お前はエンジニアか医師だ。
将来の烙印(いや展望か)をもう親から言い渡される子供達。
まるで○十年前のどこかの国を思わせるような、
高度経済成長期における技術能力の発展を奨励する体制と
貧富の激しさが齎す豊かな生活への家族総員での出資努力。
可哀想だと思う反面、もし自分が親だったらどう言うだろうか
なんて考えてしまった。好きな道が一番だと思いながらも。
映画の舞台は超難関エリート工科大学。
全寮制の大学でたまたま同部屋になった三人のバカ(原題)が
巻き起こす様々な問題・行動・考え方を通して、
私たち観客も大いに青春時代&教育問題に直面させられる。
ほぼ全体的に笑いと感動が散りばめられたドラマ構成だが、
インドでも増加しつつある自殺問題などを絡め、
笑ってばかりもいられない社会問題への意識も促している。
しかし主人公ランチョーの、なんと魅力的なキャラクター。
この人ボリウッドではかなり稼いでいる有名俳優だそうで、
なんと撮影時40歳代!うわ、見えない~。せめて20歳代かと。
さすが40年余も生きていれば、世の中の大体は分かるわなと
その演技力がそのまま人生の達観能力に重なってくるが^^;
とにかく上手いので、笑って…泣いて…と十分に満喫できる。
彼を取り巻くバカ二人(ゴメンね)もピッタリのハマり役、
意地悪な同級生(こういうヤツ絶対いるわね)もハマりすぎ、
鬼学長(これは英国コメディに出てきそうな)のキャラもいい、
ヒロインは…綺麗で歌も上手いけど、顔は好き好きかな^^;
この長丁場をかなりの持久力で乗り切るのは、観客だけでなく
彼らの演技力と、飽きさせない脚本の盛込み技、緩急自在の
リズムテンポに、ちょこっと絡むミステリー要素があったりと
「展開が見えちゃうけどやっぱりこれだよね~」な構成にある。
さすがいつも長編を撮っているだけあって(爆)配分が上手い。
作りは分かり易い昭和の青春群像劇風で、
小学生からお年寄りまで長時間座っていられれば大丈夫な作品。
懐かしいアイテムや道具も出てくるが、
今のインド社会の風潮を描いた作品なので、観てみる価値大。
(きっと、うまくいく。と、スーダラ節。って確かに似てるかもね)
ちょっと泣いた
込められたメッセージは素晴らしいのだが、語り口が間抜けな人間はバカにしてよしという蔑みの目線によるコメディセンスだったため、お前もいっしょだろと思わずにいられなかった。
インドの詰め込み教育、受験戦争のようなものが自殺の原因になっているとの事なのだが、日本はその反動でゆとり教育が始まり、それが見直されて現在に至っている。なので、その主張は古いよと思った。
原題が『3人の馬鹿』という意味合いなのだが、超エリート大に入学した時点でバカでもなんでもなく、本当のバカ高校出身、三流大学卒のオレとしては非常に飲み込みづらかった。本当のバカは眼中にない世界が描かれていた。一流大出の人がバカを語る事があるが、その度に「は~あ?」という気分になる。知性や教養のある人の余裕の態度としか思えない。
とは言えちょっと泣いた。特に出産の場面は手に汗握った。でも長い。半分でいいよ。
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