ウォールフラワーのレビュー・感想・評価
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We Can Be Heroes Just For One Day
本作の原題は「The Perks of Being a Wallflower]
「壁の花(誰にも気づかれない、ぼっち)でいることの特典」
この「特典」とは何だろうか。
本作の3人の主人公はみな少し「外れている」が、それで自分は「はみ出し者」、とはとんだ自己中心的な人間ばかり。
チャーリー、というのは、作者自身の投影なのだろうか、気持ち悪い。
答えをわかっていても、ノートに書き込み、したり顔でいて、挙手をしないなんて、こりゃあ、気持ち悪い。
そりゃ、隣の子に気持ち悪がられるって。
この彼が、異母兄妹と出会うのだが、まあ、
「あまーーーーーい」
リアルのかけらもない、ストーリーが始まっていく。
最初のダンスシーンで、もう俺の観る映画ではないと。
こんな友達ほしかったかい?
こんな人間いないよ。というか、こんな主人公もいないよ。
この「特典」とは、「ぼっち」だからこそ見えるもの。それをはぐくめ、みたいな感じで、どうもセラピーくさい解釈だが、そんな感じだろう。
ただ、それは「ぼっち」じゃなくても、見えるもの。
とりあえず、今を、今日を生きましょう。
それこそが、リアルな特典。そしたら、こんな映画観なくて済む。
追記
ここまで書いて、ボウイのこの「Heroes」の歌詞、「We Can Be Heroes Just For One Day」「刹那的に1日だけヒーローになれる」とばかり思っていたが、その1日だけを一生懸命に生きろ、その1日とは、今日であり、明日であり、毎日のことなのだ。
つまり、一生懸命毎日を生きることで初めて、ヒーローになれるのだ、
アメリカの学校生活のキツさと美しさ
スクールカーストは日本でもアメリカでも残酷だ。イジメは日本特有の現象を考える人がいるが、人間コミュニティにはどこにだってイジメがある。その現れ方には文化の特徴が出るかもしれないが。
本作の主人公は、内気な小説家志望の高校生。文系のネクラキャラはアメリカの高校では日陰者である。タイトルのウォールフラワーとはダンスパーティなどで誰にも話しかけれず壁際に佇む人を指す。こういうイケてない人へのアメリカ社会のプレッシャーは実は日本よりも強い。
そんな主人公を救ってくれるのがパトリックとその義理の妹のサム。パトリックは学校でも目立つ存在だが同性愛者であることを隠している。彼らを通じて主人公は仲間ができる。イケてる奴らも実は裏でとても葛藤している。自分だけが悩んでいるわけではないことを知り始め主人公は成長し、愛を知っていく。
イケてるやつにもイケてないやつにも悩みがある。だれもがつらい思いを抱えている。この映画はマイノリティだけでなく、誰に対しても優しい。とても美しい青春映画だ。
青春映画。
実際はあんなに周りの人には恵まれない、1人ぼっちはずっと1人ぼっちだがやはり踏み出す勇気は必要だ。
皆んなそれぞれの問題も抱えて気持ちの通じない事もあるがやはり伝える事が大事なのだと思った。が現実は伝えても理解されない事が多い。
原作は未読。映画も未見。
フィクションなのか?
ノンフィクションなのか?
