HAZE
劇場公開日:2006年3月4日
解説
男が目を覚ますと、そこは身動きすらできないコンクリートの密室。なぜここにいるのか、ここに来る前はどこにいたのか。極限的に狭い空間を奔放に撮った、粗い粒子のハードエッジな映像に、超恐怖が、生命のエナジーをたきつける。監督、脚本、撮影監督、編集、美術監督、そして主演は塚本晋也。ヒロインに「東京フィスト」の藤井かほり。
2005年製作/49分/日本
原題または英題:Haze
配給:ゼアリズエンタープライズ
劇場公開日:2006年3月4日
ストーリー
男(塚本晋也)が目覚めると、体を動かすこともできないコンクリートの密室に閉じ込められていた。どうしてこんな所に。ここに来る前はどこにいたのか。唯一分かっているのは、自分の腹部が出血し、早く手をうたないと死んでしまう、ということだけ。男は必死に体を動かし、異常に狭いコンクリートの空間を移動していく。そして行くたびに恐ろしい地獄が待ち受けている。どんなに移動しても、一条の光も見ることのできない男は、ついに力尽きる。死の淵に身を横たえた時、何か忘れていた大事なイメージが甦りそうになる。そのイメージにすがりつくように最後の力を振り絞って移動していく男。すると、男はひとりの女(藤井かほり)と会う。女も地獄をくぐり抜けてここにたどり着いたようだ。男と女は、少しずつ元いた場所を思い出しそうになるが、その世界は空漠として、本当に帰りたい、帰るべき場所なのか曖昧に思えてならない。男は脱出をあきらめようとするが、女はやはりさらに進む、という。ふたりは、この地獄から脱出することができるのか。そしてこの先ふたりにどんな地獄が待ち受けているのか。そこに光はあるのだろうか……。