「タイトルなし(ネタバレ)」ビンゴ 戒音さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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山田悠介さんの作品が好きなので見たけど、これ実写化する意味あった?
作者の作品は全体的に展開や物事の理由が分かりやすく描かれており、グロテスクだったり殺生表現のあるラノベって感じ。内容は重いけど文体や場面の描き方は軽めで、残酷な表現が平気な人なら気軽に読める、みたいな。
原作がさらっと読める構造だからこそ、映像化するならキャストの演技力が優れていて場面の見せ方もよほど凝ってないと学生の文化祭レベルになってしまう。
それを体現してしまったのがこの作品。
全体的に演技がわざとらしく、映画というより舞台のような演出が続く。それを舞台ではなく役者をアップでフォーカスする映像作品として見せられるので、ずっと違和感が存在し続ける。
これを中学または高校生が製作したなら頑張ったんだな凄いなと思えるけど、プロの作品としてはオススメできない。
因みにラストは胸糞展開なので、それも平気な人でないとキツイかも。原作者の作品が好きな自分でもこの作品はラストが苦手だった。
だから尚更、映像化でそこがどう違った見え方になるか期待もあったんだけど無理でしたね。
海外映画のラスト胸糞展開は胸糞ながらに考えさせられるものがあったりする話も多いけど、日本作品の胸糞展開は本気で胸糞な感覚しか残らないのが多い。何でだろう。
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