世界にひとつのプレイブックのレビュー・感想・評価
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ジェニファー・ローレンスの魅力にク〜ラクラ
今年のアカデミー賞で8部門にノミネート。
作品賞、監督賞は勿論の事、32年振りとなる演技賞4部門全て、さらに重要賞の脚色賞、編集賞。これはかなり凄い!
映画の中身とは関係ないかもしれないけど、まずはちょっと触れておきたかったので。
心に傷を負った男女の再生物語。
感動作であっても、重くなりがちのテーマ。
しかも、主役二人はそれぞれ問題アリ。
パットは妻の浮気を目撃(いわゆる“やぐる”)して以来、精神的に不安定に。精神病院帰りで、妻と復縁出来ると信じ込むストーカーまがい。時々、夜中に大声を上げたりする。
ティファニーは事故で夫を亡くして以来、ショックで精神的に不安定に。会社の同僚と寝まくり、初対面のパットを誘惑したり挑発したり常軌を逸した行動を取る。
アメフト賭博狂のパットの父、病院を出たり入ったりのパットの病院仲間、周りも問題アリの人物だらけ。
端から見れば、白い目で見られたり、なかなか分かって貰えない。
だけど当の本人は、必死に自分を見出し、生き方を模索しようとしている。
やがてパットはあるきっかけでティファニーとダンス大会に出場する事に。嫌々だったが、次第にそれが心の拠り所になっていく。
一悶着起きながらもいよいよ本番、身も心も一つに合わせて、人生再スタートのダンスが始まる…。
重くなりがちのテーマを、よくぞここまでの爽やかなヒューマン・コメディに仕上げたと感心。
軽やかな演出、役者たちの好演、コミカルな台詞、ちょっとの毒気のある要素(ダンス大会までもが賭けの対象とは(笑))、そして芽生える仄かなロマンス…テンポの良さで最後まで心地良く見れてしまう。
イケメンか「ハングオーバー」でのコメディ演技かしか印象がなかったブラッドリー・クーパー。トリッキーな役なのに今までで一番等身大に感じた。
ダメ親父ぶりと不器用な父親の愛を絶妙な加減で、ロバート・デ・ニーロが久々の快演。今までのコメディ映画出演はこの為にあったんだ、と自分に言い聞かせた。
そして何と言っても、ジェニファー・ローレンス!
特別な美人という訳じゃないけど、とにかく魅力的!
ダンスシーンの肉感的なボディにドキドキ、クレイジーに見えて実は繊細という役柄のギャップにク〜ラクラ。
個性溢れるキャストの中でも存在感は群を抜く。
まだ20代前半ながら確かな実力。本作でオスカーも受賞。
天才肌の女優と何処かで言われていた。その言葉に恥じない。
色んな賛否両論があって面白い…
身につまされる・・・
ハイテンション・ラブストーリー
心を病んだ二人の、ハイテンション・ラブストーリー。
本当に人の心はフクザツですね、面白かったです。わめき合う二人にキュンとして泣けちゃったりして、新感覚でした。
ティファニー、ドスの利いた女だと思ってたら、いじらしいじゃないですか。あの若さで場を"牛耳る"女優、ジェニファー・ローレンスは凄いです。
バットの親父さんを演じたロバート・デ・ニーロも、とても良かったです。いい事言ったそばからとんでもない提案しそうな、胡散臭さがプンプンしてました。
そもそも、あの親父さんが一番のダメダメなんじゃないでしょうか、家族はたいへんだね。
セラピーの先生とか、ティファニーの上品ぶったお姉さんとか、曲者ぞろいのキャラクター達。キャスティングもピッタリでした。
☆☆☆☆☆
どこにでもいる変な人たちのリアルな映画
赤点だって誰かの百点満点
主人公のパット(ブラッドリー・クーバー)は「ハゲにカミさん寝取られてそれがショックで傷害起して精神病院8カ月喰らった躁鬱病」という設定。
退院しても完治した訳じゃないのでトラブルメーカーの如く常に周囲に火種を撒き散らす、という。
この映画、だからパットがいつキレるか、いつバカやらかすか、一旦そっち方向突き進んだら酷い結果が目に見えてるっつー緊張感が常に付きまとってて(そんでその前振りが出たら実際何かやらかすw)、絶妙な空気感ハンパないです。
