小さいおうちのレビュー・感想・評価
全154件中、101~120件目を表示
山田洋次監督だから・・
山田洋次監督という事でみました。
松たか子は、どうなんだろう・・。
北の国からの吉岡秀隆さん、どうも苦手で・・。そんなにイイ役者なのかな?
で、晩年のタキさんの部屋に、板倉の小さな家の絵画が掛けられていたのがミソなんでしょうね^^;
タキさんの、苦しみは、実は、板倉に恋して、嫉妬で手紙を届けなかった事じゃないかしらん。
で、戦後、板倉とタキさんは、会っていて、だから、二人独身を通したって言うのは、想像し過ぎかな^^;
消化不良
黒木華さんに釘付け♡タキを観る作品♡
「小さいおうち」題名だけでは、まったくストーリーの想像ができなく・・・観てみたらなるほど!って感じです。
今でいう「お手伝いさん」。タキは「小さいおうち」に女中として働くんですが・・。
タキを演じる黒木華さんがとっても良かった。
女性らしく、所作が美しい。
物を扱う姿、人に接する姿、会話、しぐさ、全てが凛としていて素晴らしかった。こんなに女性らしく振る舞えるなんて羨ましい。
タキはすっかりおばあちゃんになり、孫役?の妻夫木聡くんがいいナビゲーター役で見やすかった。
「昭和」はこんな時代だったのかなー。と、しかし戦争だけは心が痛い。
「小さいおうち」燃えた時は・・・せつなくなってしまった。
ストーリーはトキコの不倫と、タキの隠していた真実にクローズアップしていくが
私は、それよりも女中だったタキの「小さいおうち」での働きぶりに終始釘付け。
時代を感じながら・・・タキがここで努めてきた姿を見れて納得。
「長く生き過ぎた・・・」と号泣するタキの老後も涙をそそる。
シニア世代にもウケる作品なのではないかと思う。
松たか子さんより黒木さんのほうが光ってました。
正統派で素敵な作品です。
うーん。。。
小さいおうちは大きいおうち
原作の肝が抜けてる気がする、と、原作ファンは思った。
タキちゃんが好きだったのは、時子奥様であって、板倉さんではないのよ。タキちゃんはもう少し腹黒でいて欲しかったし、時子奥様の夫は女が嫌いで、奥様はさみしい思いをしていて、しかも、恭一ぼっちゃんは奥様の連れ子で、旦那様とは生さぬ仲…
と、原作の肝と思っていたエピソードが削れていて、ファンとしてはハンカチ噛み締めたくなる部分があったのは事実。
あと、東京家族とキャストかぶりすぎじゃね?ってところに既視感あり(鑑賞時期が近かったせいでもあるけれど)
でも、わがままで楽しいことが好きな奥様、素朴で可愛いタキちゃん、おばあちゃんの面倒を、自分がみているつもりだけど、ほんとは自分が甘えている妻夫木くんが、印象的でよかった。松たか子、黒木華、うまい。
それと、恭一ぼっちゃんの贖罪が、完全に割愛されたのは、尺的に仕方なかったんだろうなーと思う。残念ではあるけれど。
中島京子さんの、独特の毒を忍ばせて欲しかったけど、山田洋次の映画にしたんやねぇ。
松たか子のあの髪型、前髪くねくねしたまとめ髪、よく映画でみるけど、あれやってみたい!
昼の2時間ドラマ
観客の年齢層は高め。
この可愛らしいタイトルと、オレンジ色のポスター、黒木華の魅力に惹かれてみにいきました。内容という内容はないのです。ないのですが、素朴で感情に訴えてくる何かがありました。日本人ってこんなに美しかったのかなと。セリフの少ない黒木華の立ち姿が語る物語は見る価値があると言えます。
とても正当に良い映画
赤い屋根の下の秘めた罪
ようやく観に行けた!
