玉虫
劇場公開日:2005年5月14日
解説
「Jam Films」シリーズ第4弾”女性”をテーマとした「female フィーメイル」の中の1話。恋愛とサスペンスと官能の名手・小池真理子の原作を「ヴィタール」の塚本晋也監督が紡ぐ。出演は「美しい夏キリシマ」の石田えりら。
2005年製作/21分/日本
配給:東芝エンタテインメント
劇場公開日:2005年5月14日
ストーリー
野中にぽつんと立つ一軒家。古ぼけたテレビに玉虫厨子のドキュメンタリー映像が流れている。それを見ている女(石田えり)と、女のスカートをまくって腿を愛撫しているじじい(小林薫)の手。女はじじいの愛人で、じじいが来るのをひたすら待ちながらこの家で暮らしている。ある晩、泥酔したじじいが若い男(加瀬亮)を連れてくる。じじいに言われてピンクのバレリーナ衣裳に着替えた女は、2人の前で『渚のシンドバッド』をフリ付きで歌う。じじいが眠りこみ、女と男の間にエロチックな空気が流れ出す。触れそうで触れない唇。女の手が男の股間に伸び、さらにエスカレートしそうになった時、雷が落ち、慌てて体を引き離す。銃の撃ち合いで負傷するじじいと男。じじいの入院中に女と男は安旅館で激しく交わる。女は自転車を走らせる。家の前に来るが、何を思ったのか来た道を引き返す。「東京」の表示に目を止め、しばし考えをめぐらせ、その標示の方向へと自転車を漕ぎ出していく。