エンド・オブ・ウォッチのレビュー・感想・評価
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相棒を通り越してほぼ家族
ジェイク・ギレンホールとマイケル・ペーニャという私得なバディ
マイケル・ペーニャは割とシリアスな映画でも基本面白い役だから、今回もそうだと思っていたが意外と真面目な役だった。やっぱマイケル・ペーニャは役に恵まれている。
ジェイクは真面目な役より今回みたいなちょっとイカれた役の方が似合う。
2人ともめっちゃ良い役だった。
ジェイクが持ってるカメラのアングルからの映像が多く、ドキュメンタリー風で新鮮だった。
終盤まで2人ともほぼ無傷だったから、もしかしてこのまま終わるのかと思ったがやっぱりそんなことは無かった。ジェイクの赤ちゃんができた報告という死亡フラグをちゃんと回収していった。2人ともデッドエンドより、マイケル・ペーニャだけが死ぬっていう最高(?)の終わり方。できれば死んで欲しくなかったけど、、。(涙)
メキシコのカルテルはやっぱり怖いなぁ
結末がこんなに悲しく感じるのは、それまでの2人の関係性の描き方が良かったからだろう
最後に回想シーン入れ込んだのは、日常を大切にしろ的なことを伝えたかったからか?
あとこの映画を見ると警察官に頭が上がらなくなる。
タイトルなし(ネタバレ)
法律学校に入学するため業務中の映像を試験科目として選んだブライアン・テイラー(ギレンホール)。仕事中にビデオを回していてもいいのか?!と思いつつも、同僚からは何度も撮影するなと叱られていた。ヒスパニックも多い地域の犯罪多発地帯。警官も体当たりで立ち向かわねば自分の生命さえ危ないのだ。そんな日常を手振れカメラで追い続け、犯人逮捕の瞬間もリアルに描いた作品。
ある時、消息不明の老人を探すために民家に入った2人は、そこが麻薬カルテルのアジトであることを突き止めた。おかげで麻薬ギャングたちは逆恨みして二人を抹殺しようとするのだ。凄惨な現場とリアル映像によって緊張度はかなり増す。ついに追い詰められた二人は銃撃され、サヴァラが命を落とすことに・・・
ロス市警24時
仲の良い兄弟の様なコンビで、日々命懸けの仕事をこなして行く。
ラストは「生きてたの???」と思いましたが、マイケルペーニャの方は死んでしまったから、もう悲しくて悲しくて。
パトカー内のシーンが多く好きでしたが、ラストの事件当日の2人の様子は悲しみを倍にしました。
うーん
命を賭けてパトロールする警官の日常を描いた作品。
危険と隣り合わせの日々、無傷で生き残るだけでも奇跡のような治安の悪い地区で、警官にはなりたくないなと思ってしまいました。
追跡中や犯罪現場のシーンは盛り上がるものの、プライベートの描写で何となくダレます。彼らが刑事ではないため、個々の事件の殆どは詳細な説明のないまま終わっていきます。犯罪の発見役、斬り込み役といった感じです。警官同士の絆、固い友情に重きを置いています。
現実味??ありますか??
何故警官も犯罪グループも撮影しているのか??
いっそどちらもTV局の密着/潜入取材にしてしまえば良かったのでは?
身内の前で異人種の警官にタレ込み仲良くする黒人ギャング??彼らはもうLAPDと軋轢がないのか?
南米系麻薬カルテル内、ヒスパニックのコミュニティ内ではスペイン語を話すのでは?
