劇場公開日 2012年11月23日

  • 予告編を見る

「予定調和だけど、」人生の特等席 xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0予定調和だけど、

2012年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

単純

ストーリーは、すべてがうまくいっちゃう。
映像は、全然、新しさを感じないモノトーンのよう。
俳優陣は、頑固ジジイに、いまを生きる娘。らしい俳優を配置。

すべてが予定調和的な映画だと言えるだろう。
でも、これは否定形ではない。

クリント・イーストウッドの俳優復帰作品として、
ああやっぱり、こんな役なのねと妙に納得してしまった。
そう「グラントリノ」で見せた頑固ジジイなんだけど、
心底じゃ、ふれあいや、つながりを求めてる。
コンピュータやITなんか触りたくもない。
だけど、どこか時代遅れな自分にもため息がでてくる。
そんな役。
だから、いまの高齢者たちへのイーストウッドのやさしさであり、
リスペクトであるとも言えると思った。

それに、忙しい弁護士で共同オーナーになる寸前の娘、
だけど、本当はメジャーリーグが大好きな娘。
そんな娘役のエイミー・アダムスが素敵だ。
はじめのうちは、どこにでもいる普通の女性だったのだが、
父親とメジャーリーグの旅を続けるうちに、
自分のルーツを発見していく。
そうすることで、輝いていく。

いずれにしても、すべてが予定調和的である。
でも、これは、むかしよく見た映画の世界ではないのか?
心ときめかせて、見に行ったハリウッド映画の良質な部分。

そんなことを思った映画である。

xtc4241
PR U-NEXTで本編を観る