フッテージのレビュー・感想・評価
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し~っ…
かつて凄惨な事件があった郊外の家に家族と共に越してきたノンフィクション作家のオズワルド。本にし、起死回生を狙っていた。天井裏であるフィルムを見つける。そのフィルムには、おぞましい映像が残されていた…。
いわくつきの家に越してきて、奇怪な現象が起き始める…という定番の設定ながら、ゾクゾクゾクゾク、秀逸のホラー。
オカルトの部類に入るのだが、“それ”を見せるもしくは出るタイミングなどツボを抑えた作り。何度かドキッとした。
陰湿でじわじわ煽る恐怖演出はジャパニーズホラーに通じる。
それもその筈。本作のきっかけは、監督が「リング」を見た悪夢から、と聞く。
全体の雰囲気もそうだが、特に影響大と感じたのは、作品の要と言っても過言ではないフィルムの映像。
古ぼけ、意味深で、異様な不気味さ。
開幕早々写し出される一家4人の首吊り映像は、恐ろしくもいきなり作品世界に引き込まれてしまう。
のめり込むようにフィルムに残された幾つかの謎と事件の真相を追う。こけおどし的な大きな展開は起きず淡々としているが、なかなか興味惹き付ける。
こういうジャパニーズホラー的アメリカン・ホラーにありがちな家族愛オチも無く、むしろ逆とも言える後味の悪いラスト。ちょっと説明不足?唐突?とも捉えられなくもないが、かえって謎めいたものを残して悪くないオチだと思う。
スコット・デリクソンは当り外れ激しい監督だけど、本作は「エミリー・ローズ」と並んで当りの方。
“かつての栄光”と“真相と正義”の狭間の主人公を、イーサン・ホークが無精髭面のやさぐれ感で好演。
「死霊館」などアメリカン・ホラーにも良質作が増えてきた。
全てとは言わないが、その要因の一つにジャパニーズホラーの影響がある。
が、ジャパニーズホラーは近年不発続く。
ジャパニーズホラーよ、今一度世界に誇れ!
そうきたかー。
何してんの!さっさと警察にビデオ渡して引っ越ししなさい!
って思ってしまったので、私の負けです。
グロ過ぎず、ちゃんと配慮してあったので、グロ苦手な私としてはとても助かりました。
雰囲気も結構好きな映画でした。
映画館に観に行けば良かった
内容は地味です。
めちゃくちゃ怖い、という訳でもなく、静かにエンディングとなります。
もっと怖いホラーが観たい人には少々物足りなさが残るかも。
賛否両論あるのが映画というものですが、私はオススメします。
全米大ヒットの本作、続編が製作されているようですが、本作はシリーズ化しない方がいい気がします…。
これは1つの作品として、終わらせた方が。
静かな恐怖が、じわりじわりと迫っているような
リアルな感覚が良い。
これがあるから私はホラーも見逃せないのだー!
雰囲気は良いんだけど・・・
2013年ホラーの秋という特集でラインナップに挙げられていた一作。感想から言うと、がっかりの一言。前半からの雰囲気作り、映像描写、ストーリーテリング、イーサン・ホークの演技など、どんどん引き込まれる内容だっただけに、後半オカルトの方へ話を持っていかれると途端に「あーそっちか」とがっかりしてしまった。これだったらオカルトを犯罪に盛り込んだ凶悪犯罪者というリアルなサスペンスの方が良かったんじゃないか・・・まぁ、個人的な意見だからストーリーに文句言っても始まらないんだけど。
オカルト映画でいうと、ちょっと前に観た「ポゼッション」の方が、始めからオカルトです。って言ってくれてたから安心して見れたけど、これは、予告も含めてそっちです。って言ってくれてなかったから、余計に落胆してしまったのかもしれない。
で、オカルトだったらオカルトでもうちょっと霊としての恐怖を入れてほしかった。なんか物音がして恐る恐る近づいていったら、蛇だったとか、犬だったとか、なんか子供が発作を起こして箱に入っちゃったとかw
んで、やっと霊が出てきたと思ったら、そこはフツーに出てくるんかい!みたいな。てか、子供が壁に惨殺死体の絵を書いてるっていう恐怖は描かないのか、とか。子供の豹変ぶりを描かないのは、ラストの展開をバレないようにする為に、あえてだと思うけど、あれ?もしかして?っていう伏線をバレない程度に散りばめておいたら、ショック度も多くてよりラストが怖くなったんじゃないかなーと個人的に思いました。全体的なトーン、雰囲気はすごく良かっただけに惜しいの一言です。
そろそろ飽きたかな。
ま~なんとまホラー定番の設定には飽きたかな、
まず主人公が作家、疑惑付きの家に住む、悲惨な死に方した家族の家なのに地元警察はのほほんとしてる。
この設定って外せないんでしょうか?
