凶悪のレビュー・感想・評価
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山田孝之がちゃんと芝居すると、やっぱりいい。そしてリリーさんが怖す...
山田孝之がちゃんと芝居すると、やっぱりいい。そしてリリーさんが怖すぎる…本当に怖い人って、こういう感じなんだよね。単なる勧善懲悪じゃなくて、主人公が揺れて終わるラストがよかった。
藤井記者がなぜそこまで犯罪に対して怒りを表すのか?
最後まで飽きずに観られたということは、まあまあ面白かったのだと思う。
しかし山田さん演じる藤井が、そこまで犯罪に対しての怒りの原点がどこにあるのかが判らなかった。
酷いけど笑えてしまう。
内容は実際にあった『上申書事件』の映画化。獄中の死刑囚から事件の真相と隠れた『先生』と呼ばれた謎の人物に迫る。そして主人公家族問題を包括的に描いた作品。印象に残った言葉は、『人の家庭に土足で踏み込んで好き放題言う、他の記者と貴方の違いは何ですか?』ジャーナリストの性だなぁ。分かりやすい映画でした。この映画を観て、ニーチェの言葉を思い出しました。『怪物を退治しようとする者は自身が怪物にならない様に気を付けろ。深淵の底を見ようとする者は、深淵からも自分を見ている事を自覚せよ』呪詛に似た悪が他者に向かう短絡さが悲しくも寒く感じました。
どストレートな人間心理。
最初から最後まで特にひねりはないものの、
人間の心情、心の揺さぶり、感情の起伏、それらをバランスよく観客に訴えかける作品。
劇中、特段盛り上がる場面はないものの、
最後まで飽きさせない作品である。
みんな演技が上手で引き込まれた。
むごいけど見てしまう
強引な例えだが、ピエール瀧がジャイアンで、リリーフランキーがスネ夫だと思った。実行部隊と参謀というか。殺された人達がのび太なら最凶最悪なドラえもんだと思う。
冷たい熱帯魚好きな人にオススメな作品。
芝居がじっくりと堪能できる
まぁまずキャストがすごい。
山田孝之、ピエール瀧、リリーフランキー、池脇千鶴、と皆濃いんですね。
それにあのキービジュなんで、嫌でも目に止まります。特にリリーフランキーの顔が忘れられない。
構成が実にうまく、見ていてだれる事もありません。
ピエールのキャラが立ってて、口癖の「ぶっ込んじゃおう!」が良いですね。とんでも無い人間なんですが、何となく憎めないキャラクターになってるのがすごい。
それとリリーフランキーの圧倒的な存在感。
ほぼ同時期公開の「父になる」の役所と真逆、その芝居の幅に驚かされました。
そして山田のこんな真面目なキャラ初めて観た気がします。なんかいっつもどこか癖のある役所なイメージあるんですよね。
そんな三人の芝居がじっくりと堪能できる作品。いや見事でした。
あと、これが実際にあった事件てのが怖い。特に殺害方法とかほとんどそのままみたいですね。
こういった細かいところにも拘りを強く感じます。
目が離せない芝居に重厚な設定、とても見応えのある作品でした。
過去鑑賞
初めて観た時の感想は
“凄まじい”
の一言でした。
これが実際にあった事件を元にして作られたかと思うと背筋が寒くなってしまいますね。
このような題材を選び、ここまでの作品に仕上げられた白石監督の手腕は確かに素晴らしいと思いますが、山田孝之さん、リリー・フランキーさん、ピエール瀧さん、この三人の秀逸な演技があってこその作品ですね。
山田孝之さんは安定した巧さでしたね。山田孝之さん演じる藤本は殆ど表情が変わらず、何を考えているのか伺い知れず、狂気じみていて、他の2人とはまた違った意味で怖かったです。正義感も勿論あったでしょうし、現実からの逃避もあったと思いますが、いったい何が彼を駆り立てのでしょうね?
リリーフランキーさん演じる先生こと木村は他人を虫ケラ以下にしか見ていないですし、まるでちょっとした悪戯ぐらいの感覚で人の命を弄んでいましたが、やはりラストが秀逸でしたよね。
背筋の寒くなってしまいますね。
ピエール瀧さん演じる須藤は、この三人の中では一番感情が豊かではありますが、リアリティが有り過ぎて、躊躇いのない直線的な暴力描写はかなり怖かったです。
恐怖が先にたってしまう作品ですが、これが実際にあった事件を元に作られたかと思うと、いろいろ考えさせられますね。
悪役善人説は昭和の遺物か
そこをどけ 先生が通る 悪魔道 春はこねども 察動くなり
須藤純次
2013年もしくは2014年にTSUTAYAでレンタルして以来2度目の鑑賞
原作未読
2013年最高かつ最低のエログロナンセンス
悪趣味だけど傑作
ネタバレとか以前に詳細は決して書きたくない
そんな内容
名監督白石和彌の代表作
数多くの人間を無慈悲に殺し死刑判決を受けた凶悪犯須藤(ピエール瀧)の証言を元に取材するジャーナリスト藤井修一(山田孝之)
須藤がかつて先生と呼び慕っていた不動産ブローカー木村(リリーフランキー)は一連の事件の首謀者だという
藤井修一は須藤の犯した犯罪には強い関心があるが義母の世話で苦しむ妻(池脇千鶴)には無関心のようだ
首吊り自殺に見せかけて殺したと接見室で証言したあとにテヘッて感じで笑う須藤とそれに釣られて笑う藤井が印象的
法廷でキレる藤井修一もなかなか
悪役初挑戦のリリーフランキーはなかなか登場しない
開始45分後くらい
リリーフランキーまでリアルに逮捕されるようなことするなよ
楽しかったんでしょう?
