レ・ミゼラブル(2012)のレビュー・感想・評価
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思い出すだけで胸がいっぱいになる
個人的にミュージカル映画が苦手なので、公開当初は敬遠していた作品でした。
しかし、観た人が皆「泣けた」というので、興味の方が勝り劇場へ観に行きました。
アン・ハサウェイが助演女優賞を受賞しましたが、私が一番印象に残っているのはサマンサ・バークス演じるエポニーヌです。
彼女は舞台でもエポニーヌを演じていた経験もあるからか、完全に役にハマっていました。
表情も全て切なくて、涙なしでは見る事が出来なかった。
映画を観た後、登場人物の事を考えると胸が苦しくなるという経験を今までした事がありませんでしたが、今回初めてそんな気持ちになりました。
ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・サイフリッドなどどの年代でも楽しめそうな超がつくほどの豪華メンバーがキャスティングされていますが、本当にどの役も素晴らしかったです。
ファンティーヌの歌うi dreamed a dreamは想像以上に素晴らしく、しばらく何度も聞いていました。
アン・ハサウェイは『プラダを着た悪魔』から随分変わりました。
アカデミー賞受賞も納得です。
「誰かのために生きる」という気持ちが現代では欠けているという事をこの映画を鑑賞して気付きました。
こういった気持ちは忘れずにいたいです。
決して幸せな事ばかりが溢れている作品ではないけれど、観終わった後何故か心が暖かくなるので多くの人に観てもらいたいと思いました。
私は、このレビューを書いている今でも数々のシーンを思い出して涙しそうになります。
もうすぐブルーレイとDVDも発売です。
いつの間に・・・・
酷評側ですがシナリオは素晴らしい
まず、最初に言いたいことは、レミゼの原作、舞台、つまり元としてのものそのものは大変素晴らしかったという事。
物語が実に良い。映画を観てからうなってしまい、レミゼファンに話を聞いたが騒がれるだけある。それから舞台を観た。
映画をみて感動した皆さんも、おそらく物語が、役者が、素晴らしかったという点だろう。それは私も同感です。
しかし、これは映画。映像として観た結果、少しばかり酷評になりました。
映画は、観るもの。どんなにこだわっても最初に入るポイントは目。映像です。
絵が非常に退屈だった。
私だって感動したかったさ!!!!!笑
ミュージカルとは音楽を交えた物語なのだから歌って当然。しかし、歌が長い、なんでも歌えばいいと言う物ではない。そう感じさせるのは、絵の繋ぎがよくない、動きが無い、飽きてしまうのだ。
それらを改善しようという試みが見られなかった。イライラが募ってしまった。
もちろん、舞台が元の映画は存在するが、きっと魅せ方の違いではないだろうか。
せっかくの役者の名演技、どうしてこんなにもつまらなくみせてしまったのか、気になって仕方が無い。
どうしてこうなってしまったのか…。
ちなみに、アンハサウェイとラストはぽろりとしたが、
同時に、長かった、やっと終わった、と思ってしまった自分が悲しい。
それにしても、役者の演技と歌唱力は凄まじかった。
衣装、舞台、どれも素晴らしかった。
あそこまで完璧で、どうして一番大切なところがああなってしまったのか。
物語と役者に罪は無い、映画の映像としての力があまりに感じられない作品であったと思う。歌で泣いたのは久しぶりでした。
泣かされる映画
IMAX版にて再び至福の時間を
素晴らしい
小学生の頃、青い鳥文庫で「ああ無情」を呼だのだが、ほとんど記憶にない。
というか、レミゼラブル=ああ無情だと知ったのはついこの間である。
そんな私はCMを観て衝撃が走った。
実は私は無類の女声好きなのだが(別にいやらしい意味はない)、流れてきた歌声にすっかり魅了されてしまったのだった。
事実上、予備知識0で挑んだのだ。しかし、セリフの9割が歌というのは私にはドツボであった。
なにぶんミュージカル系の歌が大好きなので単調と批判される9割歌も私は肩を揺らして楽しんでいた。違和感は皆無、息づかいまで歌に入っているのでむしろ感情移入できた。
そしてなんといっても、どんなにクサいセリフも歌にのせてしまえばロマンチックになるのだ。これは歌の魔力だと思う。
そしてやはり女性は素晴らしい。
脇役の脇役まで素晴らしい声を持っており、何度も鳥肌にさせられた。
特にon my own やdream of dream (間違ってるかも)は旋律が頭から離れず、映画を見終わった後もネットで調べてずっと聴いていた。
総括すると、観ないといけない映画
長いので歌が好きではない人にとっては辛いかもしれない。
ただ一旦感情移入ができてしまえば、とてつもない鳥肌があなたを待っている!
久しぶりにいい映画を見た。
皆さんがんばりました賞!
