「ありきたりの日常を過ごせることに感謝」世界にひとつのプレイブック Cyphreさんの映画レビュー(感想・評価)
ありきたりの日常を過ごせることに感謝
クリックして本文を読む
パットとティファニーだけじゃないんだね。イっちゃってるのは。そこがベースです、この物語。
失業してノミ屋をはじめて負け続けの地元チームに全賭けするオヤジ。家族として機能していない一家の揉め事をまったく見ないことにする母親。弟の触られなくない部分を平気で触る兄貴。職を失った友達の財産を根こそぎ持ってくような賭けに応じるオヤジの友達。恐妻家の友達。ハゲ教師と不倫しておいてさも自分だけが被害者然とした態度をとる元嫁ニッキ。みんなおかしい。
ストーリーは王道の展開ですすんでいくので、どこも新しいところはない。でも、これら一連の騒ぎが自分達自身に降りかかったことだと想像してみると、こんなにいろいろなことが起こっているのに、彼等と彼等の街は普通の朝を平気で迎えている。平然と。
ありえないでしょ。
オヤジ、ノミ屋やるっていってんのに誰も止めないんだよ。元嫁がやっと登場したときのあの無機質感って何?ニッキも相当やばい。
はじめはガヤがヤガチャガチャ騒々しいなー、と思っていたはずなのにいつのまにか「ティファニーがんばれ、パット早く気が付けよお」ってなって、最後はほわーってなってあったかくなってみんなしあわせ。
コメントする