ただ、その一触即発モードが全然シリアスに向かないというか、感覚のズレから生じる会話なんぞが何故か笑いに転じる妙味というか、寧ろパットがキレるのこっちが待っちゃってたりして。
そのさじ加減が本当上手いです。いや当の本人は相当苦しんでるんでしょうけどもw
で山火事には爆弾投入よろしく、もう一人のトラブルメーカーが加わってから、この物語は本番を迎える訳ですね。
それが、パットとほぼ同じ境遇(でもないけど)のティファニー(ジェニファー・ローレンス)で、この彼女もなかなかにパンチが効いてて、こっちは夫に先立たれたショックで職場の人間全員と肉体関係結んで会社クビになってやっぱり精神が病んでるという。逆にティファニーの方が色々ヘビーでパットのキャラが霞むという事態にw
この2人の化学反応がストーリーの推進力になる訳です。
仲が良いのかは分からないんだけど、何故かツルんで何故かシンパシー抱いて何故かダンスコンテスト出場に向けて(それぞれの思惑あれど)パートナーを組むという展開。
そのダンス特訓が絡んだ後半の過程も、やはり先述した様なトラブル頻出。平坦には進まない。自家発電で狂って自家発電で暴れる。
そんなこんなしての、「世間のはみ出し者2人」の苦悩と頑張りをこっちは知っているから、あのラストが本当に最高なんですよ。
滅茶苦茶泣ける。
報われたことへの感動。幸せなハッピーエンド。さわやかでささやかな閉幕に号泣しちゃいましてね私。
またひとつ、大好きな映画に出逢えました。
笑って泣けて、また笑顔。
満点だけが満点じゃない。赤点だって、きっと誰かの百点満点。
なんちゃって。
最後にほっこり、ロマンチック
細やかに演出してあって、面白い
これ、とっても面白かったです。2回、立て続けに観てしまいました。ジェニファー・ローレンスは。ホント、うまいですね〜、こういう役。ちょっと不良で、切れ気味の女性。ブラッドリー・クーパーも、不安定な心情をうまく表現していいじゃない〜!!
ちょっと甘めの採点かな…
世界にひとつのプレイブック
この映画には賛否両論の意見で別れてますけど、私は良い方です。主人公みたいな人を身近でみています。一般的にみるなら、確かに、夜中に騒いだり、物を壊したり、人に迷惑をかけるなんて考えられないし、甘やかされた人が最後は親に助けてもらう。見ていて不快そのものですものね。あまりにリアルです。躁鬱病そのものです。本当に理解に苦しむ病気です。そして周囲はピリピリしてて、腫れ物に触るようにしてますね。映画の後半で、ロバート・デニーロ演ずる父親が、その子に対して、“自分が愛情を注がなかったから”と泣くシーンがあるのですが、現実と錯誤してしまう位です。でも最近は「それは違う」と、持って生れた資質やちょっとした脳の構造の違いで起きるのでは?と、考えたりします。そんな人でも、周りに助けられて、何とか生きていってる。そして最後には目標をもち到達する。小さな成功が人を成長させ、きずかなかった人への愛にも目覚める。この映画の良さは当にそこ!ではと思いました。世の中皆がしっかりしている人ばかりでなく、ちょっとした事で傷つき病気になる人もいて、それも個性なんだと思える様にもなり、この映画の深い部分に触れました。ダンスは素敵でした。
キャラクターが魅力的
いまいち共感できないんだけど…
映画の後は、ダンスを踊りに行きたくなるかも?
特別なひねりの一つも無いこう言う典型的なラブコメ映画を、観ていて単純と思っていても、やっぱり安心感で心が満たされて、誰もがハッピーエンドにホッとして、劇中の彼らを何時の間にか見守っている自分を発見して、それが可笑しくて、フッと笑いを吹き出しそうになったりして、そんな時間を持っている自分の生活って、結構幸せだとは思いませんか?
映画の事なのに喜んだり楽しんだり出来る自分の人生は最高の幸せだなって思いませんか?
むしろ映画だからこそ、定番の納得出来る話しに共感したいって人は感じているのかも知れないね。
だから、たまにはこんな映画がオスカーの一つも受賞をする年があっても良いのではとあなたも思いませんか?
