人生の特等席のレビュー・感想・評価
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心のわだかまりが解消されていく
昔から疎遠だったためにギクシャクしている親子。色々と思うところがある2人が、大人になってから一緒に時間を過ごすことで、心のわだかまりを解消していく。大人になったからこそ気持ちを整理して互いを認めあえた部分もあっただろう。そのきっかけとなったのが2人が好きな野球で、血は争えないと思わされる。 ただ、長い間ギクシャクしていた2人の葛藤の描き方が弱いために、後半からその葛藤が解消されるに至るまでの変化が乏しい。また、娘の恋愛シーンが結構な割合で合間に挿入されるために、親子の関係というストーリーの軸からブレているように感じる。そのためストーリー全体のインパクトがいまいち弱い印象になった。
2022年 93本目
10年前の映画?? その頃と今のイーストウッド変わらない感じがする。個人的に野球ファンですメジャーも観ますが、内容はスカウト(裏方)の話。野球興味ない人からするとつまらないのでは。寝落ちしてしまう場合もあるかも。しかしエイミーとの親子共演は◎ 92歳??まだまだ良作を作っていってほしいです
やっぱりクリントイーストウッド
クリントイーストウッド大好きだけど、野球は大嫌い。 なのでなかなか見れませんでした。 1時間はほぼ野球の内容です。野球が嫌いでも楽しめますと言うレビューを疑いましたが、最後の最後で チャラになる位すっきりとした終わり方でした。 まぁでも野球じゃない方がもっと楽しめたんだろうなぁ。
野球を知らなくても楽しめる
訳ありの頑固おやじと親父想いの娘を描いた家族ドラマ。 見たらハッピーな気持ちになれたけども、もっと工夫すればより面白くできたのではと思う。 つまらなくはないんだけど、イマイチ物足りなかった。。
イーストウッド自身の性格は、柔軟な人柄なのではないかと思った。
ストーリーの流れとしては矛盾だらけだが、また、相変わらず頑固なジジイを演じているが、イーストウッド自身の性格は、柔軟な人柄なのではないかと思った。 ミリオンダラー・ベイビーを酷評したが、イデオロギーが僕と違うからで、イーストウッド自身は本当はどう考えているのか分からない。従って、この作品もActorとしてのイーストウッドを見て、彼の演技力だけで、評価したい。ストーリーは予定調和だが、大変に面白かった。ミリオンダラー・ベイビーの再評価は、後日もう一度見る機会が持てた時にする。
無骨な生き方を
する父、父親と離れていた時期の謎、疑問がこの「旅」を通してみえてきた娘。 それに野球好きと負けん気の強いDNAを継ぐ娘、ミッキーの物語。 ただ、最期のモーテル前で、スカウトは、ややチープな感じも。
安心して観られます
途中で若干の変化球が入りますが、概ね予想通りの展開で安心して観られます。 大体野球映画にハズレはあまりないですね。 しかし、フットボールとかバスケはあまりないのに、アメリカは野球とボクシングの映画がやたら多いですね。
家族♡愛
クリントイーストウッドの作品は これが初めてかと思います 監督作品の硫黄島からの手紙は最近観ましたがよかったです シンプルに ニノも出ていたので尚更かな この作品もシンプルで大体のstoryが読めてしまう 正直 クリントイーストウッドでなかったら ★3だったところです 多分。彼の魅力です 醸し出す雰囲気 このシンプルな作品が愛情たっぷりに感じられます 妻の眠るお墓で話すところは最高ですね …歌うところも……特等席 ……大好きな父と見る野球席
本当の「人生の特等席」とは
人生の特等席 それは娘が少女のころ父と行った野球場の思い出 本作は娘と父の物語です 老人の物語でも、野球の物語でもありません それらは全てフリルです 女の子は、男の子とは違う特別な感情を父親に持つようです そんなことは娘を持って、彼女が大きくなるまで分かりませんでした 男の子とそう変わらないものだと思っていました 小さくても女なのです 父親の愛を試そうとしたり独占しようとします 小さな頃は母親と張り合って、父を独占しようなんてことがあったりします そのうち母親と共同戦線を張って父親をコントロールしようとします 思春期になって、ようやく父親から離れて異性に目を向けるようになるのです でもそんなことは後から考えたらそうだったんだろうと思うだけで、子育て中は訳が分からないことだらけです