ニーナ　ローマの夏休み

とにかく独特な雰囲気の作品。
言うなれば日常を淡々と描いただけの内容なのだが、映像と音楽がとても都会的で全てがおしゃれに映る。
過渡期を迎えた主人公の孤独感の表れなのか、人混みの全くないローマ郊外の街並みはなかなかのみどころ。
ただし本作は、女性でないと共感できないかも的なシーンが多く、男性鑑賞者は要所要所で置いてきぼりにされがちか。
このての作品は結構好きな方だが、本作はちょっと振り切り過ぎかな。

フランス映画みたいなイタリア映画。まぁ、それは兎も角、どこかで、聞いたオペラと思ったので、調べたら、全部、モーツアルトだった。コシ・ファン・トゥッテ、フィガロの結語、ドン・ジョヴァンニ。そういえば、最初の曲も、モーツアルトのクラリネット協奏曲。間にはバッハとか。僕が確認しただけだが、イタリアの作曲家の曲は使われていないはずだ。少なくとも、ドイツの作曲家の比では無い。それでローマ？何を意味するのだろう？ドイツかぶれか？

ニーナの悩みは万国共通というか２０代の女性なら誰しもが考えることだと思います。
現状に何の不満もないが、将来への期待・希望。待ってるだけでは何もないから行動してみるが、
行動したからうまく行くかはまた別の話で…
恋愛に関しても、自分が傷つかないようにがガード固めで行ってしまう。

悩みがすべて晴れたわけじゃないけどラストは爽やかです。
ポップなフライヤーとはうらはらにさらっとした内容でした。
８０分でかなり見やすい！

ファッションがかなり可愛くて、ロートルショーズのサンダル欲しくなりました。