LOOPER ルーパーのレビュー・感想・評価
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子役のピアース・ギャグモンばかりが後に残る!!
1作ごとに着実にステップアップしてる
ジョセフ・ゴードン=レビット目的の鑑賞。
ヤングジョーが段々年を取り薄毛になって
やがてオールドジョー=ブルースに変わっていくシーンには
さながらコミックホラー
しかも予告でダイハードやってたし、ジョン・マクレーン?
ジョセフ・ゴードン=レビット当て書きの脚本と言うことですが
話が終盤にかかればかかるほど、
子役のピアース・ギャグモンの存在感が益々で
良い子役の発掘!!を超えてしまった感。主役逆転かも?
タイムトラベルものも色々あるけど
所々ケチはつけたくなる所ありも、まだ38歳の監督だし。
ラストの落としどころもまあ好感触です。
ジョセフゴードンのまゆげがちょっと変…。
って題名はちょっと思ったこと書いちゃいました。
さて、最近はなかなかストーリーを聞いて‘どうなるのかしらん?’って思える映画が少なくなりました。
この作品、予告見た時から面白そうなお話だな〜、と思ってました。
良く出来ていると思います。
ラストもハリウッド産によくあるただの都合よいハッピーエンドではないし…。
2044年の設定ってことで、微妙に未来感のある映像もいい感じでした。エアーバイクとかもかっこよい。
ただ、?なところもポロポロ…。
ジョーが未来にどんどん悪玉になっていく過程がいまいちよくわからず、レインメーカーもこれで矯正されたのかしらん、とも考えちゃう。
あと、ジョセフゴードンの30年後がブルースって…もう少し顔似ている誰かではダメだったのでしょうか?
とは言いながら、面白かったですけどね。
レインメーカーは復讐をやめるのか
いやあ、なかなかのお手前ですね。タイムトラベルモノのひとつの到達点というか。
唸りました。
時間旅行要素のSF作品はどれを挙げても緻密な設定と解釈の基に描かれてる作品(単純明快なのもありますが)が多いですけど、この『LOOPER』の巧さって、何て言うか、タイムパラドックス要素の設定上都合良い部分を抽出して、どっかで生じてしまう可能性の矛盾は「複雑だから説明できない!」と言い切ってるとこです。潔さを感じました。
「それが○○だったらこれは○○じゃね?」な理屈を一切言わせない的な。
設定を若干大味にすることで独自解釈タイムトラベル理論で進ませてるというか。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』へのオマージュも若干垣間見えたりしてw
ストーリー展開もそのタイムトラベル設定だけの力技に頼らず、しっかりと練られてますよね。ちっとも中弛みさせないし。
んで“その設定”に乗っかるカタチでプラスαのSF要素がサラっと出てくるんですけど、これが見事。
冒頭にサラリとだけ触れといて、実はこっちが本筋テーマだったんじゃね?という伏線にまで昇華させとるんですよ。あのクライマックスのトンデモ展開なんか拍手喝采モノです。
まあそのプラスαの受け取り方次第で観客の賛否もかなり別れるんじゃないかな、とは思いますが。
自分は巧いな、と思いました。
手垢のついたタイムトラベルモノに新たな息吹を吹き込んでくれたなあ、と。
いやあ、楽しかったです。
ミクスチャー感覚の勝利
ジョセフ・ゴードン=レビットは、立ち姿がとても美しい。
その佇まい。憂いをたたえたシルエット。ノワールが似合うはずだ。
特に、こんな謎だらけの物語にはうってつけの俳優だ。
一方、ブルース・ウィリスの「偉大なるマンネリズム」は決して揺るがない。
「ダイ・ハード」の粗暴さを引き連れて、物語を掻き回していく存在だ。
この対照的な2人が織りなす1人の男の「過去」と「未来」。
タイムパラドックスによるタイマン勝負。
しかし、ここから物語はツイストに次ぐツイストを重ね、驚愕の結末を迎える。
このセンスの塊のような映画は、類い稀なミクスチャー感覚の賜物だ。
アクションシーンの焦れったいカメラワークはご愛嬌。
というより、この映画に通底する「美意識」に裏打ちされたものだ。
あけすけなまでに今と地続きな未来像は、SFながら皮膚感覚に訴えてくる。
未来は明るくあるべき!
