劇場公開日 2013年5月18日

「団地を人間交差点的に扱ったコメディー映画。お化け屋敷ではないです。」中学生円山 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0団地を人間交差点的に扱ったコメディー映画。お化け屋敷ではないです。

2013年5月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

団地の中学生という設定にひかれて見に行った。

宮藤官九郎さんの作品だから、おそらくハチャメチャな映画だろうと思っていたが、それほどでもなかった。

いろんな映画の要素を組み合わせて、パロディー的な笑いをねらっているハリウッドのコメディー映画のようだった。

たぶんベースとなる作品は「みなさん、さようなら」(2012)だろうと思う。

団地に住む中二の円山は、普段はあらぬ妄想にはげみ、男なら一度は試み、そして挫折するであろう妙な技を習得するため、日夜鍛錬を欠かさない。

ある日、謎のシングルファーザーが、団地の上の階に引越してくる。

円山はその男に、自分の変態ぶりを見透かされているようで、気になってしょうがない。

そんな中、団地で殺人事件が発生。

円山は、また妙な妄想をふくらませ、シングルファーザーを犯人と思いこんでしまうのだが・・・。

と本筋はこんな感じですが、それに加えて、あこがれの同級生、団地を訪ねてくる謎の韓国人電気屋、韓流好きの母親、パッとしないサラリーマンの父親、うざい小学生の妹、近所の認知症の徘徊老人、その他いろんな人が絡んできたり、妄想に出てきたりして、けっこう笑えました。

団地を人間交差点的に扱ったコメディー映画で、くしくも同時期に封切られた、お化け屋敷風に扱ったホラー映画はまだ見てないけれど、個人的にはこっちの方が設定的に好きです。

Push6700