「アミールカーン万歳!!」きっと、うまくいく redirさんの映画レビュー(感想・評価)
アミールカーン万歳!!
きっとうまくいく
All is well
心躍らせ一流工科大学に入学してきた学生たち。
インドのキャンパスライフ
ウイルス学長の人生は競争、偏狭な結果主義、競争に負けることは死を意味するほどのこの考えのもと、学生たちが命をたつ、学長のむすこでさえも。、
エンジニアになるべく夢を持ってこの大学に入ってきた,と思いきや、三人三様の事情があった。冒頭のインド航空?機内シーンからつかみは最高で、やがてアミールカーンさまが登場してからは、アミールの一挙手一投足、顔の表情、首の動き全てに気持ちが集中する。
2007年作品?え?アミールカーン何歳??学生役??驚きしかない彼の若さオーラ存在感。
原題3人のバカ,3人のバカもそれぞれ事情あれど、社会制度社会通念を変えようと最初から素朴な疑問や自論を恐れも忖度もなく学長につくつけれランチョ(アミール)
学長家では男子が生まれたらエンジニア女子が生まれたら医師と出生前からの決めつけ
学長がいうには、ランチョの実家は大富豪ファルハーンの実家は中流ラジュの実家は貧困層、、ランチョが富豪の息子??と引っかかりながらもみていくことになるが、
インドの学歴社会
男女差別
その入口にも立てない貧困問題と今も残るカースト
そもそも職業なんて選べない前提が当てはまる人も多い社会
ランチョが社会の仕組み,人々の社会既成概念を変えようとする、なんとかなる,うまくいく、突破できる,人生を楽し,という、彼もあり得ない這い上がりの人生を諦めない心で歩んでいる自分だけではない、周りを巻き込んでいく明快なすがた。アミールがそれを体現するさまは圧巻。
歌と踊りあり、爽やかで男女平等感溢れる恋愛(と反対に親に決められた権威主義拝金主義女性蔑視に基づく結婚)あり、もちろんインターバルあり,とインド映画のお作法もバッチリ。
2回ある結婚式,結婚パーティーのシーンも、ピアの姉であり学長の娘の出産も、瀕死のラジュの父親をバイクで救急搬送するシーンもラジュが救急搬送されアミールカーンがバイクで先導するシーンも、そして、おそらくロケ地ハ地名通りかと思うがらマナリ、シムラー、ラダックと車で旅していく旅の景色も最後のランチョの社会貢献,工学を学び社会に還元していくところまで、インド映画ベタな展開の中で丁寧に話を繋げ拾い物語をつないでいく、そしてインドの人のみならず世界中の人が人生に希望や価値を見出し勇気をもらえるベタさが絶妙。なんといってもこの明快明朗氏を実現できるアミールカーンの力。もう一度言うけどアミールカーンこの映画時違和感なく躍動する学生なるお年ではないよね、、、
泣いて笑って泣いて笑って自宅でみたので、ティッシュ一箱くらい泣き笑い笑い泣きさせてもらいました。