2011年にブロードウェイのヒュージャックマンの期間限定のショーを見ましたがその時の歌のうまさに感動しました。
どんな素人でも最初のシーンで実際に歌っていることはわかるので一瞬鳥肌立ちますが徐々に飽きてきます。
が、あれをやられてしまうとこれから作るミュージカル映画はこの手法なのかと思うと役者泣かせ。
ラッセルクロウのような歌イマイチの方が目立ってしまいます。
アンハサウェイの名場面をCMで流してしまうとつい観に行っちゃいますよね、一番泣けるシーンをあんなにCMで観たら泣けないんですけど・・・
でももう少し歌声聴きたかったです。
できるだけいい劇場でサウンドのいい所(できればIMAX)での鑑賞をお勧めします。古い映画館は避けましょう!
やはりミュージカルはイイ。
舞台版も小説も見たことはなかったのですが、レミゼ。
ミュージカル好きとしてはこの圧巻の2時間弱、楽しませて頂きました。
映画じゃないと出来ない場面転換や、演出はいいなぁと。
ただ、主要人物が感情込めて歌うシーン等、フィックスが多くなるのはしかたがないのでしょうけれども、画が単調になりすぎるのがいまいちなぁ、と。
あと私の隣で鑑賞されていた方は、女性陣の歌のシーンで号泣されており。
しかし私はというと、ジャン・バルジャンやジャベールの心境変化や、ラストシーンへの下りでいきがつまる思い。
しかし見る側の感情移入する人物が違うと、泣くタイミングも違うのかなぁ、とか。
なんかそんなことを頭の片隅で考えながら鑑賞しておりましたが。
しかし、元々舞台鑑賞も趣味な故、是非これは舞台で見て、生の歌声での感動を感じたいなと思わされました。
映画は映画、舞台は舞台のよさがあるもんだ、と再確認させられた一本。
にしても、冒頭からの迫力は息を呑むものがありました。
ミュージカルとしてはいいと思うし、英語の歌詞も入ってくるけれど、通常の映画部分はしっくりこない。
「レ・ミゼラブル」はミュージカルは見たことないけど、原作は読んだし、前の映画も見ています。
英語が話せない私でも、セリフが歌になっていてそんなに速くないので、字幕なしでも大丈夫そうな感じで、すごく入ってきた。
歌い手の人は皆うまくて、すばらしい曲ばかりだったので、ミュージカルとしてはいいのかもしれないけれど、通常の映画としてはちょっとしっくりこなかった。
キャストでは、ヒュー・ジャックマンのジャン・バルジャンとラッセル・クロウのジャペールがかっこよすぎてイメージに合わない。
どうしても使いたいならば、むしろ逆の方がよかった。
アン・ハサウェイのファンティーヌも何かイメージが合わない。
アマンダ・セイフライドのコゼットはいいけれど、完全に死んでしまって、お人形さん状態。
ストーリーも歌に尺をとられるせいか、ダイジェスト版並の高速回転で回しているので、味わっている暇がない。
ストーリーがしっくりこない理由としては、ジャン・バルジャンやジャペール、革命を蜂起した若者達みたいな、損得や生き残るためではなく、自分の信じるところによって生きる、みたいな人をあまり見かけなくなったということもあるかもしれない。
現在では上から下まで、テナルディエ夫婦みたいな人が急速に増えているような気がする。
隣の国の人を見ると、前から変わってないのかもしれないけれど、さらにそういう感じがする。
逆にテナルディエ夫婦を主人公にした「スウィー二―・トッド」(2007)みたいなものだったらしっくりきたのかも?
あと映像で、すごく小汚い感じがいやだった。
ラスト近くの下水道シーンは強烈だった。
うそでも、もうちょときれいな水にしてほしかった。
久々にいい映画と出会えた
前情報0で見に行きました
友達とノリで見に行きました 元々この話も知らなかったので前情報0でした
すごい評判が良いのでかなり期待してました…
で感想は うーん…
ミュージカル映画はマンマミーヤとサウンドオブミュージックぐらいしか見たこと無かったんですけど こんなんだったけ? って感じでした(・ω・`)
すごく革新的みたいなことをよく聞きますが 録音方法とかずっと歌ってるところがでしょうか?
確かに録音方法は素晴らしく ホントに臨場感があり とても興味深いです メイキングとか見てみたいです
しかし歌いっぱなしなので なんというかメリハリがない 最初いつ始まったのかわかりませんでした
しかし出演者の歌唱力は尋常じゃなく それだけでも楽しめます
あとはとにかくヒュージャックマンとラッセルクロウがカッコイいにつきます(*´ω`*)
終わったあと周りが感動した感動したと言いまくってるので 僕も最初雰囲気に呑まれてましたけど ストーリーも単純だしよくよく考えるとそんなだったなーって感じです(・ω・`)
結構良かった
舞台ものの取り方の難しさ。名作は名作であるが。
MTV? 長いミュージックプロモーションビデオ
ミュージカル映画は私にとってバクチです。
ただし映画「ザ サウンド オブ ミュージック」は殿堂入りです。
…そこから長い空白期間(記憶から消し去ったミュージカル映画たち)
がありますw
やっと来た!映画「ドリームガールズ」は大変良かったです。
軒並み高評価なので、「これは」と思って観ましたが、
私にはダメでした(^^;
良いと評価してる人は舞台であらかじめ知ってて耳馴染みがある曲を
有名俳優が上手に歌い上げているだとか、そんな追体験で評価している
のであって、純粋な映画の評価じゃないのかな?