撮影した映像を成長した子供に観せるようなオチなのかと思ってました。
モキュメンタリー風警官密着作
車載カメラカーチェイスOP
パトカー内で雑談中事件現場に向かう日常
ハンディカムを持ち事件捜査(明らかな第三者視点有り)
ギャングに誘い込まれ相棒射殺
葬儀後時は戻りパトカー内で雑談をするいつも通りの二人の姿
警察官の日常を上手く描いた作品
最高のバディー映画
久々に熱く滾った。
POVやファウンドフッテージの幾番煎じの作品だと思って、大して期待せずに借りた。ギレンホールが主演だから、その程度の軽い気持ちだった。
飽きさせるカットが無く、ストーリーも重厚。バディー、家族、犯罪、移民、そしてジョーク。シリアスと笑いが交差する2人の日常を映し出すカメラ、「ロス市警のリアル」という売り出し方に偽り無しだった。
そして、最後のブライアンの台詞は、涙無しには見られない。
ラストシーンには賛否あるのはわかる。しかし、最後まで「いつもと同じ日」を送っていたんだと思うと、余計に辛くなった。
この映画観て少し反省した
警察小説とか警察映画が大好きなのだが…。警察内の腐敗とか裏切りを描いた古臭くてドロドロしたやつ。
(デビッド・エアー監督の前作「フェイクシティ」はまさにそんな映画だった。)
で、本作のベクトルは全く逆。
パトロールの巡査2人が主人公。
普段はバカ話したり小学生並みの悪戯を同僚に仕掛けたりする気のいい兄ちゃん2人組。
で、時には命をかけて街の住民を助けたりする。
腐敗とか裏切りとかそういう汚い話は一切無し。
(L.A.の警察署が全面アシストしてるからそりゃあんまり悪い話も描けないだろうけどさ)。
突出してるのは2人がパトロールする街がL.A.サウスセントラル地区だという事。
アメリカでも一番殺人の多い地区で
パトロールしていて、常軌を逸した極悪な事件に次々と遭遇する。
(監督はこの地区の出身らしい。それだけに荒んだ感じが淡々と描かれていてリアル。)
えらいなあと思ったのは、
トラウマになりそうな殺伐とした現場に日々接していながら、2人があくまでも普通の人であるということ。
家に帰れば家族や恋人を大切にし、日常生活の中でささやかな幸せを見いだすような普通の人たち。
その普通さが、なんと強靭なのだろうと暫し考えさせられた。
私の好きな警察小説・映画は
犯罪と密であるが故に残酷さに捕われて、自らも崩壊していくような刑事たちを描いたものが多かった。
(例えばエルロイの小説とか、映画で言えば「バットルーテナント」とか。)
でも考えてみれば、現場の警官たちがいちいち崩壊していったら、警察成り立たないもんねえ。
現場の名も無き巡査たちが踏ん張って普通を保ってるからこそ、パトロールも成立するんだもんなあ。
監督は普通であることの強靭さを描きたかったのだと思う。
私はどうしたって滅びの美学的なものに目を奪われがちだが(古っ)、それだけじゃダメだよなあと、この映画観ながら少し反省したのであった。
「壊れた世界を壊れた人間が彷徨うのがノワール
壊れない人が壊れた街を彷徨うのがハードボイルド」(by滝本誠氏)だとすると
この映画、壊れなかった普通の人のハードボイルドだなあと思う。
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エアー監督の演出、ドキュメンタリー風のところが個人的には若干過多に感じた。また、多少ご都合主義的な話の展開でもあるなあと思ったり…。そういった多少の?もあるのだが、
エアー監督が関わったこれまでの警察映画「フェイクシティ」「S.W.A.T.」「トレーニングデイ」とはまた一味違う警察映画を魅せてくれて新鮮だった。
今後もいろんなタイプの警察映画を撮って欲しいなあ。
主演のジェイク・ギレンホール&マイケル・ペーニャもとても魅力的だった。
無用なパトロール警官の毎日の現場でのエピソードの数々が多すぎて、なかなか本筋が見えてこない作品
