「賭け事に家族総出で興じたり、人を傷つけることを平気で言い合ったりす...」世界にひとつのプレイブック supersilentさんの映画レビュー(感想・評価)
賭け事に家族総出で興じたり、人を傷つけることを平気で言い合ったりす...
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賭け事に家族総出で興じたり、人を傷つけることを平気で言い合ったりするほど鈍感なモラルをもってる一方で、妙に物分かりのいい事を言ってみたりする登場人物たちには共感できないところがあったのは否めないけど、心の傷を抱えた人間の孤独や、その孤独を打ち消すための他人との関わりが空回りする描写がとてもリアルに描かれていて、また、苛立ちから暴力的な言動や行動に走ってしまいながらも、根底には相手を思う愛があることが感じられて、全体としてとても心を揺さぶるドラマになっていたように思う。キテレツとも言えるほど感情が暴走する人々のドラマを力技でハッピーなエンディングに持って行ったのは主演の二人、特にジェニファーローレンスの魅力によるものが大きいだろう。気の強さがすぐに顔に出てしまう彼女の脆さや優しさが美しかった。
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