なので主人公のガスみたいに、距離感が図りかねて邪険に扱うといきなり不機嫌になったり、いつまでも根に持たれたりします まして男親だけで女の子を育てたらと思うと、それが恐るべき濃密さになってしまうだろうとは、想像できます ガスは82歳、なのでイーストウッドと同じ1930年生まれの設定です 娘のミッキーは33歳 妻はお墓に刻まれた日付で1984年に39歳で亡くなっていると分かります ミッキーがまだ6歳の時です なので彼女は1978年生まれです 妻が死んだ時ガスは54歳ですから、15歳違いの年の差婚でした ミッキーの今の年齢は、彼の妻が彼女を生んだ年と同じです 娘を見ると、死んだ妻を思い出さずにはおられないのです You are my sunshine, my only sunshine You make me happy when skies are gray You'll never know, dear, how much I love you Please don't take my sunshine away この歌には、前段があります この部分はサビです 本当の歌い出しはこうです The other night dear, as I lay sleeping I dreamed I held you in my arms When I awoke, dear, I was mistaken So I bowed my head and I cried ある夜 寝ていた時に 君を抱きしめている夢を見た 目が覚めると 君はいない がっかりして 泣いたのさ これが、この歌が劇中何度も歌われる本当の意味です ガスは妻を、ミッキーは父を思い歌っているのです この家族の父と娘の物語です 6歳の女の子、母親が死んだことは理解できたかも知れません 父と二人だけで、旅の生活、父が熱を持って教えてくれる野球の話、野球を覚えて今のプレーについて的確なことを言うと父から誉めてもらえる 彼女に取って父親を独占でき、24時間一緒にいれた生活は、母の死を忘れ去る程のものだったのです なのに突然、親戚の家に預けられ、13歳になってダンス会の綺麗なドレス姿を見せれば、父の愛を取り戻せると思っていたのに、逆に寄宿学校に入れられてしまう 彼女には理解できない、愛の拒絶としか思えなかったのです それでも愛を取り戻そうとして懸命に勉強に励み、弁護士になり、それでも駄目なら、弁護士事務所の共同経営者になろうとする 野球の知識も父と会話できるように常に勉強を続けていたのです 全て父の愛を取り戻す為なのでした 独身のころ、少女の時に母を亡くした女性とつき合ったことがあります その女性の父はすぐに再婚したそうです 彼女の喪失感は母よりも、父の愛の喪失感であると感じさせました そのことを思いだしました 本作は、主人公が野球のスカウトであるので、大リーグの裏側を紹介しつつ、父の愛する野球を通じて、父親の愛を再確認する娘の物語です それがテーマです 妻として子供達の母として伴侶となった女性でも距離や関係で四苦八苦しているのに、娘までとなるともう父親はお手上げです 原題のカーブが苦手という意味は、劇中の新人選手のことでもありますが、実は男親への娘の感情のことであり、娘に上手く愛を伝えられない男親のことでもあります ガス程でなくても、出張で飛びまわり、普段の時でも帰ってくるのは深夜 土日以外は、起きている娘を見るのはたまにしかなかった自分には身につまされる映画でした その土日でも疲れて寝ているだけ そんな父では娘の愛に応えてあげれなかったのは確かです 本作はラストシーンで全てが大団円を迎えます 娘は父の愛を確信することができ、父以外の異性の愛を信じることも出来るようになります 父もまたその光景をみたなら、自分の世代は終わったとリタイアすべき時だと納得できたのです だからバスで帰ることにしたのです 素晴らしい結末でした このような結末を自分の人生でも迎えたいものです それが本当の「人生の特等席」なのだと思います 名作です
無骨なイーストウッドを楽しむ映画
これぞイーストウッド!ってのを存分に楽しめた。粗野で不器用で、それでいて実は優しい頑固なジジイ。実際こんな人近くにいたらめんどくさそうだなと思いつつ、どっかで憧れてしまう。 いかにもアメリカ映画の嫌なヤツという感じにでてくるボー・ジェントリーは個人的にツボだった。
最初、イーストウッド監督と思い込んで見始めたが、あれ?おかしいなと...
