「好みの問題ですが」人生の特等席 えらさんの映画レビュー(感想・評価)
好みの問題ですが
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頑固な親父をやらせたらイーストウッドの右に出る人はいなさそうですね…。娘役の人も親父譲りの頑固さを上手く表現できていたと思います。
でも僕はこの映画、勧善懲悪っぽすぎるところが好きじゃないっていうか…。一番象徴的なシーンはやはりラストの対決ですよね。娘がスカウトしたピッチャーと悪役がスカウトしたバッターの。バッターが全ての球空振りするじゃないですか。それがなんかすごい象徴的。僕はストレートは打たれるけどカーブで打ち取るって展開ならまだ納得できたかもしれないです。ストレートまで空振っちゃうとなんか違うよなあ…って気がしちゃって。
その後の畳み掛けるようなそのピッチャーの入団決定、ガスが世話してた選手の成功の報、悪役スカウトはクビ、球場の前で待ってる彼氏…幸せなキス。ちょっとやり過ぎ感が否めない…。
勿論この親子に肩入れできてれば最高にアガるし多幸感全開のラストなのは間違いないですが、僕はあまりできませんでした…。娘がダイナーで朝食取ってる時いきなり昔話し出すのとかちょっと唐突じゃないかって思ったりして、キモの部分に同情できなかった。
でも、ラストのセリフはグッとくる…。紛れも無い娘思いの父親がいました。やっぱりイーストウッドはかっこいい。
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