凶悪のレビュー・感想・評価
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後味の悪さはピカイチ!
正直、何故この映画を見てしまったのかと思うほど後味の悪い映画。
映画見終わったあと、通常なら何食べて帰ろうかとか…ちょっと買い物とか考えるのに、どんより気分が落ち込み過ぎて
観るんじゃ無かったと思った。
そして、リリーフランキーの悪人ぶりに演技と思っても引いた!
偽善者?とでも言うのだろうか
怖い
人の心はわからない
個人的に苦手なジャンル
脳にこべりついて離れない映画
悪とは何か?
凶悪。タイトル通りの「悪」を描いた映画。
一見解りやすいヤクザの暴力的な悪を描いただけの作品の様に見えて普通に日常の中にあるが見逃している、見ないようにしている悪も散りばめられている作品だった。
リリーフランキー、ピエール瀧演じるヤクザたちの暴力的な悪に始まり、
何気ない一家庭から借金の為に家族を売る悪。
命を軽んじ、利益・ウケを重視する悪。
面子を重んじ、真実を隠蔽しようとする悪。
仕事・使命に捕われ近しい人を苦しめる悪。
そして、最後には見ようによっては未解決事件の真相究明を手伝い、宗教に入り悔い改めようとし、死刑判決を取り下げられた須藤に対して「お前は死刑になるべきだ!」と発言する主人公もまた過剰に人を裁こうとする「悪」となってしまっているラストは考えさせられるものとなっていた。
当初「真実を世間に」という目的で記事を作っていた主人公の目的がいつの間にか「二人を死刑にする事」に変わって行く描写が緻密に描かれていて素晴らしい作品だと思った。
見終わった後モヤモヤくる作品。 人間は性質が多面的で、視点が変えれ...
見終わった後モヤモヤくる作品。
人間は性質が多面的で、視点が変えれば違った面が見える。
この人は極悪人だ、と思っても大事にしている部下や家庭があったりする。
毒にも薬にもならないような普通の家族だって、思わぬ残酷さを見せつける。
この万華鏡のような移り変わりが今回は気持ち悪い。そして救いがない。
主人公と須藤が変化していく様も異様だ。
先生が関与していない事件の話を聞いて、主人公が思わず突っ込み、二人で笑い合うシーン。
なんだろー、なんか背中がヒヤリ。
勝手に改心して勝手に救われてる須藤に胸糞悪くなり、お前はもっと苦しんでろ!と思ったけど、それを罵倒する主人公を見て、悪人は罰を受けてずっと苦しんでいて欲しい、と願うこの気持ちは何だろうかと感じた。
これも業だろうか。
「冷たい熱帯魚」を彷彿とさせる作品。 死刑囚が自分の刑を先のばしに...
「冷たい熱帯魚」を彷彿とさせる作品。
死刑囚が自分の刑を先のばしにするために、世間に知られていない事件を雑誌の編集者に告白する。
借金を抱えている、身寄りのない土地持ち、などを証拠残らないように殺していく。そんなことをしておいて、のうのうと暮らしている先生が許せなくて、陥れるためにと証言する。
その理由はあまり重要ではない。亡くなった人と闇に葬られた事件に対しての思いであり、それは編集者にとても共感する。
それにしても、ピエール瀧怖い。あの眼力は圧倒される。
リリーフランキーのゆるーくもあり凶悪さもある、あの演技はすごい。
そんな事件を取材しながらも自分の家庭を顧みないという、現実。その対比がすごい伝わる。大きな事件を追いかけるのがすごいのか、介護をまかせっきりにしておいてもいいのか、ちょっと考えさせられた。
普通にありえる近隣の恐怖
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