定番物語を観てるとさすがに突っ込み所があるとずっとそれがモヤモヤして映画に入れ込めなくなる。旦那があんな映像と恐怖を覚えたらまず家族を安全な所に行かすだろ。旦那が限界に来たときようやく家族一斉に逃げる。遅すぎです(笑)ビックリするぐらいこのパターン映画観ます。しかもこの映画、音で恐怖心をあおるだけで後はそんなに怖くない。
ただイーサンの演技が良かった。それだけです。
緊張感を絶えず強いられ酷く疲れる作品。
緊張と緩和のテンポが悪く、好きにはなれない作品でした。
個人的にホラー映画の基本は緊張と緩和の繰り返し。
緊張⇒緩和⇒衝撃(伴う緊張)⇒緩和…と繰り返す中で、緊張と緩和の落差を変える、もしくは途中でフェイクや入れ替えをすることで意外感を出し恐怖を更に煽ります。
特にJホラーは「緊張」に重点を置いており薄暗い画面と意味あり気な余白部分で観客を集中させ緊張を更に深いモノにし緩和/衝撃の落差を大きくしているのが特徴であると考えています。
で、本作。
Jホラー〝的な〟画面構成。
基本的に画面が薄暗く主人公と建物/対象の距離が広くとられており、その空いた余白部分が恐怖を煽ります。
惜しむらくは緊張と緩和の繰り返しのテンポが良くないこと。
少なくとも私には「緊張」部分が長過ぎました。
「緊張」部分が矢鱈と長いので集中力が切れて緩和/衝撃の時には既に疲れて食傷気味。
『あぁ、もうどうでも良いよ』という気分にすらなります。
設定や出てくる小道具が面白かったのに残念。
長い長い緊張状況を楽しめる方のみ。
オススメです。
正義が達成されるのと、ベストスラー(金や名声)が生み出されるの、どちらが快感ですか?
正統派ホラー映画。すごくいい。意外性、BGM、設定、カット割り最高。特に意外性に富んだ映画だった。人間の欲望と思い込み、執着心の怖さを見せられた気がした。
《気になった俳優》
アシュリー役の子供
誰の仕業か?
殺人事件の現場となった家、夜中の物音、何者かの存在に気付く子供たち、不気味な8ミリビデオ。
と、散りばめられたのは、どれもホラー映画お馴染みの要素。
そんな中で、オリジナリティを感じさせるのは、主人公エリソンが未解決の事件を取材、独自の推理で真相を暴くノンフィクション作家だということ。しかし、デビュー作がヒット(見事に真相を解明した)したものの、その後の作品で失敗し、エリソンは精神的にも経済的にも追い詰められている。だからこそ、彼は妻にも内緒で殺人事件の現場になった家に引っ越して来たのだ。
エリソンを演じたイーサン・コーエンの好演もあって、この辺りの彼の心情は非常にリアルに感じられたので、謎解き部分(誰の仕業か?)で、超常現象に行ったのはちょっと安易に感じられた。
金だったり名誉への欲望が人間を狂わせるというようなリアルなオチの方が個人的には恐ろしいと思うが、それは好みが分かれるところだろう。
怖い!!
