レ・ミゼラブル(2012)のレビュー・感想・評価
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これぞ名作 観て公開無し。
今までに何回も映画や舞台化されてきた不朽の名作である本作。
今回はヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウの二大名俳優を主役クラスに据えてミュージカルシネマでの登場。
オープニングの歌からして圧巻でした。
貶める訳では無いのですが、片手間役者が多い日本の俳優では到底出来ない映画です。
ミュージカルとしても素晴らしく、何度か拍手したくなりました。
重たい話で長めだがテンポが現代的で歌も上手い
100門(大砲の搭載数)はあろうかという座礁した大型帆船を乾ドックに引き込むため集められた大勢の囚人たちが、荒波を浴び“囚人の歌”を唄いながら何本もの太いロープを引くオープニングは圧巻で映画ならではだ。
続く“バルジャンの独白”も、ヒュー・ジャックマンの歌声は芯がしっかりしてよく通る。
バルジャンと運命の糸で繋がるファンティーヌが職場から追い出された嘆きを歌う“夢やぶれて”はこの作品の中で最も耳に馴染むナンバーだが、アン・ハサウェイが心の奥底からこみ上げるように切なさを吐露する。
このミュージカル、台詞のほとんどが歌ということもあって、ミュージカル特有の〈いきなり歌〉という突飛さがなく自然に歌に入るのが特徴だ。そして一切ダンスがないのが特異だ。
ほかに聴きどころは、青年マリウス(エディ・レッドメイン)への片思いを唄うエポニーヌ(サマンサ・バークス)の“オン・マイ・オウン”。なかなかの歌唱力だ。コゼット(アマンダ・セイフライド)とマリウスが互いの愛を打ち明ける“心は愛に溢れて”では、ラストにエポニーヌが被せてきて、これも聴き応えがあるナンバーだ。
人気も実力もあるスターを揃えて、しかも唄わせれば本職顔負けの歌声を聴かせるのだから、皆、芸達者だ。もっとも、生半可な才能ではハリウッドスターの座に君臨することはできないということだろう。
ちょっと残念だったのはジャベールのラッセル・クロウ。好きな役者の一人だが、バルジャンが真の悪人ではないと知ることで正義と罪の間で揺れ動き、信念が根底から崩れ去るいわば精神破綻へ突き進む歌にグッとくるものがない。押し殺した台詞の役が多いせいか、歌に声質が合わなかった。
パン1枚で19年も服役するというのは現代では考えられない話は古くさいが、人が正しく生きる道を何びとも犯してはならないというテーマは不変だ。だからこそ現代人も不運なファンティーヌや権力に抗って死にゆく学生たちに涙し、執拗なジャベールや身勝手な宿屋の亭主と妻は苦々しく思いながら観てしまうのだ。
舞台が観たくなりました!
生まれてよかったと思える感動作
今年のベスト。圧巻!原作は大好きだし、俳優陣が素晴らしいので、もちろん期待してましたが期待以上でした。最初から涙が止まらなかった。こんなに美しい話があるのでしょうか?余韻が素晴らしい。ヒュージャックマン、見事!彼の瞳、美しかったです。皆さんもおっしゃるようにアンハサウェイのあの歌は映画史上に残る名シーン。早速iPodにダウンロード。
綺麗な涙を流せます。人間の哀しさ、強さ、愛、愛おしさ、贖罪などを描いてます。いい意味でキリスト教的ですが、人間のテーマですね。百年以上前だからかけた作品かも。
人間賛歌、人生賛歌なんですね。
細かい解釈や理屈は不要。感性の映画、そして、観るものを選ぶ映画。
その人の感性、人生経験、人間のこさ、魂とわれます。苦労をした人ほど、響きます。
人間に生まれてよかった!生きてよかった!
ヒュー、ありがとう。
ジャンバルジャンが私の理想の男性像になりました。
曲もほとんど覚えました。
原作、再読します。
この映画が公開される時代に生まれて、よかった!ありがとう!
良かったねぇ
しぶとく、それが美しい
帝国劇場に通っています。ブロードウェイで二度観劇したり、舞台俳優さん達のコンサートにも行くほど、好きな作品。
場面展開が映画はとてもスムーズで、舞台特有の暗転やセット配置がなく息つく暇がない。さらに一幕の終わりの場面でも休憩できない。怒涛の展開。
持って回った説明的演出が皆無であっという間。
でも逆に慣れない鑑賞者にはキツイと思います。
登場人物の表情の捉え方は映画ならでは。天候の表現も映画の良さが非常に出ていて、感情にリンクしやすい演出。
逆に映画では、生声ではない、生演奏ではない、空気感の薄いハンデがあるが、丁寧にシーンを切り取り、シーン毎の主題が迫ってくる。
キャメロン・マッキントッシュの新曲、いいですねぇ。
身請けされたコゼットが安心して眠り、馬車に揺られながら決意を新たにするバルジャン。ここを加えてくるかぁ…。変化点にフィーチャー。
ガブローシュの胸に自分の勲章を静かに置くジャベール。変わることを殺されたと捉えるあのジャベールがっ!!
