「愛すべき偏屈親父!」人生の特等席 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
愛すべき偏屈親父!
実際はそうではないと言われているが、クリント・イーストウッドの近頃のキャラは、本当に嫌な老人役。楽しげに演じていた。今回の内容は想定内の展開で、驚きはないが爽快感を持って観ることができた。アナログ親父、パソコン拒否いいじゃないの。「マネーボール」のデータ重視の野球もありかもしれないが、この作品のように足で稼ぎ、眼と耳で確認する方が、私は好きだな。データだけじゃ、その選手の性格とか、気持ちまでは読めないと思うしね。原題は何なんだろうって思っていたら、「カーブに難あり」だった。邦題はなかなか工夫しているね。最初の馬のシーンは配給会社のロゴかと思っていたらそうではなかった。後から理由がわかった。自分と父親との関係も思い起こされた。ちゃんと向き合っているかな? あまり自信はない。最近の作品は展開が早くてついて行くのが大変なのも多いけど、こういう作品に出会えるとホッとするな。安心して観ていられた。
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