ボッカチオ'70 仕事中
解説
イタリアの巨匠とスターが集って撮り上げた艶笑喜劇のオムニバスの完全版。62年の日本公開時にカットされたマリオ・モニチェッリ監督(「明日に生きる」「女たちのテーブル」)、マリサ・ソリナス主演の第3話『レンツォとルチャーナ』のエピソードも収録された。第1話『くじ引き』は「靴みがき」「鉄道員」などのヴィットリオ・デ・シーカと「ふたりの女」「プレタポルテ」のソフィア・ローレンのコンビ。第2話『アントニオ博士の誘惑』は「道」「81/2」のフェデリコ・フェリーニと「甘い生活」のアニタ・エクバーグのコンビ。第4話『仕事中』は「山猫」のルキノ・ヴィスコンティと「ルートヴィヒ」のロミー・シュナイダーのコンビ。
1962年製作/イタリア・フランス合作
原題または英題:Il Lavoro
ストーリー
若くてハンサムなミラノの伯爵(トマス・ミリアン)がフランスで遊び回ったことがバレてしまった。帰国した伯爵は大慌て、彼が一番気にしたのはプーペ夫人(ロミー・シュナイダー)だった。彼の生活費は夫人の父親から出ていた。夫人は大して気にしていない様子だったが、父から生活費をもらっているのを潔く思っていなかったので、これを機会に夫の浮気を封じるとともに自活しようと考えた。父親は半信半疑、自活できるならやってごらん、一年つづいたら一財産進呈しようと賭けをした。夫人は伯爵が通っていたコールガールたちと会い色々研究して帰った。伯爵は夫人の新しい魅力に驚いた。それを見た夫人はおもむろに申出た。「外で遊びたくなったら私のところへいらっしゃい、でも料金は規定通り頂きますよ」と。伯爵は一も二もなかった。その夜早速、夫から電話……。夫人は複雑な気持でスカートをぬぎにかかった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ルキノ・ビスコンティ
- 脚本
- スーゾ・チェッキ・ダミーコ
- ルキノ・ビスコンティ
- 原案
- チェザーレ・ザバッティーニ
- 製作
- カルロ・ポンティ
- アントニオ・チェルヴィ
- 撮影
- ジュゼッペ・ロトゥンノ
- 音楽
- ニーノ・ロータ
- 字幕
- 進藤照光