クラウド アトラスのレビュー・感想・評価
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自分の周りと照らし合わせる楽しみ方も
火の鳥方式というのか、地球での6つの時代の物語を紡いでいく構成の作品。
それぞれの時代の出来事が小さなところから繋がって、繋がって、繋がって……という感じでした。
物理的な繋がりより精神的な繋がり。
人と人との繋がり、その繰り返しと積み重ねで出来上がる未来で、繋がった先に何があるか。誰がどういう選択をするか、みたいなテーマ性は「LOOPER/ルーパー」を思い出しました。
鑑賞後はこの映画について頭を巡らし、自分の身の周りの事と照らし合わせてみると面白いかもしれません。
オムニバス好きなので、各ストーリーにちょっとでも関連性があるとテンションが上がるし、時代の幅がとてつもなく広いから歴史モノを見てる気分にもなります(笑)
でも期待して見たけど、期待以上でも以下でも無くて、そういう意味ではちょっと残念でした。
未来の世界描写はちょっと前までの近未来のイメージ、というより数年前のSF映画みたいでしたが、原作の影響なんでしょうか。これぞ近未来SF映画!って感じでした。笑
でも好きです!笑
輪廻天昇の壮大なストーリー
オムニバスのように色んな時代設定で進むいくつものストーリーが同時進行して、それらが重なり始めたときの感動、そしてクライマックスではさらに感動❕❗
凄いけども
確かにいくつもの時代がそれぞれ進行し、その登場人物たちが輪廻転生を意味した役柄になっており、頭で整理しながら観ているとそこそこ楽しい。
悪人が転生を重ね善人になるのが良かった。
作曲のやついらないからもう少し短い時間だったら良かったのに。疲れた笑
六つの宙に浮く引き出しを嵌め込むような
ぺ・ドゥナが観たくて鑑賞。3時間近い長編は時間も世界も異なる六つのストーリーがばらばらに織り込まれているので、認識するだけでも忙しい(^_^;)
けれども、個々の世界観は魅力的で軸もしっかり、見応えありで飽きることなく観てしまえるのも確か。
周知のようにトム・ハンクスやハル・ベリー、スーザン・サランドロンはじめとする、豪華出演者達が一人何役も演じているのも見所、一回観ただけではなかなか見破れない。特殊メイク、衣装などもクオリティが素晴らしく、時代毎の雰囲気だけでも至れり尽くせり。
異なる六つの世界は中盤以降、次第に繋がっていくある本質を伝えようとしているのが分かりかけてくる。
メッセージ性がある、哲学的、輪廻転生。1度は滅んだ地球、別の惑星に生きる人間が最後まで守り通したものは。。時代や場所を超えて繋がっていく光のような希望を見出せるラスト。
もちろん近未来の空気人形を彷彿させたぺ・ドゥナの感情湧き上がる役所にも大満足!多分二回目の方がもっと理解、すっきりと納得するのだろうな(笑)
あ~やっちまったな映画
過去に何発か大当たりさせた監督が映画会社からご褒美に採算度外視でやりたいことやっていいよ的に予算をもらえることがあるそうですがこれもそれかな。
別の映画ですがたとえればインセプションって映画がありましたがあれもバットマン新シリーズで当てた監督がご褒美に好き勝手やらせてくれたらしいですが見事に外していましたな。
俺ものすごい脚本思いついちゃったってドヤ顔で脚本書いてた感じが見えました。で、結果全く面白くない。
この映画もそんな感じ。
良く言えば実験映画、悪く言えばマスターベーション映画。
監督はいいけど付き合わされる一般人としてはちょっと…。
まあペイテレビで見たのでこれに数千円払ったわけじゃないけど。
最後ちょっと野暮なツッコミ言えば一番近い地球型惑星に移住したってそっから肉眼で地球は見えないでしょうと。
壮大な六重奏…こんな映画初めて見た!
なるほどみなさんのレビュー通り見て損はしません。
こんな映画初めて見た!