どっちなんだ。
蓋を開ければ、ペド◯◯◯◯は最悪な事でしよ。
この演出家の青春時代と解釈すれば、1986年の事。つまり、
・ハレー彗星
・チェルノブイリ
・1985年のプラザ合意後、日本経済にアメリカ資産が脅かされる
そして、1987年にバブルは頂点を迎える。
誰もが「壁の花」にはなりたくなかった。だから、「ライ麦畑でつかまえて」が引用されるし「グレート・ギャツビー」がひょっこり顔を出す。
単純に見れば、驚天動地の資本主義経済。翌年のチェルノブイリで社会主義経済が瓦解してから、資本主義経済の一人勝ちのようだった。さて、さて、この映画が、それをどこまで吸収して、適切に表現できているのか。実は分からないが、少なくとも、オリジナルの脚本ゆえ、大きく外していないのだと感じる。
従って、性的な表現、高校生の生活、薬物の事、おばさんとの確執は全て無視して評価しなければならない。ましてや、俳優の美しさは全く無視してほしい。
影もあるけどそれを乗り越えるキラキラ青春映画
青春、学生時代は無限大、トンネルを車の荷台にのって爆音かけてるシーンはザ・青春って感じ
そのことにこの時期に気付けてる時点で素晴らしいこと
学生時代に戻りたい、やり直したい、良かったなーって思う時点でおじさんになったと実感
エマワトソン綺麗
もらったジャケットそんなかっこよくなかったけど
キス中に倒れてカメラからはける手法よく見るけどどの映画が初なんだろう?
ヒーローズ
読書家のチャーリーは、トラウマを抱えたまま高校に入学。友だちも上手く出来ず、壁の花のように過ごそうとしていた。しかし陽気で個性的なパトリックと知り合い、彼の義妹サムに惹かれる。この出会いから、チャーリーは刺激的な高校生活を過ごすようになっていく。
気持ちが不安定なところがあるチャーリーは、過去の思い出にすがっていたところ、知り会った人々に盛り上げてもらう。そして、トラウマの原因に衝撃。「パーフェクトソング」としてデビッド・ボウイの「ヒーローズ」がなぜか彼らに沁みる。最後に再び流れ、誰もがヒーローという歌詞が自分たちに沁み入りました。
「ライ麦畑でつかまえて」 の再来と言われた、原作の作者自ら監督。エマ・ワトソン出演作は、一作しか観ていない「ハリー・ポッター」以来の観賞。この人すごいな、物語にぴったりでした。
君へと … 僕らは無限だ!
入学式前日の夜『 1385日後の高校生活最後の日がどんなか 』を思い浮かべる小説家志望の16才の若者チャーリーを、ローガン・ラーマンがフレッシュな魅力で演じる。
それぞれに悩みを抱えながら、明るく振る舞う魅力的な上級生サム( エマ・ワトソン )と高校生活で初めて親しくなった上級生パトリック( エズラー・ミラー )… 友人達との関わりを通し成長していく等身大の若者達の姿を爽やかに描く。
ー君に乾杯したいんだ
ー何故優しい人達は間違った相手とデートを?
ー自分に見合うと思うからだ
BS松竹東急を録画にて鑑賞 (字幕版)
英雄もしくは主人公
デビッド・ボウイの曲が! 狂喜乱舞! この映画、この曲を元に作ったのかな。歌詞と内容がリンクしてないかい?
今、世間を騒がせている、少年への性的虐待。被害を受けた側がどれだけ傷つくか、長年トラウマに悩まされるか…。映画の主人公も、誰にも言えず、傷を抱えてきた。友達ができて、彼はようやく傷に向かい合うことができた。飛ぶポーズが決まってた!
BS松竹東急の放送を鑑賞。
文化•時代を問わない普遍性に彩られた作品かと勝手に想像してたけどそ...
