凶悪のレビュー・感想・評価
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重すぎて憂鬱
「凶悪」は2013年9月21日公開の日本の犯罪映画である。1999年に実際に起きた「上申書殺人事件」を基にしている。
いや〜重いですね〜。重くて暗くて見てて憂鬱になります。まぁ、実話といえどところどころ、盛り上げて欲しいところです。それが"作品"を作り上げる監督の見せ場じゃないでしょうか。視聴者がこの暗さについていけるのか心配です。
さて本作のタイトルの「凶悪」ですが、これは殺人犯の須藤や木村はもちろん、主人公の藤井、そして嫁、保険金殺人を委託した家族など、、それぞれに言えることやと思うんですよね。ようは人間の本心には悪が宿ってるんですよということをこの映画を通してメッセージとして伝えています。人間、誰しも凶悪な心を持っているみたいです。
リリーフランキーのサイコパスな演技が素晴らしかったなぁ〜。ほんと器用な人だ。
駄作
酷いけど笑えてしまう。
どストレートな人間心理。
芝居がじっくりと堪能できる
まぁまずキャストがすごい。
山田孝之、ピエール瀧、リリーフランキー、池脇千鶴、と皆濃いんですね。
それにあのキービジュなんで、嫌でも目に止まります。特にリリーフランキーの顔が忘れられない。
構成が実にうまく、見ていてだれる事もありません。
ピエールのキャラが立ってて、口癖の「ぶっ込んじゃおう!」が良いですね。とんでも無い人間なんですが、何となく憎めないキャラクターになってるのがすごい。
それとリリーフランキーの圧倒的な存在感。
ほぼ同時期公開の「父になる」の役所と真逆、その芝居の幅に驚かされました。
そして山田のこんな真面目なキャラ初めて観た気がします。なんかいっつもどこか癖のある役所なイメージあるんですよね。
そんな三人の芝居がじっくりと堪能できる作品。いや見事でした。
あと、これが実際にあった事件てのが怖い。特に殺害方法とかほとんどそのままみたいですね。
こういった細かいところにも拘りを強く感じます。
目が離せない芝居に重厚な設定、とても見応えのある作品でした。
過去鑑賞
初めて観た時の感想は
“凄まじい”
の一言でした。
これが実際にあった事件を元にして作られたかと思うと背筋が寒くなってしまいますね。
このような題材を選び、ここまでの作品に仕上げられた白石監督の手腕は確かに素晴らしいと思いますが、山田孝之さん、リリー・フランキーさん、ピエール瀧さん、この三人の秀逸な演技があってこその作品ですね。
山田孝之さんは安定した巧さでしたね。山田孝之さん演じる藤本は殆ど表情が変わらず、何を考えているのか伺い知れず、狂気じみていて、他の2人とはまた違った意味で怖かったです。正義感も勿論あったでしょうし、現実からの逃避もあったと思いますが、いったい何が彼を駆り立てのでしょうね?
リリーフランキーさん演じる先生こと木村は他人を虫ケラ以下にしか見ていないですし、まるでちょっとした悪戯ぐらいの感覚で人の命を弄んでいましたが、やはりラストが秀逸でしたよね。
背筋の寒くなってしまいますね。
ピエール瀧さん演じる須藤は、この三人の中では一番感情が豊かではありますが、リアリティが有り過ぎて、躊躇いのない直線的な暴力描写はかなり怖かったです。
恐怖が先にたってしまう作品ですが、これが実際にあった事件を元に作られたかと思うと、いろいろ考えさせられますね。
悪役善人説は昭和の遺物か
そこをどけ 先生が通る 悪魔道 春はこねども 察動くなり
須藤純次
2013年もしくは2014年にTSUTAYAでレンタルして以来2度目の鑑賞
原作未読
2013年最高かつ最低のエログロナンセンス
悪趣味だけど傑作
ネタバレとか以前に詳細は決して書きたくない
そんな内容
名監督白石和彌の代表作
数多くの人間を無慈悲に殺し死刑判決を受けた凶悪犯須藤(ピエール瀧)の証言を元に取材するジャーナリスト藤井修一(山田孝之)
須藤がかつて先生と呼び慕っていた不動産ブローカー木村(リリーフランキー)は一連の事件の首謀者だという
藤井修一は須藤の犯した犯罪には強い関心があるが義母の世話で苦しむ妻(池脇千鶴)には無関心のようだ
首吊り自殺に見せかけて殺したと接見室で証言したあとにテヘッて感じで笑う須藤とそれに釣られて笑う藤井が印象的
法廷でキレる藤井修一もなかなか
悪役初挑戦のリリーフランキーはなかなか登場しない
開始45分後くらい
リリーフランキーまでリアルに逮捕されるようなことするなよ
楽しかったんでしょう?
78点
事実ということに身震い
こ、怖い…
生きては償えない
一人の記者によって暴かれた事件、警察の無能さ、いや一人の死刑囚が望んだ願いを叶えたことで暴かれた事件に憤りを感じてしまう。
特ダネとして仕事を全うしただけの記者かもしれない、散々な悪行行為の果て好き勝手に言ってるだけにしか思えない、生きて償える罪などあるのか、加害者である極悪人の都合が良い自己満足でしかない。
多少の美化、創作があるにしても映像に映し出される残酷性が娯楽映画として際立っているピエール瀧とリリー・フランキーだが、文字にして読んだ事実の方がもっと怖くて絶望的なのだろう。
コカインやってるの当たり前だろ、ついでにリリー・フランキーも常習者ってな二人のリアルな演技、霞んでしまう山田孝之だが主役でありながら凶悪な二人を盛り立てる役割を静かに演じている。
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