久々に怖いと思った作品です。
冒頭に流れる、家族4人が木に吊るされるフィルム映像は作品の象徴として何度も出てきますが、これかグッと物語に引き込ませるインパクト十分。
また、主人公が恐怖を感じながらも執筆のために事件を調べていこうとして、酒の力を頼るあたりも人間の弱さからくる恐怖感が出ていて最高の演出。
しかし、物語中盤から『恐怖感を感じさせるえたいの知れない何か』が具体化しすぎてしまい恐怖感を薄れさせてしまいました。
相手の正体は分からぬまま観客の想像に委ねる方が恐怖感を煽ることができたような気がして残念。
でも、全体的には十分怖くて満足です。
惜しい!
冒頭の一家首吊り映像が不気味でつかみはOK!
主人公が未解決事件を追うノンフィクション作家で、デビュー作がベストセラーになったものの、その後の作品がパッとせずに、次の作品に賭けてるという設定が、屋根裏で見つけた連続一家殺人映像を、警察に通報せず自力で解決しようとする説得力を生んでいてgood!
殺人鬼を探す現実的なサスペンスか、超常現象の起こるオカルトか、どちらの展開でいくかと思いながら観ていたら後者で来ましたね。
中盤までの怖がらせかた、雰囲気が素晴らしかったのだが、子供が出てきはじめてからは個人的に全くダメでした。
子供たちメイクしないほうがいいんじゃない!?とか、シーと指立てても怖くないなぁとか、完全に冷めながら観賞...
未公開映像から真実がわかるというオチも良いし、イーサン・ホークのビビりながらも、良いネタをものにしてベストセラー作家に返り咲いてやるぜ〜て野心を内包させた演技も良かっただけに、中盤からの怖がらせ演出が自分に合わなかったのが残念でした。
ひさしぶりにちびりそうになった(+_+)
怖かった。
マジ怖かった。
この手の映画は結構観てるので耐性はあると思うんだけど、とにかく気味悪かったよ。
とくに前半から中盤にかけて。
スナッフビデオに映ってる映像はけっこう気分が悪くなるぞ。
ちょっぴり残念だったのは後半になって力業のホラー映画的な展開に突っ走ったてしまったことやな。
まあ、最近観たこのテの映画では十分怖かったし、合格点だったのだ。
知らなきゃ良かった特典映像
『エミリー・ローズ』のスコット・デリクソン監督、
中堅俳優(?)イーサン・ホーク主演の最新ホラー。
郊外に引っ越してきた作家が、新居の屋根裏で発見した
5本の8mmフィルム。それらには、異なる5家族が
何者かによって惨殺されていく様子が記録されていた。
フィルムの謎を追う内、作家の周辺でも不審な
出来事が起こり始め――というあらすじ。
中田秀夫監督の『クロユリ団地』がドラマとしてはさておき
恐怖映画としては随分物足りない出来だったので
ここのところ恐怖映画に飢えていた僕だが、
そのフラストレーションも本作で解消!
いやまあ怖いこと怖いこと!
じわじわ明かされてゆくフィルムの中身、そして謎。
どのフィルムもおぞましいが、開巻直後に流れる1本目の
フィルムのイメージは強烈だし、5本目のフィルムでは
口から心臓が飛び出しそうになった。
いきなりああいうのやめて……。
フィルムを再生するたび、家が何者かに少しずつ
侵食されていくような描写も◎。スローと平速が1画面に
同居するシーンや終盤の“はしご”も面白いアイデア。
最後の展開も、僕はまんまと作り手の策にハマってしまっていた訳で。
古いフィルムという不気味なモチーフを存分に活かした
設定や、背景の暗闇・空白を活かした画作り、
直接的なショック描写よりも“気配”でじわじわ恐怖を煽る
演出などからは、やはりジャパニーズホラーの影響が
色濃く伺える。
しかしそれだけでなく、最近流行りのPOV(主観視点)
手法も効果的に使用。ざりざりした8mmフィルム映像が
スクリーンいっぱいに映し出される度、何かが
飛び出してきそうな緊迫感に画面から目を背けたくなる。
アメリカンホラー的なコケオドシ演出もここぞという場所
で活用しており、昔ながらの手法と昨今の手法とを
上手に折り混ぜているという印象だ。
毎度ながら“Jホラー”の真似事と揶揄する向きも出てきそう
だが、良い手法であれば他人に真似されるのは宿命。
それ以上に、ハリウッドのホラーはあらゆる手法を貪欲に
取り入れてどんどん恐怖演出の幅を拡げているのだと感心。
それに比べて最近の日本と来たら『貞子3D』などという
超絶ク……あ、レビューと関係無いや、やめとこ。
そして忘れちゃいけないクリストファー・ヤング!