文化•時代を問わない普遍性に彩られた作品かと勝手に想像してたけどそうではなかった。かといって普遍性が無いわけではなく普遍性の種類が違っただけ。
キメのショット以外は地味なカットが多かったけど食傷気味になってもいいから気取り過ぎな位の撮影が好みです。
最初の友達が先生
スクールカーストといった具体的な差別なんて感じなかったけど、主にパトリックがゲイであるという秘密やLGBT、そして宗教なんてのが気になる作品だった。上級生サムに勉強を教えるところや、一人だけディケンズを正解する(ノートに書いただけ)頭の良さ。友だちが出来ない寂しさの描写もちょっとだけあっただけで、あらすじに書かれているほど辛そうな日々がなかった気がする。
世界一好きだった叔母ヘレンの存在。好きになってしまったサム。初めて付き合うこととなった女子メアリー・エリザベス。架空の友達に手紙を書くことや、幻覚が現れて記憶を失くすチャーリー。個性豊かなキャラたちだけど、恋愛中心にストーリーが進むので肩透かしを食らった感じがした。
ロッキーホラーショーを演じたり、恋愛経験も豊富で自由奔放なエマ・ワトソンが魅力的すぎた。トラックの荷台で手を広げるポーズの爽快感。キスも慣れてる感じで、深みにはまるかと思えばそうでもない。チャーリーの親友が自殺した話に同情しただけかもしれないのに、成り行きでメアリー・エリザベスと付き合ったり、真実か挑戦で「一番可愛い子にキスしろ」という命題で・・・といった展開。う~ん、楽しそう。
ストーリー的にはチャーリーの回想録っぽいので、それといって感情移入は簡単ではない。彼のトラウマも絡んでいたので、そこが難しい。心和むのは、そうした彼の性格を理解してくれた上級生たちがいたこと。結局、性的虐待といった過去は彼の人格形成のどこまで関わっていたのかも不明のまま。想像ではメアリー・エリザベスが体を触ってきたことに拒否反応起こししたんだろうけど、どこまでが記憶で、どこまでが妄想(?)なのかが微妙・・・病気を真剣に治さないと、ファーストキスの相手さえもあやふやになるかもしれないなぁ・・・俺も夢の中ではいっぱいファーストキスしてるが・・・
恋と友情と家族、思春期を艶やかにそして切なく描いた物語
映像が綺麗で、エマワトソンやエズラミラーもスタイリッシュで美しい。そしてただキラキラしているだけじゃなくて、どこか物悲しい。
個人的には詩的な脚本が心にグサッと刺さった名作。以下はそんな心に刺さったセリフたち。
「君は観察し、理解している。 君は壁に掛かる花だ。」「人が僕に気付くなんて。」
「なぜ、いい人たちは間違った人たちとデートをするのか。」「自分たちに見合っていると思うから。」
「君は望んでいなかった。」「あなたの望みは?」「君が幸せでいること。」「それは不幸なことよ。」
少し陰が強いが、雰囲気ある青春マックス映画
全体を通して映像・音楽がとても青春っぽくてグッとくる。トンネルのシーンも印象的で、トンネルを抜けた景色も最高。登場人物の心境にリンクしているのか。考え過ぎか…
出演者それぞれの演技も良かったと思う。アメフト観戦中でのエマ・ワトソンの登場シーンの表情もみずみずしくハッとさせられたし、この映画で初めて知ったがエズラ・ミラーのどこかひょうひょうとした演技も強く印象に残った。
随所に青春の多感さが描かれ、甘酸っぱさと言うか、切なさと言うか、やるせなさと言うか…が散りばめられていて、胸が締め付けられる感じさえあった。
でも、ストーリーは少々分かりにくかったかな。
いずれにしても、あらためて青春映画はいいなと感じた。
思春期の心は脆く繊細。
とてもとても優しくて心が救われる作品。
逃げ場のない状況であったり、たくさんの悩みを抱え込んだりと、
思春期の心は脆く繊細。
先生でも友達でも親でも、だれでもいいんだけれど、
かけがえのない出会いが、人生を大きく左右するよね。
そんな友情物語。
キャストの3人もこれまたすっごくいいよね。
人と人とがぶつかり合って、苦しくてほろ苦くて、でも眩しくて…
2022.49本目
登場人物みんなが愛おしかった。
はみ出しものグループのパーティ、キラキラしてた。
謎のショーもとても魅力的だった。
一人ひとりに、人とは違う部分やおおっぴらにはできない事情や過去があって、
人と人とがぶつかり合って、苦しくてほろ苦くて、でも眩しくて…純度の高い青春映画だった。
アメリカのスクールカーストやヒエラルキーみたいなものについて考えさせられた。
車のシーンが大好き。
主人公の表情の演技が好きだった。
けど、そこまで心に刺さることはなかったなぁ〜
もう一回観たらまた違うかもしれない。
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