「音楽は最強。」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽は最強。
奇妙なキャラが大集合、これがマーベルのヒーローだという宣伝、
批評家たちの大絶賛、注目度はダントツの作品だったが、
期待が高すぎたか、ヒーロー達の緩さに自身の気まで緩んだか、
さほどオオウケするまでには至らなかった(個人的に)作品。
犯罪歴のあるアンチヒーロー達が宇宙滅亡の危機に挑むという
スペースオペラで、地球にはほぼ何の関係もない(今のところね)
主人公の青年ピーターは小さい頃に母を亡くし、その直後に誘拐され、
以降ずっと宇宙を漂っているトレジャーハンターという設定。
冒頭の母の死からの展開がやけに速く、説明すら何もない。あれ?今
誘拐された!?なんて思っていると、もう青年だ。でもって彼は自身を
スター・ロードなんて名乗っちゃって、強大な力を持つパワーストーンを
盗んじゃう。追っかけられて、掴まって、宇宙刑務所へ…。そこで
出逢ったのが今回のチームを組むことになる彼ら。というここまでの
流れが、彼らの緩さに反してエラく速い。頭の固い、或いは理解の遅い
中高年など置いてけぼりで、話は(緩いんだけど)どんどん進んでいく。
あー。この展開にスッと乗っかれないとダメなんだわ。と諦めるには
大好きな'70年代~ポップスがそうはさせなかったけど^^;
これって洋楽にも興味がないと、一体何だったんだ?になりかねない。
けっこうマニア性が必要な作品。
とりあえず人間はピーターだけ(爆)で、あとは色とりどりの生物?が、
仲間として出てくる。かなりスターウォーズ的な構成なんだけど
宇宙を救う!と銘打ってるわりに、やっぱりどこまでもかったるい^^;
ワザとそうしているんだろうとその辺りが楽しめればきっと面白い。
アライグマとか樹木とか、よ~く見ると瞳がとってもキュートだったり。
絶大なのはやはり音楽で、当時の洋楽ファンには嬉しい選曲に加え
自作テープなんて懐かしいものまで見られる。今やダウンロードして
簡単にミックスできる音楽も、当時は苦労してみんな作ったものよね。
ザ・ランナウェイズ、マーヴィン・ゲイ、10CC、デヴィット・ボウイ、
ジャクソン5、ルパート・ホルムズ…あまりに懐かしくて聴き入っちゃう。
フットルースの、ケヴィン・ベーコン推しにも笑ってしまった。
(音楽で中高年を取り込んだわね。コメディシーンが最強になる瞬間)