「廻り舞台」アンナ・カレーニナ 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
廻り舞台
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廻り舞台を思わせる演出が楽しくて、テーマパークのアトラクションに乗ってるような気分になる映画。
トルストイもこんな風に軽やかに楽しめる時代なのねー、と目から鱗が落ちました。
アンナ演じるキーラ・ナイトレイ、良かった!
終始ソワソワ落ち着きなく貫禄も無いのだが、落ち着いてる女性だったら安寧な生活を捨てて駆落ちなんてしないよなーと、妙なリアリティあり。
ヴロンスキー演じるアーロンも良かった!
「アルバート氏の人生」の時も思ったが、この人、不思議と文芸系にマッチする。色悪演じて嫌みがない所もイイ!
そしてカレーニン演じたジュード・ロウ。
この作品で一番目立っていた。重厚で渋くて存在感があって、完全に主役を喰っていた。カレーニンに共感してしまうせいで、アンナの哀しさより愚かさの方が際立ってしまったような…。そんな演出も有りなのねと、目から鱗が落ちました。(トルストイの視点に逆に近い演出だったのかも…)
こんな「アンナ・カレーニナ」も悪くないと思える2時間でした!!
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