本当は公開始まった頃に観に行こうと思っていたのだが、地元の映画館では上映の予定は無く隣町の映画館まで行かねばならない為、なかなかお金と時間の都合がつかず。都合ついたと思ったら2度に渡る大雪で断念。もうレンタルまで待つかなと思い始めた矢先飛び込んできた、黒木華のベルリン映画祭女優賞受賞のニュース! やはりこれは劇場で観なければ!…という思いが強くなりこの度、お金も時間も都合がつき、天気も良好、ようやく観に行った訳である。
(どうでもいい前置きが長くなってしまったが、ここから感想です)
山田洋次82作目となる監督最新作。
僕は元々山田洋次作品のファンなので、どの作品もいつも満足しているが、ここ最近は「おとうと」「東京家族」とリメイクが続き、勿論良作ではあるが、新鮮味を感じられなかった。
しかし今作は、初とも言える本格的なラブストーリー。これまでも恋愛要素は多々描かれてきたが、清い夫婦愛や男女愛ではなく、ズバリ、不倫。描き方も強調したりせず、細やかな描写で想いを感じさせる抑えた手腕に好感。
過去と現在が交錯し、女中タキが書き綴ったノートから秘密が紐解かれる展開はミステリー的でもあり、過去に「砂の器」などの脚本も手掛けた“ミステリー派”としての腕も奮っている。
「母べえ」のように直接的な描写を避けて戦争を訴え、十八番の家族の物語でもある。
当時を知る人には昭和の雰囲気が蘇り、所々のユーモアの挿入も絶妙。山田洋次近年最良・最上の出来。
新顔から再タッグ、常連が揃ったキャストは充実。
何と言っても、黒木華! その素朴な魅力は、田舎から出てきて奉公先の若奥様に憧れる役柄にぴったり。一歩引いた立場ではあるが、彼女の存在が物語に大きな意味を占めている。
松たか子は滲む美しさと色気、昭和の香り漂う見事な佇まい。現在日本映画屈指の演技派女優。勝手に日本のケイト・ブランシェットと呼ばせて頂きます(笑)
「母べえ」以来となる常連中の常連、倍賞千恵子の好演も忘れ難い。
豪華キャストのアンサンブル、“小さいおうち”のモダンな装飾、久石譲の音楽に酔いしれる。
晩年のタキが書き始めた自叙伝。
本当はこれは告白でもあり、誰かに伝え、赦しを貰いたかったのではないか。
ずっと胸に秘めた秘密。即ち、罪。
幾ら小さくとも、永く秘め続ければ、重く苦しくなる。
そしてその物語は、胸を打つ。
ただ淡々と
出演する役者陣が東京物語とほとんど同じなのは、敢えてなのでしょうか。東京物語が現代の家族の物語とすれば、小さいおうちは昭和初期の家族の物語。
赤い屋根の小さいおうちには、幸せもあったし微かな波風もたった。小さな秘密は女中のタキちゃんの胸の中にしまわれたまま。
戦争が絡むと一気に重くなるところなのに
そう感じさせない。かといって軽んじているところもなく、淡々と描かれているのがかえってジワジワ切なくなった。
タキちゃん役の黒木華さんも、しっかりと淡々と演技されていて良かった。控え目でいて芯のある女中さん、華さんを選んだ山田監督は流石だな。
倍賞千恵子さんと、久石譲さんの音楽が合わさるとどうしてもハウルの動く城になってしまうのは私だけだろうか(笑)
淡々としていてこういう映画は苦手という人もいるだろうけど、エンターテイメントを求めずにじっくり映画を観たい人にはお勧めしたいと思う。
貧弱なストーリーを盛り上げた「賠償千恵子」と「松たか子」の演技
第64回ベルリン国際映画祭で、最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した
黒木華(23)の首記映画を観てきました。
第143回直木賞を受賞した中島京子の小説を、
山田洋次が実写化したラブストーリー?です。
1月25日公開ですから、すでに4週経ちますが、
「銀熊賞」の受賞のニュースを先週末に知り、
お恥ずかしながら、あわてて、観に行った次第です。。。。
黒木華の演技は、下手ではありませんが、
日本には優秀な女優が多い事を考えると、とりたてて、騒ぐほどではないと感じました。
たしかに、フジTVのドラマ「リーガルハイ」に出演していた時よりは、
丁寧に演技しておりますが。。。
Bossである奥様に対して、常に忠実にサポートしてきた女中という職業、
時に、Bossに対して意見する芯の強い面も有する女中という職業が
欧米人には、新鮮に感じられただけ?