「因果応報」のループ
銃を与えられた事に始まる「因果応報」と、それを断ち切る自己犠牲が描かれている映画です。 この廻る“因果律”を断ち切れるかどうかは、現実の世で生きる私達の命題でもあると思います。
タイムトラベルで過去に人を送り込んで始末をつけるなど、発想がユニークなのと、展開が飽きさせないです。
超常の能力に、アキラやタカシなど「AKIRA」で描かれた子供達の姿を見る思いが致しました。
脚本が悪い
主演は魅力たっぷりだが、ラストでかなり強引な終わり方をしてガッカリ。
前半までは、過去の自分が未来の自分と対決するという設定が面白く、どうなるのかと見守っていました。ところがラストでかなり強引な終わり方をしてガッカリ。タイムスリップものは、結末を急ぐとどうしても因果関係に矛楯をきたすストーリーになりがちです。重要なネタバレになるので明かせませんが、来年ご覧になってどう感じられたかぜひご意見をお待ちしています。
さて、冒頭ではジョーのルーパーとしての仕事ぶりがいくつか紹介されます。そこには仕事のあと未来から送られてくる銀の延べ棒を手に入れ、その一部を換金し、麻薬と性に溺れる生活を過ごしていたのです。それはジョーがどこか心が病んでいることを暗示させていました。あとで明かされるのですが、ジョーは幼い時自分の目の前で母親を殺されて、放浪の旅の果て、未来からやってきたルーパーの元締めに拾われて、ルーパー稼業に勤しむようになっていたのでした。
最初の転機は、親友への裏切り。
組織の頭目“レインメーカー”は、「ループ切り」と称して、役に立ちそうにないルーパーを処分するため、ルーパー自身に30年後の自分自身の殺害を命じていたのです。それはある意味で組織への忠誠心を試す試金石でもありました。
「ループ切り」の時は、いつものルーパーと違って、ターゲットとなる未来の自分に、金の延べ棒が背負わせてあるので、顔を見なくても一目瞭然です。「ループ切り」の後は、ルーパーを引退して、のんびりと余生を過ごすことが許されていました。しかし、それは間違いなく死刑へのカウントダウンを歩まざるを得ない人生だったのです。
ジョーの親友は、未来から送られてきたルーパーが自分自身とわかっても怖くて殺せませんでした。ジョーは逃げてきた親友の懇願を聞き入れて匿うものの、元締めの脅迫に屈して匿ったことを教えてしまいます。
組織は、逃げたルーパーは追わずに、その親友をリンチにかけることで、逃げたルーパーの抹殺を図りました。腕を落としたら、腕がなくなり、鼻をそいだら鼻がなくなり、最後は足を切断して、現在の自分と未来の自分の関係を、かなり残酷に描きだしたのです。
友人を裏切ったジョーはそれなりに悩みます。でも、ルーパーでお金を貯めて、フランスで優雅な老後を過ごすことしか考えていなかったジョーは、簡単に親友を裏切ってしまったのです。ところがその「ループ切り」が自分に廻ってきたのです。ジョーは迷わず未来の自分を撃ち殺してしまいます。そこには、親友を裏切ったときと同じ、今さえ幸せならばという現在のジョーの刹那に生きる考え方がそうさせてしまったのでした。
ここからストーリーはややこしくなります。
未来を失ったジョーは、次第に麻薬に溺れていき、中国へ渡ります。そこで悪行三昧を重ねながらも、身も心もボロホロに、そんなジョーを救ったのがひとりの女性の愛でした。ジョーは女との出会いで人間らしさを取り戻していくのでした、つかの間の平安を中国の暮らしで掴んだジョーでしたが、謎の集団が襲ってきても女を殺害しも自らを拉致して、ルーパーに送り込もうとします。
30年前に一度体験していたジョーは、敵の気勢をそいで、自らタイムマシーンに乗り、自分を救った女が殺されないよう運命の修正に立ち向かっていくのです。まんまととルーパーをしている過去の自分をノックアウトして、逃走に成功。現代に、現在の自分と未来の自分が同居するという特殊な状況を生み出したのでした。
映画を見ているときは疑問に感じなかったのですが、現在の自分と30年後の未成の自分との間で無限にループが形成されていて循環しているものの、時々の選択の違いによって未来が変わっていくというのがこの作品の世界観にあるようです。