よくも長時間これだけ歌いっぱなしなもんだ、と。
ミュージックプロモーションビデオでカメラ目線で
アーティストの顔のアップがメインのもの、そんな感じ。
それはそれで俳優にとって難しい要求だった
だろうし斬新なミュージカル映画ではあるんだろうけど
メリハリがなくて結構苦痛でした。
泣き所?…そんなの特にありませんでした。
笑いどころ?…テーマがテーマだけに一切ないですw
エンディングのあたりはアップが薄れて掛け合い的でちょ
っと良かったかな、というくらいです。
スピーカーのボリュームをもっともっと上げてくれてたら
少し泣けたかもしれないw
かなり席数のあるスクリーンで満席でしたが上映中
笑いも無く嗚咽も聞こえること無く、
帰る人々の顔色をうかがっても淡々としたもんでしたよ。
「映画」として見に来た大多数の観客は
こんな反応なんじゃないのかなあ。
原作は昔読みましたが「こんなに単純な話だったっけ?
こんなに登場人物少なかったっけ?」と再認識した次第です。
アン・ハサウェイがきれいだったので1.5です。
レ・ミゼラブル
舞台レ・ミゼラブルの映画化。ロンドンで1985年初演して以来、いまだにロングランを続けるミュージカル。正確にはヴィクトル・ユゴー作の原作ストーリーとは違う。舞台版の完全映画化である。今年のアカデミー賞の作品賞、主演男優賞、助演女優賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、歌曲賞、音響賞、衣装デザイン賞、美術賞にノミネートされている。個人的には監督賞があっても良かったのではないか。
映画で演技をしながら実際に歌を同録して撮影するのは非常に稀。オペラはそうだが、その場合、舞台が限られ観客は遠目で観るしかない。もちろんカメラポジションも制約だらけ。映画、テレビの場合、先に楽曲と歌を録音し、そのテープを流していわゆる口パクで演技し撮影するのがほとんどである。本作は、手持ちのカメラ撮影からクレーンなど、クローズアップやロングショットなどカメラ割りも多いのに、実際に演技しながら同時録音するには大変な苦労があっただろう。歌のNGもそれなりあっただろうし。その甲斐あって演技しながら歌を歌うので、非常に自然で迫力がある。過去観てきたミュージカルは歌の部分に入るとどことなく違和感があり、酷い場合は本人ではなく吹き替えが歌うことが多かった。(昔のハリウッド作品は吹き替えばかり。だからこそオードリー・ヘップバーンが肉声で歌う「ムーンリバー」は貴重)
本作はびっくりするほど、キャスト全員歌がうまい。ラッセル・クロウはバリトン歌手ばりにいい声だ。映画界の美男美女である、ヒュー・ジャックマンとアン・ハサウェイも歌が歌える俳優だとは本作まで知らなかった(^^ゞ自分の間合いで演技と歌を撮影しているので、明らかにミュージカル映画の撮影手法の歴史は変えた作品。だからこそ、監督賞にノミネートされてもよかったのではないだろうか。本作は単なるセリフの部分は非常に少なく、全編が歌に溢れている。この作品を映画館で堪能できて幸せだと思った。ミュージカル好きは感動すること間違いない。
揺さぶられる歌の力
タイトルは知っていたのですが、
どんな内容かはよく知らないまま鑑賞しました。
ミュージカル形式という事も知らなかったので、最初は驚きました。
以前ミュージカル形式の映画を観たことがあったので、
免疫はあったのですが、
「え!ずっと歌ってるの?・・・最後までもつのかしら・・」
と心配になりました。
心配は杞憂に終わりました。
まず、曲・・・これは誰もが耳にした事のあるメロディ。
スーザンボイルでおなじみの「I Dreamed a Dream」
レ・ミゼラブルの舞台などのCMでよく流れていた「民衆の歌」
秀逸なメロディと壮大なオーケストラに、
まるでミュージカルの世界に入り込んだような興奮を覚えました。
そして、セリフはほぼすべてメロディが付いているのですが
なぜか違和感がありませんでした。
歌うように嘆き、歌うように笑い、歌うようにささやいて
見る人の心に旋律と共に鐘を打つのです。
ミュージカル形式でやるのなら、舞台でいいのでは?という
意見もあるでしょうが、
舞台では為しえない、ドラマティックな映像
そして役者の表情を覗き込むようなカメラワーク・・・。
自分も物語のその中にいるかのように、引き込まれました。
物語に関して言えば、色々と省略された部分もあったようで
原作をきちんと知らなかった私には、ツッコミどころもあったのですが、
この監督がやりたかった事を、よく凝縮した作品であったと思いました。
DVD買いたいな・・・いえ、もう一度劇場で観たい。
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