この作品は、役者に注目するのではなく、役者が何を表現しようとしているのか注目したほうがいい。そしてこの作品の魅力は、観るたびに、聴くたびに気づかされることが変わっていくこと。好きな役から入って行っても、他の役との関わりで意味合いが化学変化する。
この気づきの変化は舞台の方が起きやすい、キャストの違い、その日の間、声のトーンなどの提供側の不確定要素がふんだんにあるから。
しかしこの映画、当然ながら提供側の変化は起こせない。なのに、受け取り側の鑑賞者の気分や経験、最近気になっていることと言った違いだけで化学変化が起きる。凄いパワーを秘めている。
キッカケや理由はなんでもいいので、繰り返しの鑑賞をお薦めする。分かり切ったストーリーや場面展開なのに毎回気づいていなかったことに気づかされる。誰から教えられたり強要される訳でもなく鑑賞者は何かに気付く。それはその時の自分自身に気付くこと、そして静かに涙してしまう。
この作品はミュージカル「レ・ミゼラブル」の映画化
映画らしく撮っても、や歌いすぎ!と思う気持ちは分かりますが、ユーゴー作の「レ・ミゼラブル」ではなく、マッキントッシュのミュージカル「レ・ミゼラブル」の映画化なので、映画のほとんどを歌が占めるのは、ドラえもん映画にひみつ道具を出すようなもので…
出さなくても可能っちゃ可能だけど、魅力が大幅に下がっちゃいますよね。
ミュージカルの場合、舞台と観客なので、一期一会のパフォーマンスであったり、舞台に響かせる声量ある歌がメインになりますが、
映画の場合は、高解像度のカメラが逃さない役者の一挙一動や、舞台だと聴こえないようなくらい小さくても、ちゃんと演技して歌えるので、そういった役者さんたちの演技と、長年愛された歌がどうアレンジされているかというところがこの映画の見所だと思います。
自分も前知識なしで見に行きましたが、音楽に普段から慣れているので特に違和感なく感動し、そこから舞台、ミュージカル音源など聴きこみました。
ひと通りさらってから思うのは、やはり映画は映画の良さがあり、映画レ・ミゼラブルが傑作なのは間違いないです。原作やミュージカルの舞台が既にあったとしても、この映画単品で讃えられるだけの良さがこの映画にはあります。
(歌に抵抗のない)初見の人も、また長年ミュージカルを愛した人も納得して素晴らしいと思える映画を撮ることが、いかに難しいか。今までで一番配役が難しかったと監督がおっしゃるのもその通りで、ミュージカルにも充分活躍できるハリウッド俳優だけでなく、今まで歌をメインではったことのない俳優や、逆にスクリーンに出たことのないミュージカル俳優を積極的に登用する賭けをして、見事成功させたその手腕は本当に素晴らしい。
間違いなくミュージカルの映画化史上に残る名作です。原作とミュージカルが有名だからこそ半端ないプレッシャーがあった中で、何の不満も出ないほど見事に演じきったキャストの努力、そしてアン・ハサウェイの夢破れてやサマンサ・バークスのオンマイオウンなど、シーンだけで抜き取って絶賛されるような名演技を披露してくれたことに感謝して、ぜひ2013年のアカデミー賞で取り上げられて欲しいと思います。
まだ見に行ってないかたはぜひ一度映画館で!!行くときは、ミュージカル「レ・ミゼラブル」のあらすじを読んでいくと余裕を持ってみれます。
ミュージカル映画
最後が長く感じる
歌に次ぐ歌のオンパレード
過去にミュージカル映画で「シカゴ」や「オペラ座の怪人」などいろいろありましたが、
ここまで歌うシーンが多いのは予想してませんでした。
90%いや95%くらい?いやもっとか?
それくらいほとんど間髪いれずにこれでもかという歌また歌の連続・・・
話の内容とか特に予習してから観に行ったわけではなかったので、
あまり知っている歌もなかったし、
「またそこで歌うかー」な感じで自分はお腹いっぱいでした。。
途中、オリジナルの曲が入っていると聞いてはいましたが、
どれかはわかりませんでした。
ジャンバルジャンがパンを盗んでつかまるシーンから始まると思いきやそうではなく、服役のシーンから始まるし。
見所というか話題になっていたアンハサウェイが髪を切ってしまうシーン。本番でホントの地毛を切ってしまったらしいですが、
編集されてしまったせいか自分はなんか後味が残る。
ここのレビューもそうですが劇場内も女性客が多かったですね。
けど、ヘレナボナムカーターはこうゆう役非常に合ってますね(笑)
ミュージカル映画らしいミュージカル映画!
絶対映画館のスクリーンで!お正月はこれで決まり!
俳優達のセリフにメロディーとリズムが付いて唄い出して、急に踊り出す様な動作がどうしても不自然に見えしまうので、ミュージカルは根っからの苦手という方には向きませんが、それ以外の映画ファンには、この作品は絶対お薦めです!