だから殆ど明かされないジョーの過去のループが重要な伏線となって、ジョーは自ら自身のループを断ち切ろうとするわけなんですね。どうもループのシステムの説明が不足しているのではないかと感じました。
それにしても、未来のジョーは愛する女を助けるため、現代でまだ子供だった“レインメーカー”を見つけて殺そうとします。そこで根本的な疑問として、未来のジョーは全てを知っているのだから、絶対に“レインメーカー”は殺せないはず。そこが本作に感じた最大の疑問となりました。
未来の自分から事情を聞かされても、現代のジョーは執拗に未来の自分を殺そうと追いかけるのも疑問です。いくら殺さないと組織に殺されるという共感や、夢のフランス暮らしがちらついていたとはいえ、真剣に考えた上でそんな理由で未来の自分自身を殺せるものでしょうか。
最後には共闘して組織に立ち向かっていくのかと思いきや、子供時代の“レインメーカー”を前にして、ショーはあり得ない選択をして幕引きをしてしまうのでした。それで解決し得たのかどうかも疑問に残ります。
30年後の自分に年代ごとに変化していくシーンでは特殊メークが使われて、見事にジョセフ・ゴードン=レヴィットがブルース・ウィルスに変化していくところが描かれていました。現在のジョーにもメーキャップが施されていて、どことなく似せてあるそうです。
年少時のトラウマを抱えて虚無的に生きるジョーの複雑な表情をジョセフが好演していました。ブルース・ウィルスは本作でもアクションシーンが僅かしかなく、老体にむち打つなら引退した方がいいんじゃないという出方。
ルーパーの組織が、未来のジョーによって、あっけなく殲滅されるところも物足りません。もっと重力級のアクションが用意されていた方が見栄えがしたのにと思えました。
クールに終えて欲しかった
ストーリー
2040年。カンサス。
富める者はさらに豊になり、街は貧困者であふれている。人々は生き残る為に、犯罪が日常になっている。
ルーパーと呼ばれる男達が居る。
彼らは非合法組織の一員で、特別仕様の時計を持っていて、指示された時間に指示された場所に行って、タイムマシンで未来から送られてきた犯罪者を殺す。未来社会では 犯罪者だからといって、死体を始末して完全に抹消することはできないが、過去に送られてきたならば それができる。ルーパーの報酬は高額だ。それぞれのルーパーも、やがて引退する時が来る。殺した犯罪者が金の延べ棒を背負っていたら、それがルーパーの最後の仕事だ。あとは、仲間達から祝福されて、引退して贅沢三昧の生活を送れることになっている。
ルーパーの親玉は 未来から来た謎の男で、彼の命令は絶対だ。従わなかったものは即、死を意味する。
ジョーは選ばれてルーパーとなり、淡々と仕事をこなしている。そして引退できる日を心待ちにしている。そんなジョーのところに、ある夜、親友のルーパー、セスが助けを求めてやってくる。彼はタイムマシンで送られてきた男を殺す前に それが誰なのか、知ってしまった為に、殺すことが出来なかった。シンジケートの絶対命令に従うことが出来なかったセスを すでに組織は知って、追手を送り込んでいる。ジョーはとっさに 彼を自分のアパートに隠すが、組織の親玉はそんなことはとっくに見通している。自分の死か、親友の死か選択を 突きつけられる。そしてセスは組織に連れ去られていった。
ジョーに新しい仕事が指示された。ジョー(ジョセフ ゴードン=レビット)は、いつもの通りに約束された時間に約束された場所に行って、銃を構えて待っていた。しかし、タイムマシンでやってきた男(ブルース ウィルス)は、すばやくジョーをぶん殴って失神させると、シンジケートの本部を襲うために去っていった。ジョーは、仕事をしくじったことになり、シンジケートから追われる身となる。しかし、ジョーは、殺せなかった男が金の延べ棒を背負っていたことで、それが誰なのか、知った。親友セスが、連れ去られる前に言ったことは本当だったのだ。
ルーパーは自分で自分を最後に殺す。
未来からタイムマシンで帰って来たジョーは、未来世界で生まれて初めて心から愛せる女に巡りあった。いま、現在のジョーに殺されるわけには行かないので、タイムマシンで過去の世界に帰ってきた。
シンジケートは現在のジョーも未来のジョーも抹殺しようと、躍起になっている。