最近多くなったモキュメンタリーの手法に近い作品。モキュメンタリーとは、架空の人物や団体、虚構の事件や出来事に基づいて作られるドキュメンタリー風表現手法のことです。『アポロ18』などがこれに当たります。本作でも臨場感を重視するあまりに、白人巡査テイラーが自分たちロサンゼルス市警の巡査の日常を自分のカメラで収録していく形式で物語が進んでいきます。
テイラーたちが担当するサウス・セントラル地区は、5分に1回の割合で凶悪事件が発生する無法地帯。テイラーが廻し続けるカメラも、相棒との下ネタ談義も終わらぬうち、次々と発生する事件現場に向けられるのでした。
ということで、常にテイラーによるカメラ目線が凄い臨場感を感じますが、何分パトロール中に慌ただしく発生する事件・事故を丹念に追っかけてしまうので、なかなか本筋の麻薬組織に命を狙われる本筋に行き着かないところが、この作品をつまらなくさせています。もちろん、日々のパトロール風景でも、麻薬を隠し持っている密売人と格闘するシーンや火事で燃える家に飛び込んで子供を救出するシーンはそれなりの迫力ではあるのですが、本筋との関わりがなかったり、弱かったりするシーンが続くので、散漫に見えてしまうところが惜しいのです。もちろん麻薬組織の怒りを買うことになる動機としての伏線で描かれるパトロールのシーンもキチンとは描かれてはいます。しかし、従来の起承転結がきちっと演出されたポリスアクション作品と比べるとモキュメンタリー手法に近い本作は、どうしても無用なパトロール警官の毎日の現場でのエピソードの数々が多すぎるというのが正直な感想です。
それと、テイラーによるカメラ映像とは別に、彼らの行動を映し出す作品としてのカメラとかランダムに入り交じっていて、どっちのカメラ目線なのか分かりづらいというのも疑問に感じたところです。登場人物を4台のカメラで360度ぐるりと捉えるカメラアングルは斬新だとは思えましたが。
ただ本作は殺伐としたパトロールのシーンばかりではありません。彼らも生身の人間。任務が終われば、愛すべき家族や恋人と甘い時間を過ごしたりします。本作でも、テイラーの恋人との出会いから結婚するラブシーンや、身重だったザヴァラの妻が出産するシーンなど、任務から離れたプライベートのシーンが映し出され、感動するところもありました。こういうのは緊張が続くシーンの中で、いい息抜きとなりますね。
ところで『エンド・オブ・ウォッチ』タイトル自体が、テイラーとザヴァラの巡査コンビの運命を語っているネタバレなんですね。チラシに書いてある範囲でネタバレしますと、『End Of Watch』とは、作品の中でも出てくる毎日の任務終了時に提出する業務日誌の末尾に書くことになっている決り文句。必ず“E O W(任務時間終了)”の三文字と終了時間を書くことになっているそうなのです。けれども、不幸にも二度と家に帰ることが出来なくなった場合、“E O W”の三文字は殉職を意味する警察内部の隠語となっているようです。
そんなタイトルがつけられている以上、チラシに書かれている以下の結末は推測がついてしまいそうです。それは麻薬組織から暗殺指令を受けたメキシカンギャングたちが、二人の立ち寄り先に待ち伏せして急襲し、荒らしのようにマシンガンを二人に目がけて降り注ぐというラストなんです。
しかし、それで安直に殉職しては、映画になりません(^^ゞ雨あられのような弾丸をかいくぐって、警官コンビは決死の反撃を開始します。誰もがアレレと思う、意外な結末はぜひ劇場でご確認ください。
警察もギャングもチンピラ
LAPDのパトカー警官の日常を等身大目線でつづった傑作! ゲームGTAをそのまま映画にしたようなチンピラ感満載。
せっかく取引現場を押さえて悪者を逮捕してもFBIに怒られたりするなど非常にしょっぱい感じもとてもよかった。ギャングに拳銃を突き付けて屈服させたり、麻薬を押収したり、あのようなスリルや興奮に満ちた仕事に従事して早く死ぬのも楽しい人生なんじゃないかなとちょっと憧れてしまう。
登場人物がみんな本物にしか見えないくらい演技が素晴らしかった。ピンホールレンズのような荒々しい映像にとても合っていた。
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