影なき狙撃者
解説
朝鮮戦争の最中、中共軍の捕虜となったマーコ大尉の小隊はのちに釈放され、本国へ帰還。その後、マーコは不可解な夢を見るようになっていた。やがてマーコの部下だったショウの妻とその父親が何者かに殺されるという事件が起こる。洗脳による恐るべき暗殺計画がついに決行される! 名匠ジョン・フランケンハイマー監督の代表作として知られるサスペンス・スリラー。リバイバル公開時のタイトルは、「失われた時を求めて」。04年にリメイク「クライシス・オブ・アメリカ」も製作された。
1962年製作/126分/アメリカ
原題:The Manchurian Candidate
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2021年11月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
「大列車作戦」のフランケンハイマー監督の
本物の香りを感じる作風に期待を持ったが、
よく解らないままに鑑賞を終えてしまった
作品だった。
洗脳された兵士達が夢にみる、
西側での婦人達を前にした座談会と
東側での洗脳確認場面を混じり合わせる
シーンは確かに秀逸ではあるが、
初めて鑑賞した際には理解が及ばず、
本物感溢れる映像を展開の軸とする
フランケンハイマー監督にしては
横道にそれたような手法に思え、また
幾つかの点で不明瞭さを感じてしまった。
⚫大尉と親密になる女性との出会いと、
彼女が婚約者と別れるエピソードが
唐突過ぎ、またこの作品の骨子との関連が
希薄に感じる。
⚫大尉と格闘した使用人を、
軍曹が何故継続して雇っていられるのか、
何かあるのでは無いかと疑ってかかるのが
自然で、そのまま雇用しているのが
不自然であると共に、映画として
後での彼の登場は必要あるのか。
⚫母親はどういった背景・意思で東側の
スパイになっているのかの説明も無く、
彼女の東側スパイ網での位置付けが
解らない。
⚫母親は東側のスパイなのに
何故右翼的夫と再婚して左翼を攻撃しつつ
大統領の座を狙っていたのか。
彼女の右翼思想はカモフラージュで
夫の大統領就任のあかつきには
国の中枢情報を東側に漏らす算段だった
のか、その手法が解らない。
⚫母親は息子を洗脳したことについて、
東側へ復讐すると言っているが、
今回のスパイ活動での成果と
どう両立させるつもりだったのか。
⚫ラストで軍曹が、母親に利用されていた
と分かった結果の行為としても、
義父と共に母親の眉間を撃ち抜いて自殺する
のは復讐なのか心中なのか、
あるいは国家への懺悔なのか
私には理解を超えている。
等々、映画の中で説明されることもない
展開に、私はついて行けなかった。
本物の香りを感じる映像そのものにより
分かりやすく展開を進める
フランケンハイマー監督作品にしては、
「大列車作戦」「グラン・プリ」
「ブラック・サンデー」のような
彼らしい映像手法を感じられないまま、
何かと解らない解らないと考えているうちに
終わってしまった印象だった。
2018年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
朝鮮戦争の前線で共産軍に拉致され、洗脳され、催眠状態で解放される。
アメリカに帰国後、関係者の殺人事件が多発、催眠から覚めた主人公(フランク・シナトラ)は戦友を助けようと・・・。
不自然で無理筋だと思う。