中学生円山のレビュー・感想・評価
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中学生円山!演技うまい!面白かった!
クドカンの映画、たぶん、そんなに見たことない。 今日はレディースデイ、大半のお客様は女性で男性は少なかった。 なんか、俺、ゲラゲラ笑えちゃいました。女性が無反応なようなシーンでも…。 朝の連ドラ作ってる人とは思えない不思議な映画だったな〜。 これってコメディ?けど、意外に道徳観念たたきこむシリアス内容も盛り込んで、まか不思議な映画でした。 あと、出演されている俳優さんたちが皆自然な演技で驚いちゃいました。うまい! 妄想超えてる映画なんだけど、実際にいそう、ありそうな人や事件に見えちゃいました。 中学生円山の妹が徘徊老人に行ったセリフ、‘ひとりで歩いてると徘徊だけど二人と歩いていればデートだし!’いいセリフでした…しみついちゃいました。
常識(社会)に対する否定と肯定を快活に内包している映画
色々と考えさせられるよい映画だった。
下記からは、「常識」という言葉をかなり広義な意味で使用する。曖昧な感想文になってしまうかもしれない。
草薙剛演ずるシングルマザーのキャラクタ(下井)にスポットを当ててみると、この作品は面白くなる。
なぜ人を殺してはいけないのか。
幾度かその問が劇中で出てくるが、それはただ「常識」で規定されているからであるという答えしか出てこない。
しかし下井はそれを飛び越え、「自分で考え、殺してもいいと思っているから人を殺めている」状態である。芯を持ち、ことをなしているのである。
円山と下井が関係を持ちだした時、円山は自分の妄想を嬉々として下井に伝えるのだが、「妄想は妄想だし、どうせ……」という側面も持っていた。
当の下井は本気で円山の妄想に取り組もうとしていた。
「妄想は妄想でしかなく、現実にならない。くだらないもの」というのは、社会からわりふられたただの通俗的な観念でしかないということを踏破しようとしていたのだ。
「妄想が現実を超える」と言っていたのは、自分で勝手に規定しているものと、常識を振り払ってみろ、ということであるという円山へのメッセージである。
「自分で考えて生きる」ということが大切なことであると、かなり抽象的にではあるが、円山にも言っている。そしてその生き様も、散々描写されている(ゴミの分別を始めとする周辺の治安維持がその例)。
円山は下井の生きる姿勢に、今までの誤解を改めるようになるが、そういった描写が具体的にされていないのがみそである。ほとんど抽象的に描かれているのである。
円山が突然人前でパンツを脱いで成し遂げようとしていたセルフフェ○を実行する。ここが下井の思想を円山が受け継いだ瞬間である。つまり自分で考えて行動し、常識を振り払った瞬間である。人前で裸になっちゃいけないって誰が決めた? 今すぐセルフフェ○したいんだ! っていう考えに身を任せたのだ。
劇中ではいくつかの妄想が展開されつつ、最終的に現実の中で「中学生円山」という妄想を現実にしてヤクザと戦う。ここに本作中の一つの到達点がある。つまり実際に「妄想が現実を超えた」のだ。
最後に下井は撃たれて死ぬが、特に哀愁など帯びず、全く悲しむような描写がないのは、「死ぬことが悲しい」なんてことも忘れるくらいに常識から振りほどかれていたからにほかならない。常識を超えて、妄想で現実を超えたのだから。
その上で「チン○に舌が届いた」ってことを報告する。重大なのだ。常識上ではばかみたいなものであっても、彼らにとっては今生の別れとしてふさわしい互いにとっての大切な合言葉であったということだ。
二人の見えない絆を表す素晴らしいシーンだった。
最後のほうで「なぜ人を殺しちゃいけないか、説明できる人間が正義」といったような円山の台詞がある。
この台詞が言っているのは、つまり、「自分で考えて、自分の考えに従って生きることが正義(あるいは最も自分らしく生きる方法)」ということであろう。常識をそのまま許容するべきじゃないってことだ。
笑顔で、バイクの駐車を注意する最後の円山は、今後そういう姿勢を持って生きる……まるで下井の意思を継ぐように、という姿で、とてもよい幕引きだった。
一方で、妄想なんてしなくても、そして常識の中で生きていても、案外この世界は面白いんじゃないか、というのも、団地に住む個性豊かな人間からメッセージとして伝えられてくる(妄想と交互に展開する辺り、そういった意図があったのではないか)。
特に円山の一番身近な存在である家族が、円山の知らない所で、ドラマティックなことを様々となしている。母親は元韓流スターと一悶着あったり、妹は認知症の爺さんと付き合ったり。
多分、この映画は見る人が見ればくだらないギャグっぽい映画にしか見えないが、一方で様々なメッセージを内包していると、私は思った。
前半は笑って見ていたが、後半は真剣に考えながらみていた自分がいた。
うん
宣伝よりはおもしろい。だけど、うん。ちょくちょく入れてくる笑いの感じはクドカンっぽさが本当に出ていて、やりたいことやれているなーと思いました。だけど、もうちょっときれいにまとめて欲しかった。終わり方が難しい内容ではあるんですけどね。
あれ?面白い‼
なーんかくだらない映画観たいな〜、これとか絶対くだらないだろうな〜
と、思ってふらっと観てきました。
が、なんてこった!めちゃくちゃ面白いじゃないですか‼
思っていたほどエロくもなく、妄想ワールド炸裂でとっても楽しかったですが、それだけでなく、妄想が真実を超えるシーンも多くて楽しかった‼
1人でケラケラ笑ってしまった(笑)
円山君役の俳優さんの演技も素晴らしかったです!