舞台でミュージカルを観られてライブでなければ嫌だと考えておられた方にも、この映画なら決してもの足りなく、嫌になる事無く最後まで、みんなにそれなりに満足してもらえる最高のクリスマスプレゼントになった映画だと思うのだけれども、みなさんはどんな感想をお持ちだろうか?
個人的な事だが、私はこの映画を、公開初日のレイトショーの始まり10前に映画館に到着して座席購入したのだが、シネコンのチケット販売のお姉ちゃんが「あいにく、お席の空席が前の方に僅かしか残っておりませんが、よろしいでしょうか?」と言うので、私もにっこり笑顔で、「はい、結構です、ガラ隙の映画ばかりが、最近多かったので、このお正月映画が大ヒットすると良いですね!!」と言うとチケット販売のお姉ちゃんの後ろにいたマネージャーらしき人がにっこりと笑顔で微笑まれたのが、何だかウキウキ気分を倍増させてくれて、楽しい気持ちで、本当にリラックスして映画を楽しむ事ができました!
この物語は学生時代には、必ず学校の指定図書として選ばれるお話しで、読書感想文の課題作として感想を書かされる物語だから、きっとストーリーを知らない人はいないだろうし、舞台でも有名な演目だし、映画でもお馴染な作品で、日本でも超有名な文学作品のリメイクを今回は、ミュージカル映画作品として映画化するのだから、そこにはスタッフ及び、キャストであるこの映画関係者にとっては有名なだけに、やり難く、プレッシャーの重く圧し掛かる大仕事であった事だろう。
そして、今回は全編作品の唄を同時録音していると言う点で、俳優陣の熱気が直に映画の画面に封印された様に迫力満点の画像がスクリーンに蘇っている点でも、是非とも映画館の大画面で観て欲しい作品だ!
そして大勢の人達と一緒に、空間を共有しながら作品を楽しんで感動を共有してもらうのがこの映画を一番楽しく映画を観られる最高の方法だろうと思う!
終映は夜の11時を過ぎていたにも関わらず、エンドロールの終わりまで殆んど席を立つ観客もいませんでした!
しかし俳優と言う職業は大変ですよね!こうして歌も立派に唄えなければならないのだから、どれ程特訓をうけたのか!「英国王のスピーチ」で国王がスピーチの為の発声の特訓を受けていた場面とダブって、アン・ハサウェイやヒュージャックマン達俳優陣がトム・フーパー監督の前で唄の稽古をしているシーンが目に浮かぶ様で可笑しかった!!
それにしても、この監督は人を楽しませるツボを心得ているようだよね!アカデミー賞受賞後の作品では尚更失敗は許されないから苦労しただろうが、この作品を観る限り彼はこれで一発屋では無く、本当の大物監督の仲間入りが果たせたと思う!
素晴らしいとは思うのだが…
こらえきれない位の感情が沸いてきた!
見てきました☆星三つです!!
最近の、見て何も残らない映画とは確実に違います。レミゼラブルを読んだ人も読まない人も、心に響く映画です。アン・ハサウェイが素晴らしい。歌声もすべて演者さんが歌っていて吹き替えなし、それが魂を揺さぶられる。もう少し見ていたかった。長くは感じません。
全ての政治家に観て欲しいと思いました。「この世に貧困と無知がある限り、この小説も無意味ではないであろう」と書き残したユゴーの、魂の叫びを日本の為政者にも感じて欲しい。今の日本に決して無縁ではないテーマです‥。
エポニーヌ役の女性が、最も役に近かったと思います。完全にエポニーヌでした。歌声から目の表情に至るまで。
年末にこの映画を観れて良かった。人がなんであれ、環境がなんであれ、世相がなんであれ、人間として正しく生きたい。あの、彼らと一緒に、最後に正義の旗を振っていたい。そんな気持ちになりました。
公開を待ち焦がれてました!
大事に大事に作られた作品
素晴らしい。
スタートからザ・ミュージカル!!希望、愛、そして人の平等性を訴えるみんなの歌声に終始胸を打たれた。ラストの締めくくりも素晴らしく涙が止まらなかった。
トム・フーパー監督は今回生歌を撮影する、ミュージカル映画にとって珍しい手法で役者の歌に感情を乗せる素晴らしい演技を演出。
ジャン・バルジャン役のヒュー・ジャックマンはXーMENのイメージが強かったので声量には良い意味で裏切られた。悪い所を見つける方が難しい。
フォンテーヌ役のアン・ハサウェイは登場時間が少ないにもかかわらず圧倒的な存在感で観客を魅了。
実は劇場予告で『夢やぶれて』を聴く度鳥肌が立っていた。
髪は実際の髪を本番で切ったという。なんというプロ魂。
自分にとってサプライズだったのはエポニール役のサマンサ・バークス。
彼女の歌う『オン・マイ・オウン』は正に衝撃的。
舞台で同役を好演し出演に至ったようだ。ナイスキャスティング。
後、テナルディエ夫妻もピッタリだったし、ガブローシュ役の子役も良かった。
自分の今年のベスト映画候補。この映画、歌は是非劇場で観てほしい。
壮大!
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