レ・ミゼラブル(2012)のレビュー・感想・評価
全430件中、201~220件目を表示
感動と圧巻
ユゴーの原作が好きで、期待して鑑賞。
Les Misérables自体が大好きだから、もう映画が良いのか悪いのかも分からないけど、すごく楽しい映画だった。
特典映像での音楽の作り込み方には、制作側の熱意が伝わってきた。さすがの出来。
キャストの実力も申し分ない。歌唱、演技、役の作り込み、全てにおいて完璧!
ヒュー・ジャックマンはウルヴァリンのイメージが強く、ジャン・バルジャンを演じることに驚いたけれど、バルジャンの変化のシーンを観ていると違和感もなく、とてもしっくりきていた。
アン・ハサウェイのファンテーヌも、本を読んだ時とは比べ物にならない悲惨さがあったし、エポニーヌについてはもう涙しかでなかった。本当に1番大好きなキャラクター!
ひとりひとりのキャラクターたちが皆すごく味があって、色んな感情を持って動いているから、音楽と歌と相まって壮大だ。薄いと感じることがなかった気がする。
ただひとつ不満があるとしたら、ジャベールの最後。彼についてはもう少し色々あったんじゃないだろうか?バルジャンに逃がされたときに、自分の中にあった悪党バルジャンの姿が崩れ去り、自分が今まで正義だと思っていたものについて疑問が生じた。正義と信じて追い続けた法との矛盾の中で、ジャベールは生きる意味を失い、死ぬ。
好きなキャラクターなだけに、ここはもう少し色々動いて欲しかった。歌の歌詞もしかり。「動いたら撃つ」のセリフの後の、撃たずに拳銃を捨てるシーンは少し違和感。
悔しい気持ちとたしかなもの
映画の王様
2012年の感動の作品!
法と正義の矛盾
コンピューターによる画像処理技術の進歩で、スタジオやロケの撮影では映像に出来ないものまでスクリーンに映し出せるようになった。便利になったものだ。と改めて思わせる冒頭の船曳のシークエンスには鼻白む。
しかしながら、そうした大げさで安っぽいスペクタクルが多い中で、ラッセル・クロウが演じるシャベールのポジションを示すいくつかのシーンがサスペンスに満ちて、この物語の一本の太い経糸を紡いでいる。
ラッセル・クロウが建造物の屋上に立ち、自らの信念を力強く謳いあげる場面が何度か出てくるが、そのいずれもが屋上の縁に立ち、観客に彼の落下を予感もしくは期待させる。
その予感/期待は、職務を忠実に遂行してきた彼が法と正義の矛盾に気付きセーヌ川に身を投げてしまうことによって現実化する。歌ひとつを口にして簡単に橋から飛び降りてしまうことや、その川面の描写についての不満はともかくとして、19世紀の近代的自我の危うい無邪気さと苦悩が映像に刻まれている。そして、この矛盾は21世紀になっても解決されてはおらず、むしろ全地球的規模に拡大しているとさえ言える。
愛
だいぶブームが去ってからの鑑賞。
ミュージカル映画にあまり興味がないのと、ミーハーな感じが好きじゃなくてなかなか観なかった。
けど…本当に良かった!笑
長いはずなのに、全然長く感じない、退屈しない、あっという間。
ミュージカル映画といっても、所々に歌が入るくらいかと思いきや、全てが歌。全てのセリフが歌。
そんなでストーリーが分かるのかと思いきや、これがまた全然分かりやすい。
時代の流れ、時代背景、人物像、ちゃんと分かる。
色んな愛の形、人間の美しさ、醜さをみせてくれました。今まで1人で孤独に生きてきたから、誰かに必要とされて初めて生きる楽しみ、生き甲斐を見つけることが出来る。人はみんなそうだと思う。
だけどいつしか、あんなに愛情をかけて、大切に育てたコゼットも自分の人生を生きたいと思う日が、ジャン以外の人を必要とする日が来て…世の中の父親ってこんなに切ない、寂しい気持ちになるのかと思うとなかなか辛かった。
とても深くて、いい映画でした。
いつか原作も読んでみようかなぁ。
愛と許し
人は他人をここまで許せるものか
ここまで愛に満ちた選択をできるものか、と、ただただ涙が溢れた。
溢れたというよりむせび泣いた。
しかも19年間、投獄され、苦渋に満ちた人生を歩んだ人間が…。
恩を仇で返すごとく盗みを働いたジャンバルジャンを優しく許し神の救いを説いた司教様、
彼が自身を犠牲にして男の無実を晴らした場面、
コゼットを得て絶望でいっぱいだった心に希望と愛があふれてきたとき、
長年追い続けられた警部を2度も許し逃したこと、
そしてその生涯を終える最後のときまで、人を許し、愛した彼。
どの場面からも、愛が溢れていて、
日頃の人間関係で、ほんの些細なことを気にしたり、相手の心を読みすぎて疲れたり、
相手の言動にイライラしたりしていた自分の、なんと小さなことか、と思わされた。
いつも彼のようにはいかないが・・・ふと心がすさんだときや、相手を憎みそうになった
ときは、この映画と、彼のことを思い出そうと思う。
何度見ても最高
不幸な人々
ヒュージャックマン歌うめぇ。すごかった。終始ミュージカルですごかったな。もっと暗い話しかと思ってたけど後半そこまでくらくなくて良かった。時間的にしょうがないけどパンを盗んでから司教さんにあうまでの間がすごい端折られたな
ミュージカルの方がいい。大事な所をカットしないでほしかった
まあまあ良い映画だとは思いました。でもバルジャンとかコゼット、マリウス、テナルディエ夫妻はちょっと…イマイチでした。キャストミスが多いです。一方、司教様やエポニーヌ等、レミゼの舞台経験組は本当に素敵で、実際多くの観客の前で演じたこともあってか役になりきってました。歌唱力というか、気持ちも他のキャストと全然違っているように思います。
個人的にバルジャンとジャベールは声を張り上げるというか…叫ぶところで叫んでない感じがして違和感があります。バルジャンの法廷のところとか、ジャベールの飛び降りる直前とか。
あと、映画内で曲やシーンがカットされていたのはちょっと嫌でしたね。特にエポニーヌの手紙のところ。舞台だとマリウスからコゼットに渡す手紙を託されて、男装したエポがバルジャンに「コゼットに渡して」と託し、そこでオンマイオウンも歌われて、バリケードに戻って来る時に撃たれてしまう……というのがまるまるカットされてたのはものすごくショックでした…ワンデイモアの行進が見られないのもさみしかった…。もうちょっと原作に忠実になってほしかった。愛の物語ってのはまぁそうだけど色々カットされてたり改変されてて普通にコゼットとマリウスの恋愛映画チックだったのも残念。
本当にミュージカル大好き!って人はちょっとがっかりすると思います。
リトルエポが可愛くて可愛くてそこがいちばん嬉しかったかな!
「レ・ミゼラブル」を観て・・
ビクトル・ユゴーの名作小説が原作。ジャン・バルジャンは、たった1つのパンを盗んだ罪で19年間服役するが、仮出獄中に再び窃盗をする。けれども司教が見逃してくれ、彼は改心して市長にまで出世する。ある娘コゼットと過ごすが、昔の罪でジャベール警部に追われパリに逃げる。しかしパリの町では若者らが自由と平等を求めて市民革命を起こし、政府軍の兵士と戦い、双方に多数の死者が・・ジャン・バルジャンの波乱の人生は・・
感動的なミュージカル。2012年興行収入No.1
全430件中、201~220件目を表示