「考えない大人になるくらいなら、死ぬまで中学生でいるべきだ!そうだろ‼」
と、「中学生、円山!」の掛け声が頭から離れない。
予告の頃からそれは変わらず。
あと面白かったのは、路上ライブで若者が歌っていた「行かないで〜行かないで〜♪」の曲、メリケンサックのあの曲でしたね(笑)
彼は今でも頑張っているのでしょうか?
ただ、残念だったのは、後半のまさかの展開。
実は悲しいお話でした。
でも、あのままふざけて終るよりはいいのかな?
とにかく、全体的には、とっても楽しいお話でした。
暖かさがクセになるよ
なんつーか。宮藤官九郎監督ならではの、ばかばかしさ全開で笑えます。でも所々シュールなんだよね。番宣もさぞかしやりにくかっただろうなあ。草なぎ剛の半端ない感もよかったけど、主役の中学生くんがいい味出してました。遠藤さんはさすが!だよなあ。 終わったあとも、くすくす、っていうか、なんかもう駄目すぎてとほほほ、っていう感じの暖かさに包まれる作品。自分的にはこの遠赤外線的ゆるさがマルなんだけど、真面目な人にはちょっと辛いかもな〜。テーマは?って言っても、そりゃむずかしいでしょ? でも妄想はアートの原点だからね。カッコ良く言えば、イマジネイトじゃないですか。創造すること。勘違いでなんとなく押し切っちゃったりさ。勇気と、まあいいじゃん感をスクリーンからたっぷりいただきました。そんな映画って、そんなにないんじゃない?けっこう高評価です。はい。
団地を人間交差点的に扱ったコメディー映画。お化け屋敷ではないです。
団地の中学生という設定にひかれて見に行った。 宮藤官九郎さんの作品だから、おそらくハチャメチャな映画だろうと思っていたが、それほどでもなかった。 いろんな映画の要素を組み合わせて、パロディー的な笑いをねらっているハリウッドのコメディー映画のようだった。 たぶんベースとなる作品は「みなさん、さようなら」(2012)だろうと思う。 団地に住む中二の円山は、普段はあらぬ妄想にはげみ、男なら一度は試み、そして挫折するであろう妙な技を習得するため、日夜鍛錬を欠かさない。 ある日、謎のシングルファーザーが、団地の上の階に引越してくる。 円山はその男に、自分の変態ぶりを見透かされているようで、気になってしょうがない。 そんな中、団地で殺人事件が発生。 円山は、また妙な妄想をふくらませ、シングルファーザーを犯人と思いこんでしまうのだが・・・。 と本筋はこんな感じですが、それに加えて、あこがれの同級生、団地を訪ねてくる謎の韓国人電気屋、韓流好きの母親、パッとしないサラリーマンの父親、うざい小学生の妹、近所の認知症の徘徊老人、その他いろんな人が絡んできたり、妄想に出てきたりして、けっこう笑えました。 団地を人間交差点的に扱ったコメディー映画で、くしくも同時期に封切られた、お化け屋敷風に扱ったホラー映画はまだ見てないけれど、個人的にはこっちの方が設定的に好きです。
後半が個人的に残念
舞台挨拶目当てで応募したら当選したので鑑賞。中盤までは面白い。中盤までは結構ひたすら笑えた。 エッチさは監督が言うほどエッチじゃなかった。映画だから控え目にしたのかな。 主役の子良くがんばったと思う。 ヒロインの子が美少女で 色気があった。 後半がなあ〜剛がなあ〜。可哀想で結構酷い。あとは学校であんなことを頑張るのはなあ〜。 私は好きではなかった。クドカンはああいうの多いのかしら? クドカンの映画やドラマ全然見てないから分からない。 とにかく私は最後は好きじゃないけどそこ以外は楽しくて笑えて良かった。
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