劇場公開日 2013年5月18日

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「たくさん笑って、たくさん泣ける」きっと、うまくいく といぼさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0たくさん笑って、たくさん泣ける

2019年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

楽しい

様々な映画紹介ブログなどで「面白い」と評判の映画。スティーブン・スピルバーグも「三回見た」と絶賛する内容です。以前から観たいと考えていたのですが、今更ながら鑑賞いたしました。

結論から申し上げますと、私の映画史上間違いなくトップクラスに入る名作です。本当に面白かった。コメディ作品として笑える部分は腹抱えて笑えるし、感動する場面は涙出るほど感動できるし、映画全体を通して脚本が綿密に組まれていて伏線回収も綺麗で素晴らしかった。2時間50分という非常に長い上映時間の映画ですが、観ておいて絶対に損はないと思います。万人におススメできる作品でした。

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インドの理系大学の最高峰であるICE工大の寮で同室になり仲良くなった、ランチョー、ラジュー、ファランの3バカトリオ。彼らが大学卒業してから10年間もの間、ランチョーは音信不通になっていた。しかし、ランチョーの居場所が分かったとの情報を聞きつけたラジューとファランが大学時代の同級生であるチャトルと共にランチョーを探すことになった。ランチョーに会いに行くまでの道中、彼らは車の中で大学時代の思い出を語り合うのだった。
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現代と大学時代(10年前)の二つの時系列が同時に語られるスタイルでストーリーは進行します。ランチョーに会いに行くために車に乗り込んだ三人が道中で遭遇する奇妙な出来事と、車内で繰り広げられる大学時代の思い出話から展開する回想シーン。それぞれのストーリーが単体でも十分面白い上に、二つの時系列が段々と交わってくることで伏線回収がなされる部分は非常に見応えがありました。2時間50分という長い時間にも関わらず、飽きることは全く無く観ることができます。

上映時間の長さの割には登場人物が少なく、一人ひとりのキャラクターが深く掘り下げられているため、各キャラクターが立ち向かう困難や葛藤に感情移入して観ることができます。インド映画にありがちな唐突にミュージカルが始まるところも、最初は面食らいましたが、キャラクターの心情を表すために効果的に使用されているので違和感はあまり感じませんでした。

ジャンルは「コメディ映画」ではありますが、感動できる場面も多くて綿密な伏線回収も楽しめる、「コメディ」の枠には留まらない様々な要素てんこ盛りの作品でした。

多くの困難や葛藤に立ち向かい、それらを乗り越え、最後にはハッピーな気分になれる。
全ての人にオススメできる名作でした。

といぼ:レビューが長い人