法廷でリリー・フランキーとピエール瀧が睨み合う目が共に凄かった。ピエール瀧は当然のごとく「ホントはいい奴」役ではなく入信もペン習字も上っ面感がよく出てた。
面会室のガラスを挟んでどちらがどちら側に居るのかわからなくなってくるほど山田孝之の顔つきとピエール瀧の表情が変化していく。最後の「せんせい」は、完全に相手を見透かしていた。池脇千鶴演じる妻も夫を一番わかってしまっている。
共演者が揃いも揃ってすごかったので山田孝之は大変でやりがいあったろうな。
恐喝する言動はわかりやすく怖いけれど、状況とまるで合わない笑いと無表情はもっとずっと怖い。
78点
ほんとうに大好きな作品。
ピエール瀧とリリーフランキーの演技なんだけど演技に見えない怖さと飄々としたさまが末恐ろしい。けど本当に引き込まれる要因になっていると思った。
1クールに1回くらいは未だに見返すほど好きな作品です。
ただ主演が雑誌記者として事件を追うのでわなく、その事件の主犯のターゲットが老人なので自分(山田孝之)の母もそのターゲットになり兼ねない老人ホームに入れることに躊躇している背景も相まってストーリーにより厚みが生まれたと思った。
どの登場人物にも感情移入できる。
山田孝之さんの母役を演じた吉村実子さんのウザさというか、空気感が絶妙。
是非。
事実ということに身震い
事実は小説よりも……などと言うまでもなく、時折起きる凶悪事件をなぞった作品は、そのおぞましさに吐き気を感じつつ最後まで高テンションで見てしまう。「復讐するは我にあり」等でも感じたが、映画の出来というより事件の異常さ自体が名作に仕立て上げているような気も。
もちろん俳優たちの迫真の演技が質を高めているのは間違いないが、今となってはピエール瀧あたりは単に素でやってたんじゃないのってのは言い過ぎか。
おかげでオラフのイメージ変わっちまったなぁ😓。溶ける前に突然凶暴化しそうで怖いわ……
こ、怖い…
あれ?これは映画なんだよな?
と、ときどきわからなくなってしまうほど怖い。
ピエール瀧も人を殺すことになんの躊躇も後悔もないような姿が怖かったけど、リリーフランキーのヘラヘラしながら人を殺す姿を楽しんでる方が怖かった。
これ演技か?くらい自然で。
現実にあった話なんだからほんと怖い。
こんな話世の中にごろごろあるんだろうな…
生きては償えない
一人の記者によって暴かれた事件、警察の無能さ、いや一人の死刑囚が望んだ願いを叶えたことで暴かれた事件に憤りを感じてしまう。
特ダネとして仕事を全うしただけの記者かもしれない、散々な悪行行為の果て好き勝手に言ってるだけにしか思えない、生きて償える罪などあるのか、加害者である極悪人の都合が良い自己満足でしかない。
多少の美化、創作があるにしても映像に映し出される残酷性が娯楽映画として際立っているピエール瀧とリリー・フランキーだが、文字にして読んだ事実の方がもっと怖くて絶望的なのだろう。
コカインやってるの当たり前だろ、ついでにリリー・フランキーも常習者ってな二人のリアルな演技、霞んでしまう山田孝之だが主役でありながら凶悪な二人を盛り立てる役割を静かに演じている。
まさに凶悪!
久しぶりに鑑賞。実際にあった事件で、残忍な殺害方法には恐怖しかない。保険金で借金返済させる為に無理矢理酒を飲ませる、裏切った(?)舎弟の彼女を襲い、クスリ漬けの挙句死んだらゴミのように灯油かけて焼いてしまう。酷すぎる。
この凶悪な殺人鬼のピエール瀧、逮捕された後に観ると、妙にリアルである。注射で打つ場面が、実際もこうだったのか、あの恐ろしい様子なども実際も怒るとあんなだったのかも、、、と思えてしまう。
もう1人の凶悪な殺人鬼、先生ことリリー・フランキー。笑いながら遊ぶように老人をいたぶる様子が恐ろしい。この映画を最初に観た時から、リリー・フランキーが出る映画は観てしまう。狂気を演じさせたら天下一品。とてもあの「おでんくん」を描いた人と同じ人と思えない。
主演の山田孝之は言うまでもなく流石!取材にのめり込み、取り憑かれたようになっていく。もう文句なし‼️
山田孝之、ピエール瀧、リリーフランキー、そして白石監督と最強である。こんな映画は稀である。
あっ、あった。「狐狼の血」が‼️
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