「見るんじゃなかった」アンナ・カレーニナ いくらさんの映画レビュー(感想・評価)
見るんじゃなかった
無星。
「ロシアの文豪家の小説を映画化した」というが、全く個人的には理解し難い内容だった。原作を読んでいたら違った批評が出来たのではとも思う。
映画の構成や演出が独創的過ぎて、凡人には好まれない。
全体がネジ巻き式のオルゴールの館を鑑賞しているかのような、ピエロに騙されているかのような、奇妙奇天烈なリズムと共にあるストーリーが語られていくのだが、物語の内容よりも独創性が優ってしまい、最後まで中身に集中出来なかった。
どうもこの「騙されている胸騒ぎ」のあるリズム感によって、映画本来の内容を曖昧にしてしまう。
美術が美しい点を考慮して鑑賞したが、美しい衣装も装飾品もキャスト陣も、残念ながら演出度と比較し見劣りしているように感じた。
こういう芸術面の過剰な作品は、私はいつまで経っても苦手なままだ。
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