劇場公開日 2022年2月4日

「Risingとは第二期の幕開けかと期待したが…」劇場版 TIGER & BUNNY The Rising 智哉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0Risingとは第二期の幕開けかと期待したが…

2014年2月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

相変わらずムダのない構成と、CG・アニメーションの表現が良かった。
(特にOPにおける桂正和の各キャラ書き下ろしイラスト)

肝心の中身に関しては各主要キャラにスポットを当てつつも、最後はやはり虎徹とバーナビーに焦点を絞って締めると言う、ハッピーエンド。

映画と言う制約された時間の中での物語なだけに最大公約数的なシナリオになってしまった感はあったが、それでも特に不満を感じる事はなかった。

個人的に嬉しかったのは本編で省かれていたファイヤーエンブレムの過去に肉薄する様なエピソードが描かれていた事と、完全にネタキャラと化したロックバイソンがもう一度ヒーローとしての矜恃(?)を取り戻す為に奮闘する姿。

この二人に関しては存在感だけでキャラクターとしての個性が際立ってしまっていた感があった為、本編でその内面に迫る様なエピソードはなかったが、今回の映画でその意趣返しをするかの様な〈補完作業〉が完了した事で、よりファイヤーエンブレムとロックバイソンと言うキャラにに厚みが増して良かった。

更に内容に関して言及するなら、やはりタイバニとは父性の物語であると言う事。
虎徹と楓。ルナティックとレジェンドの関係。そして…今回の事件を起こす黒幕が背景に持っていた動機と、バーナビーブルックス〈Jr〉である事の因縁。

今後のタイバニについて望む事はまだまだある。
虎徹とルナティック、お互いが主張する正義と正義のぶつかり合いや、ウロボロスの実態、そして活躍したようでほとんど活躍してなかったゴールデンライアンのその後などを描く為にも。為にも!
是非、タイバニの第二期を切望する。

幕開けと夜明けのダブルミーニング。

その為にRisingってサブタイトル付けたんじゃないんですか?

そしてそして…若かりし頃のシュナイダーの顔が、まるっきりスティーブジョブズそのものだった笑
毎回ながらこう言う顔のみの外タレオマージュ(?)には笑わされる。

智哉