GUNDRESS<完全版>

劇場公開日:

解説

未来都市を舞台に、テロ組織と壮絶な戦いを繰り広げる6人の女戦士の活躍を描いたアクション・アニメーション。監督は「ダーティペア」の谷田部勝義。エンターテインメント集団・ORCAのメンバーである天沢彰による原作を基に、ORCAと伊崎健太郎、坂井淳一、藤家和正が脚色。撮影をACCプロダクションが担当している。声の出演に石塚理恵。1999年3月に公開されたアクション・アニメーション「ガンドレス」の完全版。初公開時に色づけされていなかった部分などが、補正されている。

2000年製作/90分/日本
配給:日活
劇場公開日:2000年4月29日

ストーリー

西暦2100年、ヨコハマ・ベイサイドシティ。タカコ・ホウライジ率いるエンジェルアームズは表向きは民間の警備会社だが、実はベイサイドシティ新市長が元SWAT隊長・ゴウマンに組織させたスペシャルチームだった。そのメンバーであるケイ、アリサ、マルシア、ミシェル、シルヴィアは、ある日、対戦用人型戦闘メカ、ランドメイトを操って武器密輸組織ルバイヤートのボス、ハッサンの逮捕に成功する。だが、ハッサンは取引相手の名前と引き替えに自分の身柄の保護を要求。その相手が中央政府の高官らしいことから市長は交渉に応じ、ハッサンの警護をエンジェルアームズが任される。そんな折、ハッサンの口を封じるべく世界的なテロ組織が来日した。ところが、その中にテロ集団セクンダディの一員で、アリサの元恋人、ジャン・リュックがいたのである。彼は、2年前の警察によるセクンダディ壊滅作戦で死んだ筈だったが、アリサ同様、ある組織の手によってサイバネティック手術を受けてサイボーグとして延命していたのだ。ジャン・リュックが生きていたことに動揺を隠せないアリサ。そんな彼女との任務遂行に不安を覚えるエンジェルアームズのメンバーたち。しかし、ハッサンによって密輸事件の黒幕が内閣安全室長の風間と特殊テロ対策本部部隊総本部長のスメラギであったことを知った彼女たちは、様々な問題を乗り越えて結束を堅くし、テロ対策総本部、通称パンドラに乗り込むと、ジャン・リュック共々、闇の組織を壊滅することに成功する。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
演出
寿二郎
春野梢
飯野洋子
脚色
ORCA
伊崎健太郎
坂井淳一
藤家和正
原作
天沢彰
製作
中村雅哉
季干錫
浅川武彦
高橋輝隆
川野真寛
ゼネラルマネージャー
長島正治
プロデューサー
藤家和正
吉田達
アニメーションプロデューサー
野口義晃
香西隆男
絵コンテ
谷田部勝義
コンテ協力
杉本道明
布施木和伸
キャラクターデザイン
青木哲朗
岩井優器
メカニックデザイン
渡辺浩二
メカニックデザイン協力
沖一
総作画監督
山田たろう
作画監督
土屋幹夫
丸英男
奥村まさひこ
メカニック作画監督
宍戸聡
設定協力
士郎正宗
撮影
ACCプロダクション
美術設定
加藤浩
平沢晃弘
塩澤良憲
美術
宮前光春
音楽
富永豊
音楽プロデューサー
青沼明人
主題歌
R ORANGE
音響演出
谷田部勝義
録音
荒井孝
池田裕貴
整音
安藤邦男
音響監督
伊達康将
音響プロデューサー
中野徹
音響制作担当
野口貴由
植田裕子
音響効果
野崎博樹
編集
井上和夫
音楽選曲
合田豊
アシスタントプロデューサー
大神亮
海外制作担当
季浩誠
制作担当
渡辺武文
演出助手
溝口雅彦
特殊効果
山本公
CGプロデューサー
藤井政登
色彩設定
武内和子
色指定
高田義人
棚沢真理子
村上佳江
衣裳デザイン協力
ことぶきつかさ
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映画レビュー

1.5谷田部監督あんまりに可哀想(´・ω・`)

2024年10月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

『攻殻機動隊』の士郎政宗がキャラクター&メカデザイン。

【ストーリー】
西暦2100年。
横浜ベイサイドシティ。
東京をもしのぐ巨大都市として発展していたが、同時にテロリストの跋扈する犯罪多発地域ともなっていた。
新たに市長に就任したウォン=ハイクは、元SWATのゴウマンに治安維持組織の再編を指示する。
ゴウマンはかつての教え子のタカコに警備会社の創設を依頼、ここに"エンジェルアームズ社"が発足する。
メンバーは全て女性。
最新式のパワードスーツ"ランドメイト"を駆り、彼女たちはテロリストたちと対峙する。

知る人ぞ知る、ある意味伝説のアニメ映画。
レベルの低い作画、タイミングの悪いアクション、噛みあわせの悪いキャラクター、悪い意味でテンプレ通りのセリフとストーリー展開。
全体どうしようもない出来です。
上映版はもっとひどくて、もうね、人に見せちゃいけないレベルの画面。
それもそのはず、監督を押しつけられた谷田部勝義氏が現場入りした時点で、制作しっちゃかめっちゃかで時間も人手も足らず、全体の統率なんておよびもつかず、スケジュールが遅れに遅れた上ついに完成せずに、未完成のまま上映、観客には未完成な内容と説明の上、後日完品のVHSソフトを送付したという、目も当てられない状況だったとか。
ひどいよね、そんな現場。

Wikipediaによると、元請けが予算の半分近く中抜きしたんですけど、別のテレビアニメ制作でこさえた借金をそれで補填したとかなんとか。
アニメ会社の経営破綻の典型的なケースなんですけど、帳尻あわせが全部この『ガンドレス』に集約しちゃった訳ですな。
『ふしぎの海のナディア』の劇場版も、そんな感じの低予算映画だったなあ。
あっちはガイナックスがテレビ放送本編にお金使いすぎて……まあそれはいいや。
谷田部氏、しばらく仕事もなくなって生活も大変だったとか。
今は大阪芸大の教授などもされているようです。

基本愛を覚えない作品にはレビューしないのですが、シロマサファン、そしてアニメ好きとしてはどうしても一言、残しておきたい。
キャラとメカのデザインは良いんですよ本当に。
士郎政宗印の『アップルシード』と地続きの、かなりしっかりした設定があるんです。
女の子はかわいいし、メカはかっこいい。
まあ、完成品がダメなら全部ダメ、なんですけど。
本当に残念です。

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かせさん