本当に色々な教訓が詰められた作品でした。
6つの時代が交錯しながら進むので、飽きることなく最後まで壮大な物語を息を呑みながら見ました。
拙い言葉ながらまとめると人間同じ過ちを犯しながら生きるのは過去も現在も、もしかしたら未来も変わらないのだろうと。そしてその中でただ少しだけでも変化を起こしながら生きていくのも人間だと。そんなメッセージを感じた気がします。
現在の時間軸にあたる話が一番平和なのもなんとも暗示的です。原発、消費社会への問題提起も巧妙に仕組まれていたように思います。
あと驚いたのは美術的な面です。まず俳優さん達のメイク!誰が誰だか一回見ただけではわかりません。(でも色々な時代に色々な役柄として出ながらもどこか共通点があるように思えるのはわたしだけでしょうか…?)それぞれの世界も色濃くてそれだけで一本の映画がありそうな世界観。思わず入り込みました!
ただ、セリフも印象に残るものが多かったのですがいかんせん字幕で追ってるだけでは理解しきれない部分も。原作の小説も読むとより理解できるのかな。
ともろもろ語りましたがとにかく面白かったし感動したのです。はい。もう一度見ます。
上映時間172分は確実に必要な作品。
非常に良かった。
本作は6つの時代と場所で、6つの話が同時並行的に進む作り。
各々の時代は同じ世界線の中で前後関係があり、過去から未来へ同じ魂を持つ人物の変化を追っていく流れになっています。
一人の男の魂が過去の或る状態から始まり最終的に…という壮大な魂の旅行を追うことに。
本作の大きな特徴は、各時代の主要人物が同じ俳優陣であること。
性別、年齢を超えて俳優陣が様々な役を演じており、この点が物語を理解する上で非常に大きな要素となっています。
そのため、通常の映画では有り得ないのですが前情報、特に出演者の役に係る情報を出来るだけ入れて行くと一層楽しめると思います。
同時並行に進む6つの作品。
各々の作品で共通の役者が様々な役で格好で登場。
どの役者がどの役を演じているのか、その前後関係はどうなのかが非常に重要になります。
それを意識するだけで数倍楽しめる作品です。
昨今無駄に長い尺の映画多いですが本作は別。
172分は確かに長い。
長いですが飽きずに観れます。
それだけの魅力が本作には有ると思います。
米国映画版「火の鳥」的な本作。
一度観たら二度観たくなります。
オススメです。
多層的に輪廻転生を観れる楽しさたるや!
マトリックスのウォシャウスキー姉弟が描く6つの時代の6つの多層的な輪廻転生した人生を連続して見せるフレッシュな作品!
アトランダムに見えて、実は超計算されたシーンのつなぎは素晴らしいDJのよう!
各人生で同じ役者が輪廻転生したキャラを演じていているのだが「違う人物だが、どこか似ている感」を見事に表現している。
テーマとしては一見陳腐なピースフルなレフトよりの思想に見えるが観客の生の意義を問う者だと思うし、それは人それぞれ荘厳なクラウドアトラス6重奏を聴きながら考えればいいのではなかそうか?
