リトル・マエストラのレビュー・感想・評価
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石川県のご当地ドラマということで、寂れた港町福浦を舞台にした作品。
マエストロ・オルフェンシュタインを本物の指揮者井上道義が演じている。オーケストラアンサンブル金沢の指揮者でもあり、タクシーに乗せたこともある。
招かれた吉川美咲(有村)は名指揮者の孫というが、幼い頃の怪我のため音楽一家の中でただ1人楽器が弾けないという。高校ではブラバンの指揮者をやっているが、楽器ができないことで部員たちからは敬遠されていた。
巨大タンカーが福浦沖で沈没したため漁業も衰退の一途。それでも高齢者が多い中で音楽に打ち込む姿がいい。方言は篠井英介が一人で盛り上げていた感じもする。個々のエピソードはそれほど感慨深いものがなかったのだが、コンクール当日に出演を辞退して高校のバスケットボールの試合の応援に駆け付けるという突飛なストーリーだった。
リトル・マエストラ美咲を船に乗せて送る,、別れの演奏がとても良かった。
まず相手を思いやる
才能はあるけど、上手く思いを伝えられない女子高生指揮者と、過疎化していく小さな漁村のオーケストラの話。
作曲家の思い、指揮者の思い、演奏者の思い、それぞれの思いには、その人の人生が反映されている。そんな思いが繋がって纏まっていく。
最後には、解散の危機にあったオーケストラがバスケの試合での演奏で危機を脱出する。
込められているメッセージや絡んでいる人が多すぎて、ストーリーも肝心の有村架純演じるマエストラのキャラクターも発散してしまったのが残念。
思いを伝えるためには、まず相手を思いやる必要があるという言葉には激しく共感。
可もなく不可もなく・・・
小さな漁師町のオーケストラが、リトル・マエストラの出現によって上達し、見事コンクールで優勝するサクセスストーリーかと思いきや、コンクールをパスして突然バスケの試合の応援へ行ってしまうという、現実離れしていてちょっと白けてしまう内容だった。
釈ゆみこの演技がちょっとわざとらしさがあって、あまり感情移入できなくて残念。
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