狼たちの復讐 THE REVENGE OF THE WOLVES
劇場公開日:1998年2月14日
解説
ヤクザの世界から足を洗おうとした若者たちと、組織の闘いを描いたバイオレンス・ドラマ。監督・脚本は「柘榴館」の伊藤秀裕。撮影を「エコエコアザラクII」の須藤昭榮が担当している。主演は本作でデビューを飾った、元WBA世界ジュニアバンタム級のチャンピン・鬼塚勝也。1998年1月10日より大阪・天六ホクテンザ1にて先行公開。
1998年製作/98分/日本
配給:ケイエスエス
劇場公開日:1998年2月14日
ストーリー
光二と伸男と健は、チンピラ三人組。暴力的な仕事ばかり押しつけられる日々に嫌気がさした彼らは、ある日、組織からの脱退を決意した。そんな彼らに組織のドン・藤村は、脱退の条件としてある仕事を与える。それは、藤村の息子・裕の根性を叩き直す為に、彼を偽装誘拐することだった。光二たちは、藤村の書いたシナリオ通り、計画を実行に移す。ところが、裕と一緒にいた恋人・希を健が誤って殺してしまったことから事態は一変する。筋書き通りに計画を進めなければ、藤村の怒りを買うことは必至だ。光二たちはそれを隠して計画を続行しようとするが、藤村に事の成り行きがバレてしまう。しかしそんな折、光二は今回の計画が藤村の息子に父親の強さをアピールすることが目的であり、だとすれば藤村が誘拐犯を息子の前でみすみす取り逃がすようなことなどしないはずではないかと気づいた。どうやらこれは、息子の教育と自分たちの始末を兼ねた藤村の計画で、最初から自分たちは消される運命にあったのだ。こうなったら闘うしか生き残る道はない。藤村を出し抜き、まんまと3億円の身代金をゲットした三人は、金を山分けして逃亡を図る。しかし伸男と健が藤村の送った殺し屋に殺されてしまった。更に、光二が育った孤児院の子どもまでもがその犠牲となる。復讐に立ち上がる光二。彼は組織に闘いを挑み、殺し屋と裕の命を奪ってみせるが、藤村の凶弾に倒れてしまうのであった…。