最初、イーストウッド監督と思い込んで見始めたが、あれ?おかしいなと。どこか詰めが甘いというか、助監督といえ、やはりイーストウッドとは違う。
原題はカーブボールが苦手
2021年6月24日 映画 #人生の特等席 (2012年米)鑑賞 父と娘のちょっといいお話って感じでした #エイミー・アダムス って綺麗だけど演技も上手で本当にいい女優さんですよね #ジャスティン・ティンバーレイク もいい。娘が彼みたいな男を連れてきたら反対しないだろうな 爽やかでいい感じだもん
ああいうジジイになりたい
やっぱりイーストウッドは最高だ。 とにかくかっこいいしチャーミングだしで、華がある。 物語としては父と娘の絆って感じなんだけど、正直そこについてはちょっと薄めかなと。 なんかお互いに努力してんのに縮まらない距離とか、 分かりあえたと思ったら違うとこに影響でたとか。 割とデフォルメされた出来事が連続するので 見ごたえって意味ならアリなんだけど、なんか特殊なケースのように見えてきちゃうっていう。 まあ要するに演出されすぎって感じが僕にはあったかなと。 ただ間違いなく言いたいのは、全体としてはすごく良くできた作品だし 男の晩年っていうか、年がいくつになっても手遅れなんてないだっていう。 なんかイーストウッド作品の感想で毎回言っちゃってるけど、 すごくポジティブな勇気とか変化とかについて語ってる映画だと思うし なによりシンプルに面白いから、「見た方がいいよ」って人に言いたい作品だってこと。
クリントイーストウッドのニヒルじいさんキャラ好きなんですよね。これ...
クリントイーストウッドのニヒルじいさんキャラ好きなんですよね。これもいい感じに食えないじいさんでした。メジャーリーグのスカウトが主役の話ですが、これと好対照をなすのが「マネーボール」ですね。こちらは電脳派が成功する話です。一緒に見たら面白いかも。
エイミー・アダムスを鑑賞する映画
イーストウッドならずとも、エイミー・アダムスの魅力にイチコロになってしまって、えーいオジサンももう一度、映画だって撮っちゃうぞ、って気になるほどの映画です。 ここまで表情が豊かな女性であれば、少々おブスであっても男は誰もが心惹かれてしまうというもの。 エイミー・アダムスを鑑賞するための2時間として、まったく飽きない映画だったと思います。 さて、ストーリーは、不器用な父親と娘との和解の話で、そこそこ楽しめますが、そんなに深い話ではありません。 この時間配分では、イーストウッドの眼力を示すエピソードを提示できるのだろうかとハラハラさせられましたが、最後の最後でちゃんと逆転劇を用意してありました。 ま、もっとも、よくあるパターンの逆転劇だったのですけどね。 ……というわけで、この映画は一にもニにも、エイミーの演技力の賜物でしょう。 私はいつも思うのです。 美人とは、顔のパーツが整っている人のことではなく、表情が豊かな女性のことだって、ね。
父との共演では打てず、母と会って大爆発
家庭を省みずに仕事に打ち込み、後に後悔として背中に背負う老人の姿は、最近の運び屋ともイーストウッド自身にも被さる。単に古いスカウト論を持ち上げたり、ドラフト1位候補を、人格的に悪役に仕立てるやり口には引っかかりながらも、イーストウッドとエイミーアダムスの演技に惹きつけられた。 しかし終盤に立て続けにつまづく。変な昔話でこの2人を和解させる意味があったのか?さらにピーナツ屋の登場でリアリティが吹き飛び、女性キャリアを本当にリスペクトしているのか疑問を抱く展開に首を傾げた。 なんぼなんでもカーブへの適応力ぐらい調べるだろうし、オーナーのドラ1を前にしての暴言は許されない。球団側の敵役、マシューリラードの軽薄さが良かった。ジャスティンは浮いていたように思う。
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