「ゼロ・ダークサーティ」確かに立派な作品だし、「アルゴ」も良く出来ている、でもアメリカでは長引く経済不況と、戦争の後遺症に苦しむ帰還兵もごっそりといて、PTSDに日々苦しみ、精神を病んで自殺する人も多数いる現在、人々が少しでも、どん底から夢に向かって生きて行ける、どんなに不器用な主人公達でも、何とか生きて行けるのだ!って言うそのテーマに共感を憶えて、この映画をハリウッドでは今年は応援してオスカー受賞になったのではないだろうか?
この映画を観たみんなは、きっと心のどこかで、自分の身近にもこんな暖かい家族や友人達が住んでいたら友達になろうと、どこかが変わっていて変な奴でも、暖かい人柄なら、友達になろうと考えたりしないだろうか?
劇中で、パットの元妻がヘミングウェイを学生に教える事の目的が、人生の厳しさ、教訓を得て貰う為と言うけれど、それって嫌でも、遅かれ早かれ誰もが自然に何時の日か人生の厳しさを経験して行く事だもの、わざわざ教えて貰わなくてもねってね。
それと同じで、映画はやっぱりハッピーで、明日の元気が出るような夢の有る話しが良いよね?えぇー主人公が躁鬱患者と未亡人では楽しくないって考えるかな?でも彼らが立ち直るお話しなら、きっとOKでしょ?OKの語源話しも出て来たけれどね
ダンスを通して元気を取り戻して、最高の人生を歩んで行けるようになるってお話はやっぱり出来過ぎていても人は結局、お伽噺で、ロマンチックで微笑ましいものに憧れるのだよね。
それに、出演者はみんな芸達者な俳優を集めているから、尚更見応え充分なのですよね~
ブラッドリー・クーパー演じるパットの躁鬱患者ぶりも可笑しいと言ったら申し訳ないのですが、数々のエピソードが可笑しくってつい笑ってしまうし、彼の父親役のR・デニーロとの共演も本当の息子と父親みたいに、息がぴったり合っているし、母親のジャッキーも本当に温かい人柄を巧く演じているよね!
そして、ラストはこれでもか、此処までやるのか?って言う程ロマンチック、どうしてダンス会場のホテルを後にすると街には、パットとティファニーしか居なくなってしまうの?こんなのやり過ぎで有り得ねと思っても、良くぞそこまでやってくれるねって逆に思えてくるから、この映画は楽しめるのですね。
今のアメリカの人々が求めて止まないウォームハートがしっかりこの映画に描かれていたと私は思うのです。あなたは、この映画どう感じたのかな?
普通のドラマ
まずパットが妻の浮気が原因で心のバランスを崩す事自体に共感できない。そんな妻とはさっさと別れたらよろし。ダンス・コンテストへの出場も取って付けたようで、すんなり話に入っていけない。
スティーヴィー・ワンダーの「マイ・シェリー・アムール」に心の傷を掻きむしられるブラッドリー・クーパーは表現力があって上手い。傷ついた心身を何かに守ってもらいたい思いがあってか、スウエットスーツの上から被るゴミ袋が目に残る。ただ発汗作用のために着ているだけではないように見える。
パットと出会うティファニーも心に傷をもつ。彼女の傷は理解できる。演じるジェニファー・ローレンスも悪くないが、アカデミー賞の主演女優賞を獲るほどの演技だったかは、はなはだ疑問。
息子を「幸運のお守り」といって自分のペースに巻き込む父親も少し病んでいるとしか思えない。この父親にロバート・デ・ニーロ、母親にジャッキー・ウィーバーを起用したのはいいが、いささか物足りない役回りで名優ふたりを活かし切れていない。
けっきょく、それほどいい話に思えないのは、この人たちならではの「人生設計」の発見に目を細め、それに向かって歩み始めることへ応援したくなるような込み上げてくるものが育たないからだ。
たしかにダンス・コンテストの結果に笑い、最後の手紙には泣けるが、それはその場限りの演出に反応しただけで、少しずつ積み上げられたものに対してではない。
普通のドラマとして観たら無難なデキといえるが、アカデミー賞の8部門もでノミネートされたワケがわからない。
笑えて感動。
サインを見逃さないでね
キャラクターがそれぞれ出てて面白い
全165件中、141~160件目を表示