現在のジョーは、逃げながら子供を抱えた女サラ(エミリー ブラント)に出会う。その子供は 未来で最大の極悪犯罪者、(レインメーカー)になる子供だった。ジョーは子供を盲愛する女を不憫に思い、、、。
というお話。
SFスリラー。未来世界の犯罪人を、現在に送り返して抹殺する、という発想がおもしろい。今と未来と過去とが ごたまぜになって混乱して、映画を見た人たちと解釈や意見交換した末、やっと 筋を整理することができた。
でも、せっかく面白い発想で描かれた映画なので、結末もクールに、近未来風に終えて欲しかった。こういうストーリーに、変に女子供を加えずに、ラブロマンスなどなしで、話しを進めたほうが良いのに、惜しい。
ブルース ウィルスは、いつも良い。本当に頼りになる男。「ダイハード」以来、いくつになっても絶対殺されない強い男だ。今回の映画では、妻、シュイ チンのために どんなことでもする。中国人女優が、ハリウッドの看板のようなブルース ウィルスの妻の役を演じたことで、中国で話題になり、この映画、アメリカ人よりも沢山の中国人観客を動員したそうだ。
これからのハリウッド映画は、中国人をキャストに登場させると、興行成績が上がって、大成功するだろう。
なかなかおもしろい発想の映画。それだけに結末には落胆。
しかし、この映画のあと、沢山の人と「あの、鼻が無くなった男はどうなったっけ?」とか、「レインメーカーと親玉とは どういう関係だっけ?」とか、「女が いつも古い切り株に斧をふるっているのは何だったんだろう?」とか、いろいろ、それぞれの疑問について、喧々諤々 話しあったり諍いがあったりして、盛り上がった。自分がジョーだったら、どうする、こうする、などと、架空の世界で、深刻かつ現実的にまじめに話し合ったりして、それが 映画よりもおもしろかった。「バックザ、フューチャー」、「ミッション8ミニュツ」、「シャッターアイランド」、「インセプション」が好きだった人には、おすすめ。
『ダイ・ハード』じゃないよ
ジョセフ・ゴードン=レビットを見に行ったのに W主演のあの人が大暴れで 拍子抜け。「『ダイ・ハード』じゃないよ。。。」と スクリーンに向かってぼやいてしまう。 個人的に 期待しすぎました。
2044年のジョーを演じた ジョセフ・ゴードン=レビット、ブルース仕様。 モンタージュ写真で二人を合わせたような 鼻の下が伸びたジョセフは見苦しい。。。 でも 全編通してその顔だから 受け入れるしかありません(私は 拒絶反応)。 暗殺者(ルーパー)という役なのに 悪に染まりきれない、ジョーの人柄を表わす演技は お見事。 でも 30年後はあの人に激変。なので ジョセフファンの方は『Premium Rush(2012)』(レビュー書いてます)でお口直しが 必要。
2074年のジョーを演じた ダイ・ハード・ブルース・・・アナタの演技は嫌いじゃないけど、どの作品でも同じようなキャラで 飽きてしまいました、、と言いたい。 2060年あたりの脱皮が 一瞬だけど見もの。
鍵となる女性・サラを演じた エミリー・ブラント。 そのアメリカなまりはよく覚えたねと思う、イギリスを代表する演技派の女優さん。 時代と時間が飛ぶ展開の速さに、ちょっと無理やりな感じがする“つながり方”ですが 男臭さを消すには 不可欠な要素。 せっかくだから彼女に もう少し出しゃばってほしかったです。
サラの息子・シドを演じた ピアース・ギャグナン君。 不思議な存在感。 確か10歳という設定ですが、5歳くらいに見えるのは 私だけ? これからに注目したい子役ちゃん。
その他、髭ボーボーのジェフ・ダニエルズ(『Mr.ダマー(1994)』)も出演中。
CGが安っぽくて お金かけてないなぁと思う仕上がり。 内容も 一見 複雑そうで 意外と分かりやすく追いかけやすいストーリー。 悪く言えば ひねりが足りない。 でも 主演の顔はひねり過ぎ。 流行りの3Dにしなかったのが救いの 3.5評価。 お正月明けロードショーなら 鑑賞リストに加えるのもいいと思います。
P.S. 印象を「難しい」としたのは、作品の印象を選ぶのが難しいという理由です。
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