「ダンス・シーンが魅惑的」アンナ・カレーニナ codemoiselle-yさんの映画レビュー(感想・評価)
ダンス・シーンが魅惑的
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描き方が演劇、バレエの舞台展開の様になっており、ハッとさせられました。
序盤のアンナとヴロンスキーが恋に落ちるダンスシーンが魅惑的でした。しっかりと組まない手の甲を触れさせるだけの踊り方はむしろ官能的に思えます。
「縛り付けるのでなく、感じる事」
「感じるだけでなく、離れられない事」
「触れるだけでなく、複雑に絡み合っていくこと」
その後の2人を予見させます。
また、アンナと対照的に描かれたリョーヴィンの2度目のプロポーズシーンは本当にロマンティックでした。暗号のなかに隠された「2人しか分からない世界」、これぞ恋愛の醍醐味だと思います。
このシナリオを書けたトルストイは凄い男だと思うのですが、実際は悪妻で苦労したのだと聞いて絶句です!ソクラテスと並んで悪妻が偉大な哲学者を産むということでしょうか。。思わず原作もチェックしたくなる「愛とは何か」「愛するとはどういうことか」を改めて考えたくなる作品でした。
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