あとペ・ドゥナはやはりカワイイですよ。
超現実的に表現しようとして結局テーマは口で言っちゃってる
一言で言えば、ありふれたことをものすごく思わせぶりに表現してる作品です。
原作者は村上春樹の影響を受けているということなので、恐らく『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』や『ねじまき鳥クロニクル』みたいなことをやりたかったのでしょうが、未だに何を描かんとしているのか読者を困惑させ続けているかの作品に対し、時代を越えて繋がっていく人のカルマと意志や想いを描こうと試みるはずの作品が、マトリックス三部作でファンたちの顎の骨を外さんばかりに驚愕させた「それでも諦めずに続けることが大事」というウォシャウスキー的テーマに組み込まれ、果てしなく凡庸な話に徹底しています。また手塚治虫の火の鳥のように、同じ人間が時代を超えて出会い続けるという構造も意味があるとは思えません。というか、原作にこんな描写あったんですかね?近未来編のクローンの女性とジャーナリスト編のデブの外国人労働者が同じ役者である必然性は少なくとも皆無です。またマトリックスで見せたウォシャウスキー姉弟お得意の無駄に長いセックス描写も悪い意味で特徴的です。長いセックスに何を投影なさってるのか意味不明でなりません。
ねじまき鳥にある壁越えという非凡な飛躍を描くには映画の二時間という尺では足りなかったのかはたまた彼らの凡庸さなのか、彼らのマトリックスで培った期待値の貯金は刻々と浪費されているので、それがゼロになる前に無駄な飛躍を望まずにエンタメに徹して欲しいと願う今日この頃です。シャマランみたいになってしまったらもう目も当てられませんから。
映画の見方がまた一つ増えました
考察するのが面白い映画でした。
六つの話が少しずつ関連しており、何と無く分かるようにこちらに見せてくれます。
その何と無くというのがこちらに考察する楽しみを作ってくれています。
一つ一つをみれば何てことのない作品ではありますが、やはり繋がっているのかなと示唆するような演出や配役はこちらの想像力を掻き立てられました。
圧巻の映画でした
マトリックスの監督と聞いて見てみようと思いました。
まったくした調べをしてない状況でみたので、6つの話が進行するって事を映画を見ながら知りました。
最初172分って書いてあって長いなと思いましたが、見てみると圧巻の内容でした、全く次の展開が想像出来なかったので、どうなるのか楽しみで全然長く感じました。2時間映画と同じくらいでした。
やっぱりこの監督の姉弟は素晴らしいですね、マトリックスを見た時も衝撃的でしたが、これも凄かったです。
一つ一つの話が丁寧でかつ細かく、テンポよくて素晴らしかったです。
映像もびっくりするくらい綺麗でした。
映画館で見なかったことを後悔しています。
クラウド・アトラス六重奏
こちらは、好きな人と嫌いな人がはっきりとわかれる作品ではないでしょうか。
同時進行で6つの話が進むので、
難しいと思ってしまったら なかなか本映画に入り込めないかな、、。
普段から小説等よく読んでいる方には、理解しやすく 楽しめる作品なのでは。
私は 逆のタイプですので、
始めなかなか内容を掴めずにいました。最後の最後でやっと、何を伝えたかったのかが理解できた感じです。
3時間弱と長く、難しい内容の映画にしては最後まで見れたので、ストーリーは面白かったのだと思います。
役者さんが1人で何役もこなしているのは必見ですね!
観るのに覚悟がいるけど後悔させません!
とにかく上映時間が3時間と長く、初めは内容の理解に難しく、観るのに覚悟がいるほどの映画ですが、観た後に良かったと心から思える、素晴らしい映画です。
主旨を理解出来れば一気にわかりやすくなります!
手塚先生の火の鳥を彷彿させる輪廻転生物語。ちゃんと俳優性になってるしね。
それよりも監督が女性になってたことにはびっくりしました。
これぞ“神”編集!!
観てから読むか?読んでから観るか?はなかなか悩ましい問題だが、これは読んでから観たことで、映画がいかに良く出来ているか、ウォシャウスキー姉弟とトム・ティクバがいかに良い仕事をしたかが、とても良く理解出来る。
原作は過去→現在→未来→現在→過去とジャンルも舞台となる時代も異なる六つの物語を並べる体裁をとっていたが、ウォシャウスキー姉弟とトム・ティクバはそれぞれの物語のパズルのピースをバラバラにし、正に換骨奪胎、ひとつの大きな物語として再構築し、際限のない人間の欲望、罪と罰、循環する命、受け継がれていく魂、といったテーマを浮かび上がらせることに成功した。
原作のデヴィッド・ミッチェルがやろうとして上手くいかなかった(と私は思う)ことを三人の監督は見事にやってのけたのだ。
ここまで細かく六つの物語をつなぐことは小説には出来ないことだし、ひとりの俳優が複数のキャラクターを演じることでそこに意味を持たせることも小説には出来ない。
正に映画にしか出来ない方法でこの壮大な物語を作り上げた。これは賞賛に値する。
ただ、一方で、原作を読んでいない人がひとつの物語をもっとじっくり見たかったという感想を持つのも当然だろうし、仕方のないことだと思う。
それは、それぞれの物語がそれ自体で十分成立する完成度の高いものであることの裏返しでもあると思う。
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