『ヘルレイザー』『コピー・キャット』『フラッド』
『スペル』等々、この方の楽曲が僕はもう大好きなのだが、
今回も擦り切れたフィルムのリピート再生を思わせる不気味な音で攻める。
うめき声のようなコーラス。虚ろな子どもの呟き(one, two, three……)。
フィルム再生シーンで流れるぼんやりざらざらした音楽は、
古びた映像との相乗効果で更に恐ろしい。
原題『SINISTER』は『邪悪な』とか『不吉を予兆する』
という意味の形容詞らしいが、ありきたりな感じを
受けるので、今回の『フッテージ』(撮影済みフィルム)
という邦題はけっこう良いと思っている。
え、『8mm』? それ、もうニコケイが取っちゃってますよ。
物語のキモである部分を日本版予告編でほぼ登場
させなかった点も宣伝としては巧い。超常ホラーなのか
猟奇ホラーなのか途中まで読みづらいしね。
(本国のTVCMはバリバリ分かっちゃう内容でガッデム!)
さて、ここまで誉め倒してきたが不満点もある。
物語の整合性についてだが、最後の展開につながる
一連のルールに明確な理由が無いように思える。
なんつうか、やり口が回りくどいよねえ(笑)。
黒幕さんはそういうのが好きなんだろうとなんとなく
納得はしているが、その辺りのニュアンスとか
細かい部分の伝え方が甘いかな。
あとは観賞後も後を引くような粘り気のある恐怖という点も不足。
とはいえ個人的に大きな不満点はそれくらい。
存分に怖がらせていただきました。大満足の4.0判定!
〈2013.06.01鑑賞〉
怖すぎる
主人公のお父さんに霊感がなさすぎるせいで、常に「志村うしろー!」って感じでそれが本当に怖くて仕方がなかった。自分は霊感がないからって、子供はすっかり発作を起こしたりして大変だし、さっさと引っ越せよ、電気つけろよiPhoneじゃなくてちゃんとした懐中電灯使えよとずっと思い続けていた。そこは演出なので考えても仕方がないのだが、イライラした。
ただ時代は変化するので、8ミリフィルムがずっと使われ続け、現代に至ってもなお8ミリはないんじゃないかと思った。第一8ミリは現像もしなければならないので、外国に現像に出したりするのかよ、おい!と思った。80年代はVHS、90年代はHi-8、00年代はDVテープ、現在はSDカードとかになっていてもよかったのではないだろうか。8ミリが確かに一番雰囲気があってよさそうだった。『リング』がVHSだったのに対して8ミリを選択したのかもしれない。
お化けが怖くて怖くて仕方がなかったので、映画秘宝の高橋ヨシキさんだと思うようにして見た。それでもやっぱり怖かった。
イーサン・ホークが、いい演技。
オカルトなのか、ホラーなのか?
観ている最中にいろいろな含みを感じさせる作品でした。
まったく、どんな形で終わるのか予測できず、見終わってちょっとびっくり。
見終わってみると、ちょっと、日本の「リング」や「貞子」に似てなくもないような。。。
少し残酷な描写もあるけど、手に負えないほど怖い映画ではないかな。。。
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