舟を編むのレビュー・感想・評価
全195件中、61~80件目を表示
【”気真面目に、仕事をする事の大切さ。”本好きには堪らない、辞書が出来るまでの累々として丁寧に仕事をする過程を丁寧に描く秀作。辞書編集部の美術の素晴らしさにも垂涎した作品である。】
松田はマジメが鉄板
地味な内容でしたが、面白い内容でした。
企画から発売まで20年はかかる国語辞典の裏舞台を、
馬締光也(松田)を中心に大河ドラマのように仕上がってました。
馬締は「大学院で言語学専攻」で、
最初営業に配属って、どう見ても配置ミス。
辞書を作るために生まれた男、にしか見えないのは、
若干ファンタジー。
ラブレターの件も、時代を逆行したファンタジー。
かなり笑ったけど。(戦国武将かよ!のトコね)
登場人物が少ない分、それぞれの個性が際立っており、
初めは辞書製作にネガティブな面々も、
西岡(オダギリ)が次第に馬締に協力的になったり、
岸辺(黒木)も段段辞書製作にハマっていくのが楽しい。
あと、やっぱり宮崎あおいは別格。
彼女は料理作る役が多い気がするが、実際も料理上手そう。
まっすぐに進む強さ
いい映画に出逢ったなぁ
チャラ男を演ずるオダギリジョーも良かったし、いまどき娘の黒木華も良かった
地味な内容をよくぞここまで映画として完成させたもんだ。半年間映画生活から離れていて、久しぶりに見た作品。
知的作業の積み重ね。そんな内容の映画は数多くはない。辞書の編纂には20数年かかる作業が待っている。用例収集という地道な日々の作業、他社との用語比較、最後には第五校正など・・・選んだ仕事の時間という点では、他にもあるわけだが、机上の仕事でここまで描けるものはなかなかないのです。
馬締(松田)が下宿屋のおばさんの孫娘・かぐや(宮崎)に恋をして悩み、やがて恋文にて気持ちを伝えるシーンなどは精神的に盛り上がる部分ではあるが、それが結婚に至る過程やその他、そのおばさんの死去や、編集部の松本(加藤剛)が出版間近に死去するなんてところもあっさりカットしてある潔さも全体的に爽やかに感じさせる。主人公の一生を描くのではなく、辞書が世に出るまでを描いているかのように・・・
言葉の魅力に気づく
斬新な物は何がいいのか簡単に説明出来るけれど、一見地味な物は良さを伝えるのが、とても難しいと思っています。
これはまさに後者なので、何と伝えればいいのか分からない。自分に語彙力がないのが悲しいです。
一言で表すなら、「ひとつひとつの過程をきちんと丁寧に作ってあるから」なのかな。まさに、この辞典の「大渡海」みたいに。
細かい所まで、きちんと本物を作っているから「あれ?」と思う所なく、入り込んでいけるんだと思います。
辞書がテーマなだけあって、言葉選びがきれいだと思いました。名台詞と言う訳ではなく、観客がすとんと納得出来るシンプルな言葉選びが上手でした。
編集部員も松田龍平とオダギリジョー始め、ちゃんと生きて愛される役を見事に演じてました。
辞書が10年以上もかかることや、あんなに大変な作業を経て出来る事を知りませんでした。
知っていたら、私のこのレビューも何か伝えれるものになっていたと思います。
この感情を言葉にする力がなくて悲しい。今までもそう思って来た事はありますが、どうしたらいいかその手段が分かりませんでした。
これからは、辞書を片手に一歩ずつ理解を深める人生を過ごしたいと思いました。
辞書と人生
しみじみと
“打ち込めるもの”がある幸せ
コミュニケーションが苦手な主人公。周囲と会話して頑張ろうとする姿が...
地味だけどよかった
コミュニケーションが苦手な若者が長い年月をかけて辞書を作り上げていく、
という割と順風満帆なあまり起伏がないストーリーだが、退屈することなく、面白かった。
主人公の朴訥とした、けど若干挙動不審な松田龍平と軽薄だけど根は優しいオダギリジョーが緩やかな時間の中で少しずつ影響を与えて成長していくのが良かった。
宮崎あおいの神々しさ、池脇千鶴スレ感、黒木華のちょい感じ悪い女の子も含め、役者さんが皆素晴らしかった!
また、ラブレターのくだり、面白い顔してんねの黒木華の顔、などのクスッとしたり、オダジョーの泣くシーンでほろっと来た。
役者さんがみんな上手くて入り込めた。
大して事件の起こらない、善人ばかりの世界ですが、そういう世界もまた現実。
日常を淡々と描いてて役者さんも上手なのに退屈で仕方がない映画もあるが、
その違いはなんだろう。
その日の気分、体調もあると思うが、演出やセリフが役者さんの演技の邪魔をしないからなのかな。
ただ、最後はやり遂げた感じの方向の感動を味わいたかったけども。
あと、ラストがちょっと不穏な感じがしたのは勘違い?
この監督の「川の底からこんにちわ」も面白かったですので、私に合うのだと思う。
完成がいつになるとも知れない辞書づくりの仕事にスカウトされ、大家さ...
完成がいつになるとも知れない辞書づくりの仕事にスカウトされ、大家さんの孫に一目惚れする。仕事と恋に真面目に生きる、それだけでもじゅうぶんなんだけれど、出てくる人たちみんな良い人ばかりで泣けた。とくに西岡が最初なんだコイツと思ってたらすげえ良い奴。西岡で泣いた。酔ってプロポーズもダサくて泣けた。
まじめとかぐや二人のシーンをもっと増やして欲しかった。全体的にすごいよかった。
原作を読んでから鑑賞しました
全195件中、61~80件目を表示