黒木華を評価したのではなく、女中という職業を評価しただけでは?
と思いました。
ちなみに、「女中」という呼称は、戦前には社会的にも認知されており、
本人もプライドを持っていました。
「お手伝いさん」は、「女中」よりも、馬鹿にされた呼称だそうです。
黒木華の演技よりも、「賠償千恵子」と「松たか子」の演技に感服しました。
(貧弱なストーリーを、大いに盛り上げました。)
本当に、日本には、素晴らしい女優が多いです。(素晴らしい男優は少ないですが)
MK
うぅ〜ん…。
(印象では、単純とつけましたが)黒木さんが、ベルリン国際映画祭で、賞を取ったとの事なので、どんな作品なのか、鑑賞しましたが、タキは、結婚していない事になっているのに、御子息がいる(こんな事を感じるのは、私だけかな…)って言うのは、どう考えても納得できないですね。(未婚で子供を出産されたんだなと私なりに解釈しますが、それでも、そこの処を、もう少し映像化して欲しかったです。原作が、そうだからと言ってしまえば、それまでですが…)それと、賞を受賞された、黒木さんには、失礼ですが、私には、エンドロールの中で電柱の広告の所にドイツの文字が、出てきたので、それで出演者の誰でもいいから賞を授与したと、思わざろうをえないぐらいでしたけど…。(演技力で言ったら、松さんの方が全然良かったですけど…)
TOKYO映画 9/100
じんわりとした涙が込み上げてきて仕方がありませんでした。山田洋次作品の真骨頂でした。ひとつもラブシーンはないけれども、そういうものを見せないことでより登場人物の思いに想像力を掻き立てられるというか。人が人を愛するという、時代を超えた普遍的なテーマを、時代の中で描いてみせることで、人生を感じさせる手法。
映像的には幸せの黄色いハンカチの頃となんら変わりない小津安二郎的なスタイル。映画はまずなにより脚本なんだよと思い知らされる作品です。
大人なら誰でもきっと小さいおうちを持っている
そう、大人なら誰でもどこかに小さいおうちを持っている。
そんな風に思った。
山田洋次にしてはえらくつやっぽい話を監督したものだと思った。
そしてこのつやっぽさは、監督がこだわったところのフィルムでしか出ない感覚ではないかと思う。
本題に戻るとどんな人でも心の中に小さいおうちを持っているのではないだろうか。
それは、実際に家の場合もあるかもしれない。
何か別の出来事だったり、モノだったりするのかもしれない。
それでもあのときのあの瞬間を詰め込んだ何かについてふと思い出す。それは、棘のように残っているものではないかと思った。
しかしもうじき齢80にも至ろうとする山田洋次のこの作品は正直びびる。
老いらくの恋という言葉が似合っているようにも思うし、おいているからこそ、感覚だけが研ぎ澄まされてしまったという感じがしないでもない。
ただ2点惜しいところをあげるなら、妻吹木聡(?字がわからない)はどう見たって大学生には見えない。
あと、久石譲の音楽は果たしてこれでよかったのかという疑問。
かぐや姫に比べるとどうしても映像に一番似つかわしい音楽だったのかわからない。
その二つの点を差し引いた。
しかし、差し引いても名作。すばらしかった。
全154件中、101~120件目を表示











